「孤狼の血」の白石和彌監督が、香取慎吾を主演に迎えて描くヒューマンサスペンス。「クライマーズ・ハイ」の加藤正人が脚本を手がけ、人生につまずき落ちぶれた男の喪失と再生を描く。無為な毎日を送っていた木野本郁男は、ギャンブルから足を洗い、恋人・亜弓と彼女の娘・美波とともに亜弓の故郷である石巻に移り住むことに。亜弓の父・勝美は末期がんに冒されながらも漁師を続けており、近所に住む小野寺が世話を焼いていた。人懐っこい小野寺に誘われて飲みに出かけた郁男は、泥酔している中学教師・村上と出会う。彼は亜弓の元夫で、美波の父親だった。ある日、美波は亜弓と衝突して家を飛び出す。亜弓は夜になっても帰って来ない美波を心配してパニックに陥り、激しく罵られた郁男は彼女を車から降ろしてひとりで捜すよう突き放す。その夜遅く、亜弓は遺体となって発見され……。「くちびるに歌を」の恒松祐里が美波、「ナビィの恋」の西田尚美が亜弓、「万引き家族」のリリー・フランキーが小野寺を演じる。
凪待ちコメント(20)
失格、ということにはなりません。のアナウンスはうけた。そんなん実際言うかよ笑っていう。
この人たちに真の凪が訪れることを切に願う。
開始30分までは少し古臭い邦画って感じで期待は薄でした。
しかし、一つのある事件から真面には観れる様に。
周りの不条理、決めつけ。運までも主人公に味方しないとは。
大袈裟さは映画とすれば一歩許す脚本部分であるのだが、(再生含め)やり過ぎはリアリティーが薄くなる。
ここが私のこの映画の高評価にしない部分。
また人生の荒波を面白く観せたいのが分かるが、一部演出に?と疑問も。
以下個人的疑問部分でありシラけた。
・全て自分のせいと悲観していたのに、郁男が個人の真実を話すと急に自分を行いを忘れて郁夫に当る三波。
・情ある人から金を借りて全て借金清算後、余った金で借りた金まで競輪「一点勝負」にて取り戻そうとする郁夫。普通はやらないな。。。
・競輪審議結果「失格(一瞬じらす)・・・とはなりません。」そんな口調で結果通りの着順でした(結果覆しません。)とアナウンスするかね?(これが1番シラけた。)
ダメ人間を見せようと頑張り過ぎたかな。
家族じゃないのに家族ぐるみの様な周りのサポートも表に光り損。
最後の反省ヤクザも要らんし。(金返すな)
残念。
次々と耐えがたい不幸や不運が主人公に降りかかるけれど(そしていくつかは自業自得としか言いようのない不運ではあるのだけど)、大津波で人々が理不尽すぎる傷を負ったまま生きている被災地が舞台であるからこそ、主人公の不幸すら、相対化されて吸収されて行くのです。
弱い部分を山ほど持っているのが人間。
否定するわけでもなく肯定するわけでもなく、等身大で正面から描くお話で、まったく予想もつかない展開が広がるシナリオの素晴しさ老練さにも舌を巻くばかりでした。
エンディング近く、死んでしまった人との気持ちが時間を超えてつながって行くシーン。
そう来たか……と、思わず うならされます。
白石監督作品としては暴力シーンは控えめなので、そういうシーンが苦手な人でも許容範囲だと思いますし、確実に海外の有名映画賞を総なめにするであろう映画ですから、ぜひとも観ておくことをお勧めしたいと思います。
ギャンブルに限らず、依存症は病気、だから仕方がない、というのも、そうなんでしょうが、最初に手を出すのは自分なのだ、という事を忘れてはいけません。
本作で香取慎吾さんが演じているのは、もう最低の男。印刷工としてのスキルがあるのに、それを自分で台無しにする。観ていてどんどん辛くなりました。
香取さんは本来のキラキラオーラを完全に消し去って、クズだけど放っておけないダメ男、になり切ってました。古くはドラマ「未成年」で、もう存在感を発揮していましたし、「合言葉は勇気」の真っすぐな青年や「新選組!」「西遊記」、「家族のカタチ」の父親と確執のある男も良かった。映画も多数出演し、俳優としても器用なだけでなく、実力がある方だと思います。
星野源さんの「うちで踊ろう」のイメージで書いたイラスト、とても素敵です。慎吾ちゃんらしいキラキラ感。CDを作るならこのイラストを使って欲しいなあ。
香取慎吾さんがダメ男の約を演じました。
恋人が殺されて犯人が身近で1番、親切にしてくれた人が犯人だったので面白かったですがダメ男をあんなけサポートしてくれるのは現実ないから違和感ありました。