隠し剣 鬼の爪 プロット

人気時代小説作家、藤沢周平の剣豪小説「隠し剣」シリーズの「隠し剣鬼の爪」と、人情時代小説「雪明かり」を原作に、「たそがれ清兵衛」の山田洋次監督が映画化。幕末の東北の小藩。秘剣を身につけた下級武士、片桐宗蔵は、かつて好意を抱いていた奉公人きえが病に倒れたと知って引き取り、心を通わせていくが、藩の江戸屋敷で謀反が発覚し、お家騒動に巻き込まれる。共演は高島礼子、小林稔侍、田中邦衛、倍償千恵子ら。

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隠し剣 鬼の爪コメント(16)

jwwiqpb
jwwiqpb
どうしても、たそがれ清兵衛と比較してしまいす
ですが、本作もまた傑作であると思います

たそがれ清兵衛は、日本人の心の原点を探る作品であったと思います
そこは済んだので、本作ではその先のドラマとテーマを追求した作品なのだと思います

テーマは日本人の心の近代化なのだと思います

東北の小藩での小さな事件
江戸から来た西洋式兵術の教官はついこんな辺境にと口走ってしまい、藩の侍達はそれを聞いて腹立ちもしますが、自ら田舎侍と言っています

そんな日本の中央から遠く離れた土地にも開国して新しいやり方、考え方が押し寄せて来ていることを描いています
コミカルに歩き方、走り方、隊列行動から近代化を始めている姿を時間を取って丁寧に描いています

何の為でしょうか?
日本の古いやり方はもはや通用しない
嫌でも新しいやり方に合わせて行くしかない事を説明しているのです

母親の三回忌の法要の後で、主人公は年配の親戚からお前が西洋式の鉄砲や大砲の訓練をしているのはけしからん!と罵られます
飛道具は卑怯だ、侍は刀槍で戦うものだと

主人公は仕事として西洋式兵術を習っています
真面目に勉強もしています
その罵倒にも西洋式兵術の優越性を反論しています
彼の心の中には近代化を肯定する素地ができているのです

そしてクライマックス
剣の腕を見込まれて、彼は藩で一二を争った剣の遣い手の友人と、藩命による決闘に向かいます

激しい剣の戦いでからくも主人公は勝利しますが、友人の留めをさしたのは新式のライフル銃でした
その刀を持つ手を吹き飛ばしたシーンは、日本の古い考え方は最早通用しないという見事な暗喩です
主人公は撃つな!と叫びますが手遅れでした

その時彼の心の中にパラダイムシフトが起こったのかも知れません

友人の政治的主張、友人の妻の哀れな行動
家老の卑劣な行動と言動、上役達の家老への追従ぶり
これらは全て日本の古い考え方では駄目だと主人公にパラダイムシフトを起こさせる土壌です

主人公は侍が嫌になったのでは無いのです
日本の古い考え方、在り方が嫌になったのです
西洋式兵術が象徴する近代的な人間の在り方、生き方を望んだのです
だから江戸でも、京でもなく、蝦夷に向かうと言ったのです
そこに考えが至った時、松たか子の配役の理由が分かりました

松たか子は確かに美しいです
しかし目が大きく現代的な顔立ちと大柄の姿形です
伸び放題の月代まで再現する時代劇なのに何故彼女を配役したのか?
もっと時代劇に相応しい女優がいくらでもいるのに

その理由は彼女が現代的だからです
古い日本の女性ではないからです

序盤の夕餉の団欒で女中ながら侍の主人に軽口を交わせる精神の自由を持つ女性なのです
目に知的な光があり、自我を持つ女性と一目で分かるからです

侍と百姓、主人と女中、男と女
日本の古いしきたり、考え方、生き方の枠を超えられる女性なのです
そして主人公もまたそれを普通のこととして当然のこととして受け止めています
一人の対等な人間として彼女を扱おうとしているのです
むしろそうなるべきと望んでいるのです

確かに彼女への愛情がそうさせているのかもしれません
しかし彼は身分の違いとかいったそんなものを否定しているのです
その後の彼の行動の動機は全てそこからの表出です
本作はその物語であったのだと思います

いいではないか!
これは同じ山田洋次監督の映画「息子」で本作の主人公と同じ永瀬正敏が演じた次男のセリフです
一目惚れした女性が聾唖と知った時の言葉です

侍のヒエラルキーが嫌になったのも確かでしょう
しかし本当の理由はこれです

人間は全て対等、身分の違いなどない
いいではないか!

このような日本の古い考え方が近代化されていく物語だったのです

正に山田洋次監督の作品らしいテーマだと思います

傑作です

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