東京オリンピック

6.9/10
合計15件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   170分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   和田夏十
劇場で   03月20日 1965
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

50% 欲しいです,合計 130

レビュー  |  共有する 

東京オリンピック プロット

和田夏十、白坂依志夫、谷川俊太郎、市川崑の共同シナリオを軸に、ニュース、劇映画のキャメラマン一六四人が、イタリアテクニスコープ・カメラ五台と、二〇〇ミリ、一六〇〇ミリの超望遠レンズ、その他光学技術最高の技術をふるって撮影した、五輪映画初のワイド版。また監督の一員として参加した安岡章太郎が、体操と一人の選手のエピソードを担当、谷川俊太郎がカヌー競技の撮影にあたった。総スタッフ五百五十六人、総監督市川崑。2004年に市川監督自身が再編集し、音声を5.1ch化した「東京オリンピック 40周年特別記念 市川崑 ディレクターズカット版」(148分)が発表された。

東京オリンピック 俳優

東京オリンピック Related

YOKOHAMAオンラインで映画を見る
YOKOHAMA
プロット  日本
04月19日 劇場で
またヴィンセントは襲われるオンラインで映画を見る
またヴィンセントは襲われる
プロット  フランス
05月10日 劇場で
決断 運命を変えた3.11母子避難オンラインで映画を見る
決断 運命を変えた3.11母子避難
プロット  日本
04月12日 劇場で
無名オンラインで映画を見る
無名
プロット  中国
05月03日 劇場で
マリウポリの20日間オンラインで映画を見る
マリウポリの20日間
プロット  ウクライナ・アメリカ合作
04月26日 劇場で
猫と私と、もう1人のネコオンラインで映画を見る
猫と私と、もう1人のネコ
プロット  日本
03月22日 劇場で
バジーノイズオンラインで映画を見る
バジーノイズ
プロット  日本
05月03日 劇場で
FPSオンラインで映画を見る
FPS
プロット  日本
03月29日 劇場で
くぴぽ SOS! びよーーーーんどオンラインで映画を見る
くぴぽ SOS! びよーーーーんど
プロット  日本
03月02日 劇場で
タイムマシン2024オンラインで映画を見る
タイムマシン2024
プロット  カナダ
03月15日 劇場で
94歳のゲイオンラインで映画を見る
94歳のゲイ
プロット  日本
04月20日 劇場で
異人たちオンラインで映画を見る
異人たち
プロット  イギリス
04月19日 劇場で

東京オリンピックコメント(11)

Pongamotrtji
Pongamotrtji
昔テレビで放送されたのを家族で見た記憶がある。両親はリアルタイムで見てて、その当時の話やこの映画の評について解説してくれた。「芸術になってて、記録映画としてどうなのか、って議論になったのよ」と。両親は否定寄りであった。

今改めて見ると当時の市井の人の意見も理解できる。市川崑は完全に撮りたいスタイルが出来ていてそれを崩さない。全編スタイリッシュで美しい映像。脚本もあったというから驚く。アスリートを一種の素材として、オリンピックをトリミングしている。何を写し、何を使うかは編集次第。一般的なスポーツ記録映画を見馴れている者にとっては驚くほかない。

しかし、もし凡庸な記録映画が作られていたらどうだったであろうか。それはわからない。
1964年東京五輪はこの独特なスタイルの映画と共に記憶の中にある。それで良い。
Thmpdaessono
Thmpdaessono
昭和39年の東京。戦後二十年経っていない時期にその当時の最高の技術であますところなく撮影した東京五輪の記録映画。もとの、上映時間が三時間近くあったものは見ていません。市川昆総監督が2004年に22分削って音響を再構築したものをDVDで拝見しました。

どこが短くなっているのかまではわからない。当時はすべての種目を入れなければならないという制約があったそうなので、いくつかの種目を削ったのかもしれません。開会式も少し削っているような気がします。

ギリシャでの聖火点灯から、インド、アジアを経て沖縄から広島、大阪を経て聖火が富士の前を通過して上京してくる場面から始まる。もしこれをきちっとやったらそれだけで二時間の作品が作れるかもしれない。

昭和天皇も御出演されています。全体のナレーションはごく少なく、実況中継の音声をうまく使っています。

2016年の現在からみると52年前。その当時のオリンピックの雰囲気があちこちから伝わってきますが、陸上競技、マラソン、競歩、バレーボール、水泳、体操の場面が多くなっているような気がします。スタイリッシュな映像がほぼ100%。

もっと早くに見るべきだった映画ですが、ネットでも見れるようになっているのがうれしいですね。
tzjcgil
tzjcgil
NHKのBS放送の録画で何十年ぶりかで鑑賞。

この映画から受ける、
何かとショーアップされた
昨今のオリンピックには無い
素朴な雰囲気の大会から受ける高揚感溢れる
感動性は、
今風の進歩したCG特撮映画では
本物のように見せられながらも
何故か心に響かないシーンの作品に比べ、
実際にそのシーンを作って撮影したかつての
映画作品のように、
全てが本物っぽく見えたためかもしれない。

どんなに優れたCG作品として評判
となった昨今の映画でも、例えばかつての
「大列車作戦」の列車脱線シーン等の
緊迫感には足元にも及ばない。
人間はまだまだ本物とそうでない物を
見分ける能力を持ち合わせている
のだと思う。

いくら高度な技術を使った
近年のオリンピックであっても、
この東京オリンピックのような感動は
生まれなかったのではないかと想像
してしまう映像の連続だ。
本当の感動は人と人との
真の触れ合いからしか生まれず、
また、映画としてはそこにしっかりと
フォーカスされているからだろう。

