個人教授

6.9/10
合計15件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   00分
地区   フランス
書かれた   クロード・ブリュレ
劇場で   04月26日 1969
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個人教授 プロット

クロード・ブリュレ、アネット・ワドマン、ミシェル・ボワロンの三人の共同になるシナリオを「お嬢さん、お手やわらかに!」のミシェル・ボワロンが監督した。撮影はジャン・マルク・リペール、音楽は「白い恋人たち」のフランシス・レイが担当している。出演は「サムライ」のナタリー・ドロン、新人ルノー・ベルレー、ロベール・オッセンなど。

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個人教授コメント(3)

Xngsisohmkp
Xngsisohmkp
年上の女性への憧れを描いた映画が流行った時期があった。もちろん俺も若い頃はちょっとは憧れたもんだ。だからこの手の映画がテレビ放映されると必ず見たような・・・

家は裕福。女中とも関係があるようで、友人にも相手させたりする。そんな彼が恋したのはレーサーであるフォンタナの恋人フレデリック。最初はスポーツカーのエンジンをかけてあげて、次はテレビを貸してあげる。そして次なる口実は英語詩を訳してもらうこと。休暇にはアボリアッツへのスキー旅行。なんだか偶然が多すぎるような気もするが・・・

友人ジャン=ピエールの家に行ってるという親に対する口実を作ったのに、ジャン=ピエールが女中といたしてしまってるから始末が悪い。2人の仲も順調に発展し、レーサーの彼とも別れる決意をしたフレデリック。そんなとき、彼女の部屋にフォンタナがいた・・・

フランシス・レイの情熱的で官能的な音楽がぴたりと合っている。しかも晴れやかに別れるところもいい。
HslCieeestnni
HslCieeestnni
コレット原作クロード・オータン=ララ監督の「青い麦」に繋がるフランス映画得意の青春恋愛の´60年代を象徴する作品。ナタリー・ドロンとルノー・ベルレーが主演して人気スターになり、フランシス・レイのテーマ曲がヒットした。五月危機直前の制作と思われるが、学生運動などの政治社会的側面は省略され、高校男子と年上の女性の切なくも情熱的な恋の顛末が繊細に描写されている。ある意味、青春の通過点を共有する普遍性に意味があった時代の最期かもしれない。´70年代に起こる表現の自由により、恋愛映画の姓描写が解放されるに従って、題材としては陳腐なものになってしまった。
主人公オリビエの高校生活の描写がいい。友人やお手伝いさんとの関係性も丁寧にスケッチされて、高校の授業風景も写実的で興味深い。哲学の授業が”ゼノンのパラドックスの二分法”というもので、オリビエは全く興味を示していないが、A地点をオリビエ、B地点をフレデリックに当てはめると、意味深な解釈が出来る。ベルレーは青春スターの扱いで、けして演技派ではないが、このオリビエ役はとてもいい。別れを覚悟した憂いの表情に小雨が降り注ぐ名ラストシーン。ナタリー・ドロンはアラン・ドロンのパートナーとしての見られ方だったが、このはまり役で一気に人気スターになる。一年後アラン・ドロンと別れるが、その後の発言に(結婚には失敗したが、離婚には成功した)とあった。フレデリックが言いそうなセリフではないか。
Epedsouall
Epedsouall
追悼ナタリー・ドロンNathalie Delon、先日1月21日に79歳で他界された彼女の代表作といえる本作を謹んで再見しました。

1970年代に一種のブームとなって多く制作された、思春期の少年が年上の魅惑の女性に憧れ、叶わぬ恋に惑溺し熱中するも悲恋となり、少年は一歩大人に成長していく、という数多の青春ロマンス映画の嚆矢であり、導火線となった作品です。英語タイトル『Tender Moment』が、コンテンツの性格をより的確に伝えています。

当時、一世を風靡したフランシス・レイ作曲のリズミカルで抒情的なメロディーも相俟って、丁度ティーンエージャー真っ只中の私も感化されたのは、多分主役のナタリー・ドロンの、大人の女が持つ妖艶で蠱惑的な魅力のせいだったのでしょう。アラン・ドロンが靡いたのも宜なるかなと思います。
舞台設定は異なりますが、『おもいでの夏』もこの系譜であり、21世紀では『マレーナ』も当て嵌まる、映画にとって永遠のモチーフなのでしょう。
思うに、年下に限らず男を魅了し、時には子ども扱いして翻弄し、時に憂愁を漂わせて惑わせ悩ませる役には、どうもフランスの女優が適役であるように思います。本作のナタリー・ドロン、カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、そして言わずもがなのイザベル・アジャーニ。彼女たちには、敵いようがないと思わせる艶冶で妖麗な緋色のベールが纏わりついています。彼女たちに比して『おもいでの夏』のジェニファー・オニールは、初心な少年を戸惑わせる妖しげな色香というよりも、寧ろ健康的な艶っぽさが漂っていたように思います。
時代背景からすると、5月革命直後の騒がしい世情下のフランスが舞台ですが、却って逆説的に、フランスのごく日常的な学生生活を描いていたのも印象的でした。
そして当然ながら全編を通じて少年オリヴィエの視点で撮られており、恋慕と不安が交差しながら揺れ動き苦悩する少年のナイーブな心情が、狂おしいほどに実感できます。
また登場人物が絞り込まれ、二人を中心にしてのみ物語が凝縮されて展開するので、観客は自然に感情移入できる、非常に巧い脚本です。

半世紀以上も前に作られた映画ですが、今思い出しても、何処かほろ苦く遣る瀬無い想いが込み上げてくる、ノスタルジーとメランコリーが入り混じった感のする忘れられない映画です。