家族を想うとき プロット

「麦の穂をゆらす風」「わたしは、ダニエル・ブレイク」と2度にわたり、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。現代が抱えるさまざまな労働問題に直面しながら、力強く生きるある家族の姿が描かれる。イギリス、ニューカッスルに暮らすターナー家。フランチャイズの宅配ドライバーとして独立した父のリッキーは、過酷な現場で時間に追われながらも念願であるマイホーム購入の夢をかなえるため懸命に働いている。そんな夫をサポートする妻のアビーもまた、パートタイムの介護福祉士として時間外まで1日中働いていた。家族の幸せのためを思っての仕事が、いつしか家族が一緒に顔を合わせる時間を奪い、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンは寂しさを募らせてゆく。そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

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家族を想うときコメント(20)

eiikma
eiikma
ものすごく深く、ものすごく重かった。
どうしてこうなってしまったのか。見たあとずっと考えました。
とても辛くて、本当に悲しい映画だけど、今の日本人は見るべき映画だと思います。
adhqowu
adhqowu
二本立て二本目。どこにでも普通にありそうで胸が痛い。家族はみんないい奴なのに。

宅配運送に介護、今やハードワークの代名詞。毎日誠実に働く夫婦に頭が下がる。しかし、ドラ息子の為に家族に幸せはやっては来ない。この息子も根はいい奴ってのが辛すぎる。妹はもうひたすらいい子、ゆえに悲しい。

世の中、やはり金なのか。悲しい現実。

働くって何なのかな?懸命に働いて、ご苦労様って時には棺桶に片足突っ込み、老人ホームに蓄えの全てを捧げる。悲しくないか?
みんな働き過ぎ。おかげでどんどん年金支給は先延ばし。まさに政府の思う壺。
今、1番考えなければならないのは少子化対策。年寄りばかりの国に未来はない。
レビューが思わぬ愚痴となりました。申し訳ありません(笑)
advpqev
advpqev
ケン・ローチは60年間、ずっと同じ問題意識で同じテーマを取り続けている作家だが、近年ますます彼の問題意識が社会の中で重要になってきているような気がする。
本作は前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』の取材でフードバンクを訪れた時に、職があるのに食べ物に困っている人が多くいることに気が付き、本作を制作することにしたと言う。ケン・ローチはかつて「ブレッド&ローズ」という映画を作ったことがある。ロスのビル清掃人のデモを描いた作品だが、タイトルは、「生きるのに必要なパン(ブレッド)だけじゃない、人生を華やかにするバラの花(ローズ)も買えるだけの賃金が欲しいんだ」という意味のデモのスローガンから来ている。しかし、本作のきっかけになったフードバンクで、バラの花どころかパンを手に入れるのも困難な人々がいる現実に直面したわけだ。労働者階級にとって、社会は確実に悪くなっている。そんな理不尽な状況を引き起こす経済システムに対する怒りに満ちたパワフルな作品だ。
hnkpuf
hnkpuf
カミさんに誘われて観たのだが、「てんでハッピーになれないんだよ」としか言いようが無い。まだ「ジョーカー」の方が後半の盛り上がりがある分マシである。良い映画なのだが、エンディングがダメダメダメダメダメ。彼が車を走らせずに降りるところで終わっていればまだよしとするのだが。映画は娯楽ではないのか?勤労意欲を削ぐ映画で良いのか?
emqixvc
emqixvc
原題の"Sorry We Missed You"は宅配業者の不在票の文言からとられていて、「あいにくご不在でした」といった意味。日本の事務的な不在票より人間味を感じさせるフレーズだが、宅配の文脈を離れるなら「あなたがいなくて残念」ともとれる。家族と一緒に過ごし幸せになりたい、しかしそんなささやかな夢のために働くことが逆に家族との時間を奪っていく…という、現代の労働環境をめぐる問題に翻弄される家族の思いも込められていると感じた。余談めくが、ピンクフロイドの名曲の題『Wish You Were Here(あなたがここにいてほしい)』と対になるようなフレーズでもある。

前作の「わたしは、ダニエル・ブレイク」もそうだが、ケン・ローチ監督は現代社会の構造的な問題に苦しめられる弱者を見つめ、彼らに寄り添い、静かな怒りを映画で表明する。堪らないラストが記憶に刻まれ、いつまでも感情を揺さぶり続ける。