確かに来日した選手や関係スタッフ
及び観戦者の皆さんには
現代の社会水準から比較したら
何かと未設備だったり未熟な対応点も
多かっただろうから
多大な不便や不満を感じさせた要素も
少なくなかったとは想像出来るものの、
それこそ“本物のおもてなし”の心から
世界中から来られた皆さんと
日本人に心豊かな結果をもたらしたのだろう
ことを画面から感じ取ることが出来る
見事な映画だ。

それなのにこの作品が完成した後、
国は公式記録映画には相応しくないとして、
別の記録映画を作った。
各競技の選手や記録に
充分に焦点が当てられていない
との理由だったと記憶しているが、
果たしてオリンピックは選手や記録の記憶
のためだけのものだろうか。
コーチ・監督のスタッフ他の大会関係者だけ
に留まらず、
会場・テレビで観戦する国民や、
もっと言えば興味深く注目頂いている
世界中の全ての方々のものだろう。

その意味では、この作品は競技記録だけに
留まらず、
選手の心情に迫ったシーン、
関係スタッフの裏方的な努力のシーン、
観客の悲喜こもごものシーンが
丁寧に拾われており、
素朴な大会の中で人間そのものを
拾いまくったそれがまさに
“真のオリンピック精神を体現させた大会”
に相応しい映画だったと思う。

クロード・ルルーシュはこの映画の影響から
「白い恋人たち」を作ったとも聞いている。

総監督を務めた市川崑作品は、
戦記物、文芸作品物、横溝正史物などを
随分観たが、
この映画ほど世界的に意義があり、
誇らしく思えるものは無かったと思える
素晴らしい作品だった。
Trlieesltn
Trlieesltn
2019年3月30日 #東京オリンピック 鑑賞
wiki見たら、当時は「芸術か記録か」で大論争になったらしい。
記録映画でいいのでは?と思いました。そんなに揉めなくても・・・
mlvtdss
mlvtdss
今日は2020年7月24日です
本当なら今日東京オリンピックの開会式のはずでした

新型コロナウイルスの猛威によって、1年延期されたのはご存知の通り

考えてみれば今大会は色々とあやがついています
国立競技場の建て替えにはじまり、猛暑でマラソンは札幌開催になり、お台場の海は汚水の悪臭がするとかもありました
果ては1年の順延です

それに比べて、前回の東京オリンピックはなんと順調なんでしょうか
全てが上手く行っているのです
その事が強く印象に残りました

登り坂の勢いの前回大会での日本
下り坂に転がり落ちないように踏ん張りながらの今大会の日本の違いが映像から伝わってきます

本作は単なる記録映画ではない、映画としての芸術であったのは間違いありません
しかしそのことによって前回大会とは日本に取ってなんであったのか?
オリンピックとは本来何であるのかを表現しえており永遠の生命を得ていると思います

本作の映像には映画的な美があります
そして映画的な感動をもたらしてくれるのです

選手の活躍や、その肉体の躍動はもちろんですが、観客やグランドスタッフにカメラの視線が長く向けられています
1964年の日本人の姿、それも小さな子供達から、かなりの高齢の老人までを満遍なく、普段の暮らしまでが伺える服装で応援する姿を捉えようとしているのがわかります
そしてまた当時としては初めて大量の外国人を受け入れて世界の中の日本、国際社会で世界に互して活躍する日本を、外国人の観客の姿を通して表現しているのです

本作は単なるスポーツの祭典の記録映画を超えて、日本に取り東京オリンピックが一体どんな意味を持っているのかを表現しています
そして東京オリンピックを通して世界平和を日本は希求し、実践していくのだと表現しているのです

東京オリンピックの記録映画は、本当は黒澤明監督が担当する筈でした
日本を代表する国際的映画監督ですから当然の人選です

しかし黒澤明監督の撮影プランはあまりにも巨大になり開会式や閉会式、競技まで撮影の為にあるかのようなものとなり、予算は論外の規模、撮影する機材が日本中の映画会社からかき集めても足らないようなものとなり、大問題となってとうとう黒澤明監督は辞退したのです
それも開催前年の11月にです

後任を誰にするかでまた揉めて、結局市川崑監督に決まったのは1964年1月だったそうです
なんと開会9ヵ月前です
そこから本作を作りあげたのです

やり直しの出来ない一発勝負
誰が金メダルを取るのかも分からない筋書きのない中、一体誰を被写体にして良いかも分からない

撮影ポジションの確保、強力な照明の設置も競技が優先される
そんな制約ばかりの中でこのクォリティーの映像を撮っているのです

事前に映画方針を構想して、全スタッフに徹底させ、それに沿って大量の素材を撮り、予選などで撮ったラッシュを元にすぐ決勝での撮影プランを修正するという仕事を連日繰り返したに違いありません
そうして撮れた、あるいは撮り損なったフィルムを編集してまとめ上げているのです
それも己自身の美意識、編集方針だけでなく、大会組織委員会の意向を調整したうえのことです

全く恐るべき手腕だと思います!

市川崑監督は本作前年の1963年に「太平洋ひとりぼっち」を監督しています
その作品も単なるヨット映画ではなく、日本人に取ってどのような意味を持っていたかがテーマでした
本作のテーマはその延長線の先にあったと思います
だから、市川崑監督が東京オリンピックの公式記録映画を監督するのは当然であるとも思います

翻って2020年東京オリンピックです
その公式記録映画は一体どのような方針で「何が」撮影されるのでしょうか?

本作のように、単なるスポーツ大会の記録映画を超えたものであって欲しいです
21世紀の日本にとって、今大会は果たしてどんな意味があったのか?
コロナウイルス禍で世界がどのように変わってしまったのか?

そんなことが映像に活写され残されなければならないと思います