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パレスチナのピアニスト プロット イスラエル 07月02日 2022 劇場で
戦場のピアニスト プロット フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス合作 08月28日 2015 劇場で
ピアニストを撃て プロット フランス 07月23日 1963 劇場で
真夜中のピアニスト プロット フランス 10月05日 2005 劇場で
海の上のピアニスト プロット イタリア・アメリカ合作 08月21日 2020 劇場で
4分間のピアニスト プロット ドイツ 11月10日 2007 劇場で
ピアニストコメント(15)
ファニーゲームでしてやられたからかなりの覚悟でいったけどやっぱさすがハネケ師匠。
イザベルユペールの演技は圧巻。
胸が苦しく頭を少々抱えたくなるところもあるがなぜかみてしまう。みなくてはならないと思ってしまう。
この映画の、音楽と人との関係は、「戦場のピアニスト」などの作品とはまったくの対極。音楽ばっかりして常軌を逸し、それでも尚人生を生きてる女性が題材です。あくなきプロ根性と申しましょうか。究極に突き進んだ人ゆえの痛さと悲しさが、胸につきささります。そして、そんな人は恋愛ですらも屈折してしまうんですね。普通を超越している故に、普通の感情表現ができないのです。
そういった主人公に、ハネケ監督は救いの手を安易にさしのべたりしません。すごい集中力で彼女を突き放しつつ、見捨てずに、最後まで描ききります。それが、この手の作品にややもすれば付着してしまう独善性を見事に払拭しているのです。あくまで見る人の目を意識し、判断を監督自身でするのでなく、観客に委ねているんですね。お見事です。
冒頭はオシャレな感じで始まりましたが、話が進むに連れ主人公の女性のアブノーマルな性癖に度肝を抜かれました。
作中ではピアノの音色以外音楽は一切なく、そこがまた人とのやりとりにリアリティを感じました。
主人公に好意を抱く男性が伊勢谷友介似なところにも注目して観ていただきたいです。
カップルになりかけの男女ふたりで、ちんまり鑑賞にお薦め!
終わる頃には互いのアブノーマルが開放、特別な空間に^^
ラストの一撃は、
戒めだったのでしょうか。