続拝啓天皇陛下様
プロット
日本
01月01日 1964 劇場で
拝啓総理大臣様
プロット
日本
04月29日 1964 劇場で
男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様
プロット
日本
12月23日 1994 劇場で
女王陛下のダイナマイト
プロット
フランス
09月03日 1966 劇場で
女王陛下の007
プロット
イギリス
12月13日 1969 劇場で
エリザベス 女王陛下の微笑み
プロット
イギリス
06月17日 2022 劇場で
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拝啓天皇陛下様コメント(5)
「拝啓天皇陛下様」シリーズ第1作。
Huluで鑑賞。
純朴な青年・山田正助(渥美清)は、三度の飯が食えて、ちゃんと寝床があり、あまつさえ給料が貰える軍隊を“天国”と呼び、ずっと軍人でいられるように天皇陛下へ「まだ戦争を止めないで下さい」と手紙まで出そうとする…。
「この映画は、結局のところ何が言いたいんやろう?」と考えながら鑑賞していましたが、ラストのメッセージで納得が行きました。山田正助のような人間をつくり出してしまった当時の状況への批判、そして恐れ多くも陛下への…?
軍隊は天国じゃ。
除隊して昭和10年になった。戦争が始まり、棟本(長門)は召集される。大陸で生き残った棟本は戦争小説家となり、山ショウも三度召集される。
2度目の軍隊では天皇陛下に「兵士としてまた軍隊においてくれ」といった内容の手紙を書こうとしたが、棟本に止められた経緯があった。戦争や天皇陛下万歳ということに疑いを持たず、心が純粋すぎた男の物語。軍隊に入ったほうが生活が楽になるといった皮肉もあるが、何も知らないことによっても幸せになれるかというと・・・ちょっと疑問。
情緒的な表現を得意とする野村芳太郎監督の堅実で安定した演出や、川又昂の撮影と芥川也寸志の音楽もいい。特に天覧の秋季大演習の場面が素晴らしい。進軍する歩兵の列の間をゆっくりと進む白馬に乗った天皇陛下に、初めて謁見して親しみを覚える渥美清の表情が人の良さを表す。途中トーキー第一作「マダムと女房」と「与太者と海水浴」「子宝騒動」の映像が流れ、時代の雰囲気を出している。前半の面白さに比べて、後半が駆け足気味な点が惜しい。上流階級の戦争未亡人に片思いする山田に、後の寅さんが重なるところが愉しい。
棟本の妻役左幸子の安定した演技力と当時の個性的な俳優人、藤山寛美、桂小金治、西村晃、多々良淳、上田吉二郎、清川虹子、そして加藤嘉と共演者も観ていて飽きない。長門裕之、中村メイコ、高千穂ひづるも適材適所の配役。