日本以外全部沈没 プロット

「日本沈没」を筒井康隆がパロディ化した同名小説を、「いかレスラー」「コアラ課長」の鬼才・河崎実監督が映画化した異色作。2011年、原因不明の天変地異により日本以外のすべての陸地が沈没。日本には世界中から難民たちが押し寄せ、大パニックとなる。「あずみ」の小橋賢児や「カミュなんて知らない」の柏原収史ら人気若手俳優の出演に加え、元祖映画版とテレビ版で主演を務めた藤岡弘、と村野武範も豪華共演を果たしている。

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日本以外全部沈没コメント(3)

Hensifhrse
Hensifhrse
人をなめた題名ですが、実はこの原作『日本沈没』の原作者・小松左京の許可を得て、星新一が題名を考案し筒井康隆が執筆したという、れっきとした公認パロディ小説。つまりは、巨匠が小説界に仕掛けた一種のシャレですね。
しかし2006年に本家『日本沈没』がリメイクされ、それに便乗する形で本作も映画化された。こうしてその出来を見てみると、映画では全くシャレになっていない。
粗悪なVシネマ顔負けのチープな映像、レベルは大学生の自主製作映画と変わらない。いかにもやる気なさそうな外国人キャスト、そして全く広がりを見せないストーリー、笑えないギャグなど、映画化した意味は感じられず、これを劇場公開してしまったのは詐欺に近い。
本当に面白い映画を作ろうと思ったら、本気で作らないといいものはできない。それがたとえパロディであっても。
思いつきで映画を作るとこうなるわけだ。
uagcfhy
uagcfhy
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題名はディザスター風ですが難民問題をシニカルに描いた社会派風コメディです。
「日本沈没」ヒットを祝う酒席でのSF作家仲間の妄想、悪ふざけが本になった。それをまたお馬鹿映画の巨匠河崎実監督が更に膨らませて映画にしてしまいました。多少でも脳みそがある人なら仮に日本だけ陸地が残ったとしても世界の終わりと察するでしょう。自給自足の原始時代にもどれる人はノアの方舟の一握り。しかし、そもそも無理、不可能をごちそうにしているのがSF作家という変人ですから止められません。さんざん酒の肴にした挙句放り投げます、全滅だ・・。
筒井先生にあったかは不明ですが日頃から抱いていた外人コンプレックスが一気に爆発、名だたる有名人が難民となって日本に押し寄せたという設定、原作は記者、メディア連中のたまり場クラブ・ミルト内での雑談がメインの短編です。活字ではディザスターのインパクトが出せないので著名人の実名をあげて凋落ぶりを語るのを目玉にしています、食うに困ったショーンコネリーがボンドガールを集めてAVに出ているとか、エリザベス・テーラーが街娼に落ちぶれたとか、ローマ法王が上野公園を欲しがっているとか噂話にしても名誉棄損になりそうな内容がぎっしりです。筒井先生の時代の有名人では古すぎるし、訴訟になると怖いので実名はご法度、ジョージ・ルーカスをルージ・ジョーカスに改名、シュワちゃんやブルース・ウィルスは例によってそっくりさんを使っています。日本語学校で大儲けするディーブ・スペクター他外人がいっぱい出ています。ご多分に漏れず河崎監督は政治家をいじるのが生きがい、本作も小泉首相ならぬ安泉純二郎首相(村野武範)はじめ各国首脳から国連事務総長、北朝鮮の首席まで登場、肩書きだけは豪華絢爛です。
外国人労働者に冷淡な記者の夫に外人妻のキャサリンが「移民にも自由とチャンスを与えるのが思いやりの国、日本の筈でしょう」と噛みつきます。街で出会った落ちぶれたオスカー俳優とキャサリンの外人同士の会話のシーンは外国のロマンス映画の一篇を観るようで秀逸です。
映像にするとリアルっぽさが仇になり苦笑を超して泣きたくなるシーンもありますが原作よりはよほど真面目に取り組んでいます。
新聞記者のうさん臭さは分かるような気もしますがTV業界人の古賀(柏原収史)が一番まともな家庭人なのは皮肉なのかシンパシーなのか、田所博士の寺田農さんは監修の実相寺さん繋がりなのでしょうがパツキン美女に見向きもせず自説だけを悲壮に唱える堅物で押して欲しかった気もします、代わりにというか本家(日本沈没)の潜水艇パイロットから変身した防衛庁長官の藤岡さんが大真面目で狂人オーラ全開でした。
外国人労働者受け入れ拡大に対するメッセージ性(誰も思わないか?)と言うよりは劇中の絵本のエピソードのように生あるうちは皆仲良く、境遇に合った生き方をしましょうということでしょうか・・。お馬鹿映画にするにはテーマが生々しすぎてさすがの河崎監督をもってしてもふざけきれず、所々素になったところは実相寺さんのテイストのような気もします。
Ipgsxknomsh
Ipgsxknomsh
『太陽』が日本公開されて騒がれるよりも、この『日本以外全部沈没』が公開されるほうが危険だ。『日本沈没』が韓国で大人気となった理由のひとつは「日本人が恐怖に震える姿を見ると快感」だということらしい。その全く正反対の今作品を表面だけしか見ないのなら、かなり反発を食らうはず。しかしフタを開けてみると、やっぱりパロディ中心であり、政治や世界情勢の風刺も子供向けだったのが残念。それでも安泉純二郎首相(村野武範)、石山防衛庁長官(藤岡弘、)、それに米・露・中・韓のVIPがオバカな演技をしてくれるので楽しい映画となっていました。

他国の人間と共存するのが苦手である排他的な日本人。難民なんて受け入れたくないのが本音だ。無茶苦茶な法案も通してしまうし、ユダヤ人を虐殺したナチスのような映像もある。そんな醜さを持った日本人に媚びを売る懸命な外国人たち。表だけ見ると、特権階級になった日本人から見た哀れな外国人を楽しむ人もいるのかもしれないけど、珍しくなくなった外国人を奴隷のように扱う傲慢さなどを風刺した裏の姿も読み取らなければならないのです。

堅苦しいことは抜きにして、実は思いっきり笑った映画でもありました。ぷちブルースや目玉目玉のシュワちゃんやオスカー俳優のジェリー・クルージングには大いに笑わせていただきました。デーブ・スペクターの一発オヤジギャグにも笑えるし、北の将軍様にも驚きました。

監修が実相寺昭雄ということもあって、怪獣特撮は最高です(注:オバカ映画として最高)。『電エース』って何じゃ?と思っていたら、変身する電一(南郷勇一)は河崎実監督その人じゃありませんか!全く、つまらない映画ばかり作っていてもしっかりと自虐的に利用できる監督はさすがです。ちなみにこの『電エース』はOVとして発売されてるようです(中川翔子たんも出演してるもよう)。今までこの監督の映画は『いかレスラー』しか観てないと思ってたけど、『実写版まいっちんぐマチコ先生 THE MOVIE Oh! コスプレ大作戦 』もTVで見てました・・・

【2006年10月映画館にて】