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ミッドナイト・スティング プロット アメリカ 02月20日 1993 劇場で
スティング ブルー・タートルの夢 プロット アメリカ 05月30日 1986 劇場で
スティングコメント(20)
題名と、あの音楽は知っていたけど…
引き込まれた~!
ポールニューマンが何をやってもカッコいい!
服のままバスタブに浸かって、氷に顔を突っ込んだりからの…スーツスタイルのカッコいいことと言ったらそしてブルーグレーな瞳が見透かしたり、挑発したり、ラスト近くに不安にさまよい安堵…そして…
こんな面白い映画に出会わせてくれて『午前10時の映画祭
』ありがとうございます‼
実家に帰ったら、「『スティング』もやってたから、録画しといた」と母。ほんと神ですか?
というわけで、インディ祭りに挟んでみました。
ちなみに過去2回くらい見ています。
初めてこの映画を観たのは小学生のとき。
もちろん録画なのですが、そのときに印象に残っていたシーンがスパイの女。
当時はこの映画のタイトルすら知らずに見ていたのですが、何年か経って、『ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル』を観た時。
冒頭で、イーサンの仲間のエージェントが、路地裏で女スパイ(レア・セドゥ)にサイレンサー付きのハンドガンで暗殺されるシーンがあって、このシーン、デジャヴだ!と何年か越しに感じました。
幼いながらに初めて「裏切り」を学んだのだと思います。
渋すぎるポール・ニューマンと美しすぎるロバート・レッドフォード(若い頃美しすぎ選手権では、アラン・ドロンといつもいい勝負しています、私の中で)。
どんだけスクリーンに映えるんだろう、この二人。
そして演出に脚本、セットやファッション、音楽、そのすべてがほんとにおしゃれ。
あのテーマ曲をバックに、各チャプターのタイトルが登場人物たちの絵とともに映し出されるのが、絵本のようにクラシカル、かつ粋な演出ですごく好き。
そして何度見ても飽きないストーリー。
何度見ても新鮮だし、さすが!と言ってしまうのはなぜ?
欲を言うなら、公開当時に生きていて見たかった。『オーシャンズ11』など、同じジャンルの映画を見てしまっていたりして目が肥えている分、当時ならもっと楽しめると思う。
リアルタイムで劇場で観た方がうらやましいです。
粋、カッコいい、ストーリー展開の巧さ。
もし未だ観てない方、必見です。
(いいな~、未だ観てないなんて‼️羨ましい😽)
面白いわぁ。ほんとに面白い。フェイント、オフサイドトラップ、仕掛けて嵌めて揺さぶりまくって、ラス前に大物トラップ。後はハラハラドキドキかよ!と思わせといて、最後の最後に全部載せ卓袱台返し。この痛快さが、どれだけの人を虜にした事か。今の映画人のバイブルの一本である事は間違いないって、自信を持って言える。
詐欺師のターゲットは冷酷なマフィアのボス。詐欺は犯罪なのに、ココロに響くのは懲悪への応援歌。行け行け気分であっという間の129分。最高だった!
でもね、フッカーの最後のセリフの字幕には一言。
字幕では「やっつけただけで十分さ」が、最後のフッカーの台詞になってましたが、原文は "Nah. I'd only blow it."
「イヤ、どうせするだけだから」が直訳。
「俺は復讐出来ただけで満足。分け前なんか貰っても、どうせ賭博でするだけだから」がフッカーの気持ちなんでしょうけど、ここは正確に訳して欲しい所でした。
黒人の仲間の復讐の為に命懸けのトラップに挑んだフッカー。人種問題的にも良い感じの設定だった事がオスカー7本の背景にあった事もリマインド。
■冒頭の、ドイル・ロネガン(ロバート・ショー)の金、1万1千ドルをフッカー(ロバート・レッドフォード)と老詐欺師ルーサーが”集金係”から掠め取るシーンから物語は始まる。
若きフッカーは、取り分を一晩でロネガンが経営する賭博場のイカサマルーレットで”すって”しまう。
が、分け前を基に詐欺師から引退することを決めていたルーサーは、ロネガンの手下に殺されてしまう・・。
ーフッカーの金遣いの粗さから、二人の身元がバレ、ルーサーが殺されてしまう・・。ルーサーはフッカーに引退すると告げた時、ヘンリー・ゴンドーフ(ポール・ニューマン)を紹介していた・・。ー
■ここからは、章立てで、軽妙に物語は進む。
<Caution 以下、一部ネタバレあり・・。
うーん、この名作にこの言葉、意味があるのかなあ・・>
1.<段取り>
・ロネガンの唯一の嗜好、ポーカーのイカサマの仕方を調べたり・・
2.<引っ掛け>
・ゴンドーフは”ショー”と名前を偽り、車掌に賄賂を渡し、ロネガンが参加する列車内でのポーカーの座に就く。そしてロネガンの部下の目を欺き、彼のイカサマに対し、イカサマ返しをし、大金をせしめる。が、まだこれは序章。
3.<作り話>
・ゴンドーフの指示で、急ごしらえで、電信賭け屋を作るシーン。
4.<電信屋>
・フッカーが”ケリー”と名乗り、ロネガンに近づき、電信賭けで”少し”勝たせ、信頼を”少しづつ”得ていくシーン。そして、”ケリー”は”ショー”の組織を乗っ取りたいという思いを、少しづつロネガンに刷り込んでいく・・。
・だが、且つてフッカーに偽札をつかまされたスナイダー警部補が現れ・・。
5.<締め出し>
・用心深いロネガンが再び、電信屋と、”ケリー”の信憑性を確かめようと、賭けに現れるが”時間切れ”で賭けることは出来ず。
だが、情報通りの競馬の結果に満足するロネガン。
6.<とどめの一撃>
・そして、全てを信じ切ったロネガンは50万ドルが入ったトランクを下げ、電信屋に現れる・・。
ーこの他にも、フッカーを付け狙うスナイパー、ロレッタ・サリーノの正体が露わになるシーンや、
”FBI”を使って、邪魔なスナイダー警部補を騙すシーンなど、ゴンドーフの”先を見越した”打つ手、打つ手が見事である。-
<ルーサーの仇を討つために集まった詐欺師たちの数々の見事な連携プレーと、彼らを見事に采配するゴンドーフの姿。
そして、ルーサーの仇を討ったフッカーが ”やっつけただけで、十分だ! (貰っても)どうせ、”すって”しまうし!” と言って、50万ドルの分け前を貰わずに、颯爽と去るシーンも実に”粋”な傑作であり、名作である。>