なごり雪 あるいは、五十歳の悲歌 プロット

伊勢正三作詞作曲によるフォーク・ソング『なごり雪』をモチーフに、50歳を迎えた中年男たちの青春の悔恨と惜別を描いた人間ドラマ。監督は「告別」の大林宣彦。脚本は、南柱根と大林監督の共同。撮影を「修羅のみち4
北九州代理戦争」の加藤雄大が担当している。主演は、「田園のユーウツ」の三浦友和と「恐怖学園」の須藤温子。第22回藤本賞特別賞(大林恭子)受賞、芸術文化振興会映画芸術振興事業作品。2002年4月27日より、大分県・大分シネマ5にて先行公開。

なごり雪 あるいは、五十歳の悲歌 俳優

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なごり雪 あるいは、五十歳の悲歌コメント(7)

Ssmmkommxs
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地方人の感慨として、東京へ出た同期が、まぶしい──というのがある。
男は栄進し、女はきれいになる。
知らない人であれば、きれいとは思わないかもしれない。
でも、知っている人だと──都会へ出て、洗練に浴して、変わった=きれいになったと、すごく感じる。
これは、卑下のような気分でもある。

臼杵と東京を行き来する祐作が、そのたび駅で雪子と別れを交わす。
そのときの雪子の発言がなごり雪の歌詞「春が来てきみはきれいになった、去年よりずっときれいになった」に重なる。

ただじっさいには、雪子はこう言う。
「~わたしあなたに約束するわ、わたし今はだめだけど、来年の春までに、きっときれいになる。うんときれいになってあなたを驚かせてあげるわ。だから、帰ってきて。こんどこの駅のホームで会うとき、あなたは言うわ。きっとこう言うわ。春が来てきみはきれいになった。って。去年よりずっときれいになった。ってね。」

東京へ出たのは祐作で、臼杵に残るのは雪子である。
雪子にとって、祐作は、どんどん離れていく、都会人である。
その位相があるかぎり、雪子はさいしょからかなわない恋を望んでいる──と言える。ひたすら純情に、祐作に思い焦がれている。
が、じぶんは田舎でしおれていくだけだ。およそ彼女自身「きれい」にはなれないと、うすうす自覚していたに違いないのである。
自覚していながら、いわば壮語のように「きれいになる」と約束する彼女の気持ちを思うとき、不憫でやるせない。

駅で別れる場面が数回あり、その都度、祐作は遠くへ離れていく。
とてもやるせない。

とうてい歌から翻案されたドラマとは思えない厚みがあった。
あえて連想すると「距離」が新海誠の諸作品思わせる。きみに読む物語のようでもある。多少飛躍するとブロークバックマウンテンのようでもありペパーミントキャンディのようでもある。新しくないけれど、古くない。そして古くならない。

大林宣彦監督のほかの作品同様、役者たちに演劇風の演技を課している。雪子のそれが、彼女の不器用と薄幸にしっくりと合っていた。記憶に残るヒロインを演じた須藤温子だったがその後鳴かず飛ばずで、ついぞ聞かない。

日本語に慟哭という言葉がある。
その泣き方で泣く人を見たことがない。
この映画のラストシーンのベンガルを除いて。

やるせない。悲しい。
Underratedもしくは認知度が低すぎる名画。
ここから理由へ続く00年代初頭は大林監督の絶頂期だったと思う。
Hsknpsoximg
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映画になったらなんだか残念な感じでした。
azjlkde
azjlkde
台詞が歌詞まんまの場面がいくつか。歌があってこの映画があるのだけれど、こういった出来事があってこの歌が生まれたのかもしれないなと思って観るのが良いかなと思った。
Gxshisokpmn
Gxshisokpmn
大林宣彦臭の強すぎるこれ、苦手かな。
映画は作り物めくほどその奥の感情が溢れるとの毎度の講釈は賛同するが、そうは撮れていない気がする。
棒読み書割り丸出しは良しとしても、物語がベタ過ぎ、台詞で説明し過ぎ、ではないか。
未見作、ゆっくり見る。
Jnrgthaeoo
Jnrgthaeoo
舞台となった町が臼杵なのに、尾道ではないかと思えるほどよく似ている。大林監督作品では、尾道は言うまでもなく、尾道に近い福山、香川の観音寺、「廃止」の舞台の柳川等、なぜか懐かしさを覚える町が多い。この作品では尾道以上に緑多い古き良き日本の田舎のイメージが描かれている。夜に蝋燭か提灯の明かりが幻想的でとてもきれいでした。主人公の女子高校生役の女優が「時をかける少女」の原田知世を彷彿とさせる感じでぴったりでした。最後の終の文字が出て主題歌がながれ、主人公4人が出てくるところも、よい意味で「時をかける少女」とそっくりでした。特に最後の顔のアップなんかも。また、スローモーションのように雪が落ちていく感じも好きです。ただ、主人公の女子高校生の台詞があえて?棒読み的にしたのはそれなりにいいのですが、最後に三浦友和が「なごり雪」の歌詞を台詞にしたのはイマイチ違和感がありました。「なごり雪」自体はよかたのですが、特にイルカではなく伊勢正三なのがよかったのですが、ストーリーと関連させなくてもよい作品になったと思うのですが。

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