世界にクロサワの名を知らしめた歴史的作品。原作は芥川龍之介の短編「藪の中」。平安時代、都にほど近い山中で貴族女性が山賊に襲われ、供回りの侍が殺された。やがて盗賊は捕われ裁判となるが、山賊と貴族女性の言い分は真っ向から対立する。検非違使は巫女の口寄せによって侍の霊を呼び出し証言を得ようとする、それもまた二人の言い分とは異なっていた……。豪雨に浮き立つ羅生門の造形美、立ち回りシーンの迫力、生き生きとした役者たちの演技などすべてが印象深い作品。ベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した、黒澤明の出世作である。米アカデミー協会の全面的バックアップを受け、映像とサウンドを修復した「デジタル完全版」が2008年に公開された。
羅生門コメント(20)
贅肉を削ぎ落とした人間の性を見事に表現できていますし、映像も美しい。
森雅之、京マチ子、三船敏郎のあの目配りは凄いですね。
脚本、演出も素晴らしいと思いますが、ここはやっぱカメラワーク
光と影のコントラスト
アングル
これは凄腕
人間は心の闇を誰でも持っていると思う
良い時より悪い時の方が人の本音や醜さ等が見てとれる
今現在、新型コロナウィルスのせいでマスク不足
スーパーのマスク販売に
エサを与えられた鯉のように群がり
押し合い圧し合いをして
あれっ?さっきまで中国人は常識ね〜よな~
って言ってたクセに
たいして変わらないじゃん皆んな(笑)
結局、人は自分さえ良ければイイのだ
がしかし
どこまで理性を
保つことが出来るかは
人それぞれ
その瞬間に希望や情を
感じ取れる者
そこに芯の強さの差があると思う
そしていつの時代も
涙は女の武器である
盗賊は武士を縛り、妻を手籠めにする。
この後はみんな言うことが違う。
雨にたたずむ半壊した羅生門、いかにも暑そうな強烈な木漏れ日など、白黒映画とは思えない。
自分の都合の良い嘘を平気でつく人の本性を見事に表している。