写真の女

6.5/10
合計14件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   89分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   串田壮史
劇場で   01月30日 2021
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写真の女 プロット

《写真の女》写真を補正加工するレタッチャーの男と、身体に大きな傷のある女が織りなす愛の行方を描いたドラマ。父が残した小さな写真館で写真のレタッチを行う孤独な男・械は、事故で胸元に大きな傷を負ったキョウコと出会う。

女性恐怖症の械はなれなれしいキョウコに戸惑うが、彼女に頼まれ、画像処理で傷のない美しい姿を生み出す。その姿に魅了されるキョウコだったが、SNS上では美しいだけでは注目されず、傷ついた姿をさらすことで多くの人が興味を抱いてくれた。

理想の自分と現実の自分の狭間で精神的混乱に陥ったキョウコは、自らの存在意義を見失ってしまう。そして、自分だけがキョウコを救えると感じた械は、彼女の全てを写真に収め続けることを決意する。CMや短編作品を手がけてきた串田壮史監督の長編映画デビュー作。

写真の女 オンライントレーラープレイ

写真の女 俳優

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写真の女コメント(3)

ndeqpe
ndeqpe
私を覆っている薄い皮膚のすぐ下には、真っ赤な血がものすごいスピードで駆け巡っている。
つい忘れがちだけど、生きるって、それだけでかなり情熱的なこと。
自分だけのこだわりが詰まったルーティンで生きてきた男が、誰かを生かす為に自分を捧げる。覚悟のシャッター音に痺れました。
もしかして、ミューズを得た芸術家たちも、本当はカマキリのオスだったのではないかと思えてきます。
とくに葬儀屋さんのエピソードがお気に入りで、“虚像”が“リアル”に与える安らぎと切なさと恐ろしさが素晴らしい!季節が夏の設定なのも納得。
江戸っ子おじさん西村喜廣の特殊メイクも見どころです。
(したまちコメディ映画祭復活熱望)

写真を撮るという行為と、写真を見るという行為の移り変わりについて、とても丁寧に描かれていて、改めて写真は不思議で面白い媒体だと感じました。

ちょっと前までスナップ写真は、過去の瞬間を閉じ込めた遺影で、いつの日か見返す事を想定してシャッターを切っていたと思うのですが…
今や共有するのが目的で、なんならシャッターを切る瞬間から不特定多数を意識している。
SNSにアップされた写真は承認欲求を満たす為のツールへと変化し、パーソナルな思い出は情報として消費されるようになったのだなぁ。

あたり前ですが、私たちは他の媒体を通してしか、自分の姿を知ることが出来ない。
・水に映る自分(水面や湯桶)
⇒自己の発見:今の瞬間の自分には違いないが不鮮明
・鏡に映る自分(カーブミラー、車の窓ガラス)
⇒自己の確認:今の自分自身をクリアに確認できるが、自分の横顔を見ることは出来ない
・写真に映る自分
⇒自己の客観視:他者から見える姿に一番近いが、リアルタイムではなく過去の自分である

鏡に写る自分を受け入れられる人にとって、写真は過去の遺影でしかないけれど
誰かの目を通してでないと自分を愛せない人にとっては、写真は自分そのもの。
手軽に写真を加工できる現代においては、理想の自分を作りあげることも出来る。
セルフプロデュースは加速していき、虚像にリアルが引きずられていく。
でも、それは決して病んだ負の世界とは言い切れない…
この映画の面白さは、逆説の二重構造にあると思います。
全ての事柄には良い面と負の面があって、どちらのバランスに傾くか次第だし、たとえ負の面に傾いて見えたとしても、当事者にとっては幸せだったり。(←ゾクゾクする大好きなポイント)

いろんな対比が描かれているので、それらを挙げていくだけでも、相当楽しめます。

以下、お気に入りのシーン
(ネタバレが気になる方はご注意ください)

白線を踏んで歩く男。
白へのこだわりの強さと子供っぽさが同居した、神経質でヤバい大人なのがわかる。
口数が少なく、話せないのかと思いきや、自分の言葉を発信しないSNSから一番遠い存在として描かれるので
対する女の服の柄が強すぎて笑えます。

くるみ割り人形の話だけでわかる、女のデリカシーの無さ。
ポイントがズレていて、とてもその世界に触れていた人とは思えないww
愛されたい願望が強い割に、自分を客観視できていないところに、頼れる人が居ない原因が透けて見える。

やっぱり葬儀屋さんのシーンは、どれも素晴らしい。
写真の新しい可能性を見せてくれたと同時に、写真による記憶の改ざんの立証にもなってしまった。
空白の時間を埋めた幸せと、倍増する孤独。
晩酌のシーンはとくに見事で泣けました。
カーブミラーの先を想像させる余韻が、いまだにずっと続いていて…
もしかして私も『写真の女』という映画の虚構に囚われたのかもしれません。
btdpacg
btdpacg
『写真の女』をオンライン試写会で見ました。カマキリとの関連性がいまいちわからなかったけれど、お見合い写真を盛る女性と、ある意味盛った写真でSNSのいいねを稼ぐ主役の女性。映像は美しかったしセリフも少な目
Okmhpxgnsis
Okmhpxgnsis
画像加工、お直しを得意とする町の写真屋の中年男と、毎日1枚自分の写真をSNSに投稿する今日子の存在意義と情の話。

とりあえず、お見合い写真を撮りに来た女の要求で、ごっつええ感じの兄貴もびっくりなもっともっとのお直し術。って古いですね。こんな話誰もわからなくて良いのです。

昆虫大好き写真屋の男が休日撮影に行った山の中で、木登り自撮り写真に失敗し鎖骨の辺りを怪我した女と出合い、仕方なしに連れ帰って巻き起こっていくストーリー。
写真屋の男が彼女の写真に関わるところに、あらすじに記されている様な熱量は感じられないけどね。

見せたい自分と求められる自分と本当の自分のギャップに迷い、みつけた道でもまた迷子になって、という自身を見つめる物語からの、ブンブンフリ回しまくっていた男と女とカマキリね。

無口な設定ならいざ知らず、頑なに喋らせないとか、そこまでやるとわざとらしくて安っぽいし、どうせ最後はとか思っちゃうし、愛情じゃなくて肉欲で良かったんじゃないのかなと感じた。