17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン プロット

心理学者ジークムント・フロイト教授と若き青年の友情を描いたローベルト・ゼーターラーのベストセラー小説「キオスク」を、「ベルリン・天使の詩」などで知られ、2019年に他界した名優ブルーノ・ガンツ主演で映画化。1937年、ナチス・ドイツとの併合に揺れる第2次世界大戦前夜のオーストリア。タバコ店の見習いとして働くためウィーンにやってきた17歳の青年フランツは、店の常連であるフロイト教授と懇意になる。フランツは教授から人生を楽しみ、そして誰かに恋をする勧めを受け、ボヘミア出身の女性に一目ぼれする。フロイトは最初の恋の戸惑うフランツから助言を求められ、フロイトとフランツは年齢を超えた友情を深めていく。しかし、時代は国全体を巻き込んだ激動の時を迎えようとしていた。「EUフィルムデーズ2019」(19年5月31日~6月27日=国立映画アーカイブ/6月7~30日=京都府京都文化博物館/7月3~13日=広島市映像文化ライブラリー/7月18~28日=福岡市総合図書館)では「キオスク」のタイトルで上映。

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17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスンコメント(10)

vzquxl
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1937年のウィーンにあるキヨスクに田舎の若者が住込みで働きながら、初期の頃は独裁者に対する風刺も出来た世間が、徐々にナチスドイツに侵食されてゆくオーストリアの悲劇を静かに体現。

冒頭の故郷の湖に潜る少年は、まだ幼くて母親の羊水に溺れるかのごとく頼りないが、知見のある父の様な店主と働き、愛を知り裏切られながらも青年となる。
その過程で知り合った、心理学で有名なフロイト教授(ユダヤ人)の交流にも涙。

特に原作にはない幻想的なイメージと落ち着いたトーンの撮影が不思議な余韻醸し出して魅せる。

劇中の舞台となるキヨスク(煙草屋兼新聞屋)は、知識と教養の砦として機能していると思う。
それは、差別と偏見を煽る連中に対する鎧であり、過去のことではなく、現在の世界と日本も例外ではないと感じる。
rzxxiz
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ーナチスの忍びよる影が色濃くなってきた、1930年代のウィーンが舞台ー

■印象的なシーン
・”坊や”フランツが働くことになった、オットーの芯の通った男振りと、キオスク店内の装飾に惹かれる。
ーえ、タバコ屋なのに、文房具も、”そんなもの”まで、売っているんですか!。
オットーの”タバコ屋は、味わいと悦楽を売る場所だ・・”に少し、納得・・。粋なセリフでもある。-

・フランツの数々の夢想シーン。美しい。海中を漂うシーンが好きかなあ(胎内にいる胎児のイメージかなあ・・。未だ、何物でもない、フランツ。)-

・アネッシュとの出会い。タバコ屋での行為。その後、雪上で、全裸で燥ぐ姿。
ーフランツ、一目惚れですね・・。フロイト教授の恋のアドバイスにキチンと従う、フランツ。-

・劇中、頻繁に現れる蜘蛛。
ーナチのイメージかなあ・・。アネッシュのイメージかなあ・・-

・ゲシュタポたちの愚かな数々の行為。
ー権力を笠に着る奴らは、大嫌い。それに便乗する連中も。
そもそも、人間のそのような習性を狡猾に利用したのが、”アドルフ”なんだよなあ・・。-

・アネッシュとの別れのシーン。
”生きるため・・”

<17歳の無垢な少年が、ウィーンで経験した数々の出来事により、一人の男になっていく姿を美しき東欧の街並みを背景に描いた作品。強烈な反戦映画でもある。>

■あの、美しき石畳、石造りの街並みも印象的。
ドイツでは、映画とは言え、ハーケンクロイツを街中で掲げることは禁止されているはずだから、オーストリアでロケーションをしたのかな。チェコかな・・。>
zirxjn
zirxjn
わけがある悲しみよりも、わけもなく悲しくなる方が辛い。
17歳の「坊や」が、母から離れて見習いとして働きに、大都会に出てから経験することの数々。
第二次世界大戦を背景に、自由が失われていくオーストリアの民と、この時代の心理学者フロイトを絡ませながら話は進んでいく。

17歳で、こんなにも成長し、男になり、自分の考えを一途に貫くことができるようになるなんて、「かわいい子には旅させろ」なんでしょうかね。

フロイトも良い味を出してました。本当にこんな出会いがあったのかはわかりませんが、すごい博士だと知っていても、臆せずに懐に入っていくところが、若さなのか真っ直ぐな性格なのか。

いろんな視点で、考えさせられる映画でもありました。
tgkgdy
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1937年ウィーンのキオスクで見習いとして働き始めたザルツカンマーグート出身の17歳の少年の話。

フロイトと少年の友情を描いた云々とあるけれど、そこがメインという感じはなく、恋やその時代のオーストリアの情勢に戸惑う少年の相談相手になってくれるフロイトという存在。

彼の感情を映した様な妄想シーンや、不思議な夢のシーンが時々差し込まれながら、初めて仕事、初めての恋、ナチスドイツによる併合での変化をみせていく展開で、少年の成長と決断をみせる作品という感じかな。

序盤の雷なんかは悪ふざけにもみえるし、重い内容もあるけれど、空気感は重くなく、不思議と引き込まれた。
rwdcrs
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戦時中の17歳となる少年の心の描写をアートチックにそして詩的な表現とともに描かれた独創的な作品であった。

初恋、友人、母親との関係をウィーンに来てからあらゆる経験をしそしてそこで自我が育まれ、その成長過程をフランツと共に楽しむ事はできた。
ただ緩急があまりなく、独創的な表現、描写が多い為、所々ウトウトしてしまい退屈に感じてしまうこともあった。

コアな作品を扱い上映してくれるキノシネマにはいつも感謝しているが、その中でもこの作品は中々コアに感じた。

物凄く観ていて楽しいと思う作品ではないが、中々触れることのないオーストラリア映画を観ることができたのは貴重な経験となった。

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