俺たち替玉ブラザーズ！

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政治体制は、中国と同じ一党独裁制であるけど、完全に一緒かというと違うところもあるようで...あまり知らないので、前振りはこれぐらいで

今回の「俺たち替玉ブラザーズ！」という映画... 初めてのベトナム映画となるけど、案外と映画自体は、きれいに撮影されていて、ゴミゴミした下町のシーンやベトナムの有名なオートバイの交通渋滞の喧騒的なシーンは一切なく、むしろ都会では、高層ビル群をバックに夜景の美しさを強調したようなアングルで撮影をされ、漁村の時は、ため息が出そうなぐらいの青々として水平線を横目に晴れやかにバイクで走るシーンが印象にも残っている。とにかく映像はスコブル綺麗に撮影されているのが、第一印象。

国が持っている独自性の映画や文化の違いはコメディの質で決まると思っている者にとって、この「俺たち…」というドタバタ風コメディ映画は、はっきり言って笑えない。つまり、映像は新しいのに内容は前近代的なと言うか古臭く感じるし、優等生的な映画作りがされていて、過度の暴力であったり、性的な描写、特に下ネタなんてこれっぽちも出てこないので、ある意味、映画としたら面白みをそぎ落とした、ステーキから牛脂を取り除いた後に、湯煎をしているような味気ない rom-com と言えるかもしれない。それと営業妨害になるかもしれないけども某有名サイトで見ることもできるなんてこともね？

やはりベトナム製映画は、外国に対しての国を挙げての国策の域を出ることのないプロパガンダの色合いが加味されていると言えるけれども、その一方で、安全な安心して見ることのできる映画ともいえる。それとハートウォーミングな映画と捉えたほうが無難で納得がいき、全体を通して、こじんまりとしたシナリオに落ち着いている。