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アルデンヌの戦い プロット イタリア 10月26日 1968 劇場で
ケマダの戦い プロット イタリア 01月23日 1971 劇場で
ネレトバの戦い プロット ユーゴスラビア・西ドイツ・イタリア合作 01月01日 1969 劇場で
タイタンの戦い プロット アメリカ 04月23日 2010 劇場で
最後の戦い プロット フランス 06月20日 1987 劇場で
サウス・ダコタの戦い プロット アメリカ 02月11日 1977 劇場で
アルジェの戦いコメント(14)
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革命とか学生運動の映画って、民衆(抵抗組織)の方に視点を置いて、権力(フランス軍)の方は徹底的に悪者として描くことが多いけど、この映画の視点は比較的中立。
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どちらに味方するでもなく、ひたすらカメラは起こったことを淡々と捉え続ける。戦争中ってニュース映像を映画館で流してたというけど、そのニュース映画みたいなんだよね。
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フランス軍のことも徹底的な悪として描かない。なんなら抵抗組織だって一般人を無差別に殺してるんだから悪。映画は悪は悪、善は善って単純だけど、完全な善と悪の二項対立じゃない所が現実で複雑だけど面白い。
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アルジェリアの独立を目指すことは良い運動だと思うけど、無差別にテロを起こすことはさらに復讐の連鎖を生むだけ。結果的にアルジェリアの独立運動は激しくなって独立を勝ち取ることに成功するんだけど、何か違うやり方がなかったのか。
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今アメリカで起きてるデモも激化してて、新しい世代に違うやり方で世界を変えて欲しいって言ってる映像をニュースで見た。暴力なしで戦うには、私はSNSをうまく使えば武器になると思うんだよな〜.
アルジェリアの10年に及ぶ、フランスからの独立戦争を、ドキュメンタリーかと見まがうほどの迫真の映像で描く。
フランス側の攻撃、また独立側の自爆テロなどで、多くの人が死んでいく。その描写は、痛ましいなどというありきたりな感想は撥ね付けてしまうほど苛烈を極める。100年にも及ぶフランス植民地支配に対するアルジェリア人の憎悪が怒濤のごとく押し寄せてくる。
映画製作国がアルジェリアとイタリアであり、フランス側から描いたらまた違う様相を呈するのかもしれない。複雑な史実を一本の映画が説明しきれるものではないと思う。それでも、いまだ無くならない武力闘争を考察する上で一助となる作品だと思う。
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観たのは今から10年ほど前だった。
その当時、フランスは、米国の対アルカイダ戦略を批判していた。
アルジェリア独立戦争ではフランスも同じような事をしていたのにと思った。イスラム圏混乱の一端は、長らく植民地支配していたフランスにも当然あるだろうにと思った。
現状は、過去の歴史と連綿と繋がっているのだと思った。
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独立戦争後のアルジェリアの道程も決して平坦なものではない。
イスラム教原理主義とアルジェリア軍部の対立により国家非常事態宣言が20年近く続いた時期もあった。2010年に漸く解除されたと思った矢先、
2013年1月16日、アルジェリア人質事件が起きた。
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苛烈な残酷さはいまだに続いているのか。
現状は、過去の歴史と連綿と繋がっているのか。
公開から半世紀近く経った今なお、本作は凄惨な問いを我々に投げかけている。
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アルジェリア人質事件に関して:日本人技術者の方々はじめ多くの方が亡くなった。このような映画感想の場で記すること自体不謹慎なのかもしれない。謹んでお詫び申し上げます。また犠牲になった方々のご冥福を心より祈念致します。
長く植民地として支配しているにも関わらず、教育やインフラ、言葉などひどい差別があり、搾取があった事がわかりました。
アラブの春、ヨーロッパでのテロ、ISISの事など、この映画の世界と今の現実の繋がりにクラクラしてしまいました。
フランス代表団の衝撃的なエピソード。いささか了見が狭いようにも思うが,そこまで神経を逆なでしてしまう秀作であったということであろう。