喜劇 女は男のふるさとヨ

9.5/10
合計1776件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   91分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   山田洋次
劇場で   05月19日 1971
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

50% 欲しいです,合計 152

レビュー  |  共有する 

喜劇 女は男のふるさとヨ プロット

藤原審爾原作の「わが国おんな三割安」の映画化。脚本は「男はつらいよ
奮闘篇」の山田洋次。監督は脚本も執筆している「高校さすらい派」の森崎東。撮影も同作の吉川憲一がそれぞれ担当。

喜劇 女は男のふるさとヨ 俳優

喜劇 女は男のふるさとヨ Related

SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIEオンラインで映画を見る
SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE
プロット  韓国
04月26日 劇場で
毒親 ドクチンオンラインで映画を見る
毒親 ドクチン
プロット  韓国
04月06日 劇場で
四月になれば彼女はオンラインで映画を見る
四月になれば彼女は
プロット  日本
03月22日 劇場で
陰陽師0オンラインで映画を見る
陰陽師0
プロット  日本
04月19日 劇場で
K‐9 L.A.大捜査線オンラインで映画を見る
K‐9 L.A.大捜査線
プロット  アメリカ
02月23日 劇場で
マリウポリの20日間オンラインで映画を見る
マリウポリの20日間
プロット  ウクライナ・アメリカ合作
04月26日 劇場で
パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツオンラインで映画を見る
パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ
プロット  フランス
03月29日 劇場で
薄氷の告発オンラインで映画を見る
薄氷の告発
プロット  韓国
03月15日 劇場で
コヴェナント 約束の救出オンラインで映画を見る
コヴェナント 約束の救出
プロット  イギリス・スペイン合作
02月23日 劇場で
ブルックリンでオペラをオンラインで映画を見る
ブルックリンでオペラを
プロット  アメリカ
04月05日 劇場で
青春の反抗オンラインで映画を見る
青春の反抗
プロット  台湾
03月08日 劇場で

喜劇 女は男のふるさとヨコメント(1)

Okmhpxgnsis
Okmhpxgnsis
ネタバレ! クリックして本文を読む
主演倍賞美津子は、全国を旅するストリッパー。これぞ『男はつらいよ』の原点。
監督・脚本森崎東。共同脚本山田洋次。

身寄りの無い女達を世話し、ストリッパーとして派遣・斡旋しているのが森繁久彌と中村メイコの夫婦。森繁は今日も昼行灯で、しがない芸能社を実質切り盛りしているのは中村メイコの方。
そこへ倍賞美津子が帰って来る。

帰って来るなり、いきなり大阪のヤクザと一悶着。父親の森繁も半殺しの目に合い、中村メイコがある方法でとんでもない報復をする。
身を隠す為に旅立つ倍賞美津子。するとある時倍賞と知り合ったと言う緑魔子がやって来る。
これぞ完全に寅さんの世界のパターン。

この後はその後の緑魔子の様子と平行し、河原崎長一郎をヒモに従えて、全国を旅する倍賞美津子の様子が描かれて行く。
緑魔子は、登場当初びっくりする位に醜い姿で登場して驚かせる。この仕事よくぞ受けたなあ〜とさえ思う。

一方倍賞は、「その内にポイッと捨ててやるよ〜」と、知り合いのストリッパーに語っていた、河原崎長一郎との関係だったのだが…。

中盤での雨降るキャンピングカーの場面は素晴らしかった。
NHKしか映らない白黒テレビ。ニュースには江田島で元日本兵らしき遺体が発見された…との報道。放送終了を告げる君が代が流れる。
一連の流れのこの場面、当初から脚本には盛り込まれていたのだろうか?だとしても、例えそうで無くて、もうちょっとやそっとでは思い付かないと思う。
思わず震えが来る程の演出力だった。

終盤での中村メイコが森繁久彌に、悲しい女の叫びを言い聞かせる場面も凄かった。とにかく後半での中村メイコの演技は圧巻の極み。特にこの後警察署にて、花沢徳衛と山本隣一の2人の刑事を相手にして言い放つ一言は実に強烈だった。

「ガムを与えると誉められるのに、身体を慰めると罪になるんですか?…随分と詰まんない国になっちゃいましたね〜」

更に畳掛ける「あたしやね、そんな考え方しか出来ない女の子達が不憫でならないんですよ…」

ここで思わず泣いてしまった。

この時に中村メイコをはやし立てる酔っ払い達の生かし方なんか、素晴らしい位に演出が冴えています。
社会の底辺で必死になって生きている人達に対する、その優しい演出の眼差しに感激した。

初めに登場するヤクザや、その後の河原崎長一郎がどうなったのかどうか?等、回収されないままで終わってしまい、単なるプログラムピクチャーの1本との認識しかされていない本作品ですが、これは隠れた名作だと思いますね。

まさか、童貞大学生の役が佐藤蛾次郎だったとは!

(9月3日ラピュタ阿佐ヶ谷)

※日付けは公開年度とは異なる