未来からやって来た殺人サイボーグと人間たちの戦いを描き、監督ジェームズ・キャメロンと俳優アーノルド・シュワルツェネッガーの名を一躍世界に轟かせた大ヒットSFアクション。1984年のロサンゼルス。閃光とともに現れた屈強な男が、「サラ・コナー」という同姓同名の女性を相次いで殺害する。同じ名を持つウェイトレスのサラも命を狙われるが、見知らぬ男カイルに間一髪のところで救われる。カイルによると、近い未来に機械と人類の戦争が勃発し、将来サラが産む息子ジョン・コナーが人類のリーダーになるという。そしてサラの命を狙う男は、人工知能スカイネットが歴史を変えるために未来から送り込んだ殺人サイボーグ「ターミネーター」だった。
ターミネーターコメント(20)
「ターミネーター」シリーズ第1作。
「木曜洋画劇場」でデジタル・リマスター版を鑑賞。
世界中で愛されている、SFアクション映画シリーズ―。
その原点が、低予算B級映画なのだから恐れ入る…。
今ではもはやA級以上のレベルですよ…。ジェームズ・キャメロン監督の手腕には、頭が下がるばかりです…。
裸ん坊のターミネーター“T-800”がタイムスリップしてくるやいなや、チンピラどもに「服を脱げ」と迫り、抵抗して来ると血祭に揚げちゃうところから、一気に魅せられました。笑える要素が入っているからこそ、ターミネーターの残酷さが浮き彫りになる…。上手い導入だなと思いました。このシーンだけでターミネーターがどんなヤツなのか丸分かり(笑)
その後も、超名ゼリフ「また来る(I'll Be Back.)」と言い残して出て行ったかと思いきや、すぐさま車で警察署の玄関に突入して来て、めったやたらと撃ちまくって警官皆殺し(笑) チェイスの末に、炎に巻かれてフレームが剥き出しになってしまっても、執拗に追っ掛けて来る…! 「マジかよ」なターミネーターのやりたい放題に夢中になりました(笑)
未来戦争の勝敗の鍵を握る女性サラ・コナーを巡る未来戦士カイル・リースとターミネーターの攻防は、息も吐かせぬ迫力のアクションに、殺人機械に生身の人間が立ち向かうというスリルが加わって、「いったいどうやったら倒せるんやろう?」と終始ハラハラ・ドキドキが止まりませんでした。
抵抗軍のリーダーを生まれる前に抹殺する、という題目が、当時の私にはめちゃくちゃ斬新で、度肝を抜かれました。他にも、サラとカイルの未来へ繋がるラブシーン(茶の間が気まずくなりました(笑))など、タイムトラベルを上手く使ったストーリーが秀逸で、なるほどと手を打つ脚本だなと思いました。
クライマックスがこれまた素晴らしい! 強くなったサラが勇ましくて惚れ惚れとしました。ラストシーンも余韻があって、これから訪れるであろう“嵐”を予感させました。
ターミネーター役はシュワちゃん以外彼しかいません❕
ターミネーター6を前にターミネーターを見直し!ダダンダダン!
いやいや、良くできてますね、本作。流石SFの金字塔と言われるだけあります。ホントにストーリーが良く練られている。言うなれば本作以降は歴史改変物は「ターミネーターみたいな」って言われるようになるわけですし、全ての原点と言える作品です。
作品が作られた時代が時代だけにシュワちゃんの顔のアップとか、最後の剥き出しになった時の特撮感とか、いかにも作り物な場面もありますが、そんな事は気にならないぐらいに内容がスリリングです。未来から過去へ殺人マシーンがやってくるって設定は当時はメチャメチャ画期的だったのではないでしょうか?
そしてシュワちゃんが若い若い。メッチャ張りがある!銃を撃つ時にちょっと目をつぶってる気がしますが、無表情で追っかけてくる最強のサイボーグ役がホントに似合ってます。リンダ・ハミルトンも若い。でも何処かしらオバサンっぽく見えてしまうのは大きい髪型のせい?言うなれば本作に出たことによってその後の人生が決まった俳優さんですよね。
けっこう低予算で作られているみたいなのですが、低予算でも面白い作品が作れる良い見本だと思います。80年代って次々新しいアイデアで映画が作られる良い時代だったんだなぁ。
そういえば少し前のニュースですが、facebookがAIの開発中にAI同士で話をさせていた所、AIが独自の言語を作り出し会話を成立させ始めたので慌ててシャットダウンしたという話がありました。AIスマートスピーカーに電気やテレビをつけてもらう今の生活って当時から見たらSFでしょうし・・・現代って本当にターミネーターの世界の一歩手前なのかもしれませんね。