お嬢さん

7.2/10
合計18件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   145分
言語   韓国語
地区   韓国
書かれた   チョン・ソギョン
劇場で   03月03日 2017
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お嬢さん プロット

「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。秀子役を「泣く男」のキム・ミニが務め、スッキ役は無名の新人女優キム・テリをオーディションで抜擢。伯爵役は「チェイサー」のハ・ジョンウ、秀子の叔父・上月役は「最後まで行く」のチョ・ジヌンがそれぞれ演じた。

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お嬢さんコメント(20)

eiikma
eiikma
亡くなった大富豪の遺産を受け継いだ娘。幼い頃から詐欺師として育てられたスッキは、娘の夫となり遺産を奪い取ろう詐欺師の男と協力し、娘に近づく。しかし、スッキは娘の美しさと純真さに惹かれ、次第に互いに心を通わせるようになる。欲望渦巻く騙し合いの果て、最後に笑うのは誰なのか?

たどたどしいけどはっきりと聞こえる日本語、そして大胆なエロスにキャスト陣の本気を感じました。
パクチャヌク監督の『オールドボーイ』が最後に巨大な衝撃をぶつけて来たのに対し、今作は『ワイルドシングス』を思わせるような逆転に次ぐ逆転で、予測不可能の展開となっており、最後まで目が離せません。

しかしそれだけでなく、R指定が付くほどに過激なラブシーンや、江戸川乱歩の描くようなフェティシズム(て言うか変態)もこの作品の見どころ!
万人受けはしないけど、見れば記憶に焼き付くような衝撃の一作となるでしょう……。
お楽しみあれ。
rckylt
rckylt
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江戸川乱歩風な奇譚と映像美が相まって、映画の中に深く入りこんでいけました。流石パク・チャヌクだけあってストーリーの作り込みも素晴らしかったです。私が一番びっくりしたのが、女性の描写にありました。秀子とスッキの見た目の美しさもそうですが、ふたりの心の美しさや人を愛する気持ちが真っ直ぐに描かれていました。男性が興味本位でレズビアンを描いた様にも思えませんでした。逆に男性は、欲望に従って女性を利用する醜さが際立っていました。あれ、パク・チャヌクってこういう監督だっけ?と見直してしまいました。韓国も女性に対する描き方が変わってきたのでしょうか。それともパク・チャヌクだからなのでしょうか。この作品は本当に劇場で鑑賞すれば良かったです。
tzjcgil
tzjcgil
朗読好きの私にはたまらない作品。
百合は目に優しく心癒された。

脈打つ、欲の狭間に、濡れる愛。
fgfmqgk
fgfmqgk
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この作品は一応サスペンスというジャンルになると思うが、自分はロードムービーだと思っている。
売り物としてこき使われる孤独なお嬢様とあやつり人形同然に扱われる孤独な詐欺師。
男が支配する世界で自由を求めるストーリーだからだ。
3章構成で視点が変わりその視点ごとに物語の捉え方が全く違うという構成も素晴らしく、スリリングなミステリーとしても一級品。
スリリングなストーリーや過激な描写。そして役者の魂のこもった演技。この作品は韓国だからこそ作れたまさに韓国映画の真骨頂とも言える。

そしてこの作品は女性に優しいと思う。
たくさんある官能的なシーンで"お嬢さん"は観客に乳首を女同士でいるときにしか露出しない。こういうところにこの作品の本質が隠れている。
この作品は男尊女卑を女の視点で描いた作品でもあるのだ。
そう考えるとこの作品は女性向けの映画とも言える。
ntsziqs
ntsziqs
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映画的評価とは全く別に個人的趣向として☆5あげたいくらい、超好きな映画でした。官能、ミステリー、どの目線で見ても面白い。

ちょっと過激すぎるシーンの必要性は感じてしまったけど、予告で期待させといてがっかりな映画より全然よかったです。というか予想何倍にも上乗せされて、そこまでやってくれちゃうの!?って感じでした。

テイストや世界観もよかった。あの時代あの場所がばっちり。最初違和感を感じていたキャストもしっくりとくる。

構成も素晴らしくて、二部で秀子側からの視点で見せられることでよりエロいです、、。気持ちがこもるというか、、。ちゃんと伏線があるのも満足。

ラストシーン、詐欺師が死んで終わりでいいじゃん、まだ見せられても萎えちゃうよ、って思っていたけど、なるほど~みたいな。

でもこの映画ただの官能映画としてじゃなく、女性の扱い方とか、女性の性に対する認識の誤りだとか、男のあほらしさとか、権力とかそういうところまで描いてくれているからこその、感情の起伏。時間かけて丁寧に進むからこそ二人が愛おしい。

絶対に日本では作られない映画です。パクチャヌク監督、やっぱり凄いです。