風たちの午後
プロット
日本
03月02日 2019 劇場で
男たちの危険な午後
プロット
アメリカ
10月28日 1995 劇場で
狼たちの絆
プロット
香港
07月06日 1991 劇場で
狼たちのバラード
プロット
韓国
01月01日 1900 劇場で
アンダーグラウンド 狼たちの街
プロット
アメリカ
09月24日 1993 劇場で
ガンメン 狼たちのバラッド
プロット
香港
05月24日 1993 劇場で
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狼たちの午後コメント(20)
若き日のアル・パチーノのキレッキレの演技が見ものでした。
本作はSNSが発達したネット社会の今だからこそ、製作してみる価値がありそうな気がします。
銀行に立て籠った犯人たちが、自分たちの心情や社会への恨みつらみを赤裸々にツイッターでつぶやき、それが政界や世論まで動かしてしまう事態になる。
また銀行の外では、各社マスコミが集まったパパラッチやスマホ片手の野次馬を巻き込んで、モラル無視の過激な報道バトルを繰り広げるってのもいいね。
それに犯行に及ぶ動機が、ゲイである恋人の性転換手術が欲しかったからと言うのも、現代的だと思うんだけど。
この事件は、犯人が人質の体調に気遣いを見せたり、警察権力への批判を叫んで路上の野次馬たちから喝采を浴びたりして、テレビを通して全米の注目を集めたらしい。
ルメットは、ほとんどを現場である銀行の扉の内と外を舞台に、刻々と発生する事象を捉え続けている。
演者のアドリブに任せた部分も多かったと聞くが、臨場感のあるリアルな演出で見せる。
この愚かで滑稽な犯罪者を、敢えて愛すべき人物としては描かず、ヒーロー扱いはしていない。
ストックホルム症候群を過度に描くこともしていない。
出ずっぱりのアル・パチーノは、時に激しく、時に優しく、時に情けない様を熱演している。
堀の深いイタリア系の濃い顔立ちに汗を滴らせたアップは、実に魅力的だ。
サル役のジョン・カザールの自閉症的演技も評価されている。
が、この当時の名バイプレイヤーの一人、モレッティ刑事役のチャールズ・ダーニングの巨体を揺らした力演は見逃せない。
なんとか無事に事件を収束させようと熱を振るうのだが、全てFBIに持っていかれてしまう。
ここも、市警とFBIの指揮権争いなどのドラマは描かれず、FBIの指揮官が表に出るとモレッティ刑事は登場しなくなる。
事象だけをクールに見せるのだ。
FBIの冷酷で手際のよい作戦で、悲惨な結末となるが、人質たちは犯人たちの末路を冷静に見つめていて、決して犯人たちと心を通わせていた訳ではないんだと理解できる。
映画のモデルとなった実際の犯人は20年服役したそうだが、映画の収益が配分され、恋人はその資金で性転換手術を受けたというのも、嘘のような本当の話だそうだ。
アッティカ刑務所の暴動はこの映画で初めて知りました。権力は正しく使われなければならないですね。
冒頭はコメディかと思うくらい計画倒れの銀行強盗から始まるのですが、警察に大げさなくらい包囲されてから緊迫感が増す。
ストックホルム症候群なのか、主人公ソニーの人柄ゆえにか、人質はリラックスした様子を見せたりするのですが、一歩間違えば恐ろしい事態になることもありうるのが怖い。
特にサルの終始不安定な様子が不安を煽ります。
アルパチーノ格好いいですね。演説で市民を煽るシーンが良かった。大きな目が印象に残ります。