愛さずにいられない(1989)
プロット
フランス
04月28日 1990 劇場で
愛さずにはいられない
プロット
アメリカ
07月19日 1997 劇場で
愛さずにいられない(2005)
プロット
中国
09月30日 2006 劇場で
悪は存在しない
プロット
日本
04月26日 劇場で
ジミー さよならのキスもしてくれない
プロット
アメリカ
01月15日 1988 劇場で
さよなら、さよならハリウッド
プロット
アメリカ
04月23日 2005 劇場で
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存在の耐えられない軽さコメント(7)
いったいトマシュのどこが"軽い"のか、納得のいかない題名です。
このタイトルは邦題がおかしいのかと思ったが、原題そのままの訳なんですね。
浮気を咎めるテレーザの一言がそのまま表題になってしまっています。
でも多少の女好きは若い外科医なら当たり前でしょう。
その彼がプラハへのソ連軍侵攻と秘密警察の思想弾圧に屈せず、職も地位も一切を投げうって、持ち物といえばたった二つ、
─愛妻テレーザと「オイデプス」に込めた自身のプライドだけ─を携えて田舎へ行くという闘争の歴史ではありませんか。
これを硬派と呼ばずして?
テレーザのどこがそんなに良かったのかは、これがまったく不明。おつむが"軽くて"男にとっては"重い女"テレーザ。その彼女を理由もなく愛し守って添い遂げた、そんな男の重厚な物語なのでした。
撮影時には23歳のジュリエット・ビノシュです。前髪を切ってもっと幼く見えますね。アップ多用は監督の惚れ込み様の証。
171分と長尺にも関わらず
飽きさせないのは、どこかTVドラマ風の 早い画面の切り替え故。たびたび暗転します(CMタイム?)。そして繰り返し3つのマグカップを写して3人の固い友情を話の核としている。
かつ、どのエピソードにも無駄がなくて煌めいているのです。⇒どこから再生しても引き込まれる。
たまにはR18の"お色気物"でも観るか~(笑)と借りたDVDでしたが、とんでもなかった。「タクシー運転手」の光州事件のシーンを思い出すシリアスな作品でした。
サビーネ役のレナ・オリン素敵ですね。「愛を読む人」のアウシュビツ生存者。
トマシュはもちろん「ガンジー」~「リンカーン」へと大成するダニエル・デイ=ルイスでした。
若き日の三大名優の共演。
さすが、みんな上手いわ!
音楽も、ビートルズやヤナーチェクが効果的に使われていて、時代と東欧世界にどっぷりと浸ることができました。
プールの場面、ハミングしながら手術する場面、女たらしで人妻にモテモテの場面、帽子の場面、泣きながらカメラのシャッターを押し続ける場面など、今でも鮮明に記憶に残っている。
1988年にこの映画を見て、翌年、ベルリンの壁が崩壊した。チェコの春の20年後。今は感染症の時代で、ワクチン競争になるのか、社会的格差がひどくなるのか、少しでもなくしていけるのか。若い人達の為に、後者であって欲しい。
そんな女こころを、超絶可憐なジュリエット・ビノシュが演じている。これ以上何を望むというのでしょうか。
原作も読んだが、映画の方が断然内容が頭に入りやすかった。