はちどり

7.3/10
合計20件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   138分
言語   韓国語
書かれた   キム・ボラ
劇場で   06月20日 2020
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

51% 欲しいです,合計 101

レビュー  |  共有する 

はちどり プロット

1990年代の韓国を舞台に、思春期の少女の揺れ動く思いや家族との関わりを繊細に描いた人間ドラマ。本作が初長編となるキム・ボラ監督が、自身の少女時代の体験をもとに描き、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞した。94年、空前の経済成長を迎えた韓国。14歳の少女ウニは、両親や姉兄とソウルの集合団地で暮らしている。学校になじめない彼女は、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男子生徒や後輩の女子とデートをしたりして過ごしていた。小さな餅屋を切り盛りする両親は、子どもたちの心の動きと向き合う余裕がなく、兄はそんな両親の目を盗んでウニに暴力を振るう。ウニは自分に無関心な大人たちに囲まれ、孤独な思いを抱えていた。ある日、ウニが通う漢文塾に、不思議な雰囲気の女性教師ヨンジがやって来る。自分の話に耳を傾けてくれる彼女に、ウニは心を開いていくが……。

はちどり オンライントレーラープレイ

はちどり 俳優

はちどり 写真

はちどり Related

とりつくしまオンラインで映画を見る
とりつくしま
プロット  日本
03月30日 劇場で
コットンテールオンラインで映画を見る
コットンテール
プロット  イギリス・日本合作
03月01日 劇場で
コーヒーはホワイトでオンラインで映画を見る
コーヒーはホワイトで
プロット  日本
02月16日 劇場で
No.10オンラインで映画を見る
No.10
プロット  オランダ・ベルギー合作
04月12日 劇場で
映画 マイホームヒーローオンラインで映画を見る
映画 マイホームヒーロー
プロット  日本
03月08日 劇場で
リンダはチキンがたべたい!オンラインで映画を見る
リンダはチキンがたべたい!
プロット  フランス
04月12日 劇場で
シークレット・キングダム ピーターの奇妙な冒険オンラインで映画を見る
シークレット・キングダム ピーターの奇妙な冒険
プロット  オーストラリア
03月08日 劇場で
成功したオタクオンラインで映画を見る
成功したオタク
プロット  韓国
03月30日 劇場で
リバウンドオンラインで映画を見る
リバウンド
プロット  韓国
04月26日 劇場で
ザ・エクスチェンジオンラインで映画を見る
ザ・エクスチェンジ
プロット  ウクライナ
03月29日 劇場で

はちどりコメント(20)

tkklvb
tkklvb
1994年、韓国。億劫な空。同じ景色に目眩がしそうな毎日。巨大な団地で14才のウニもその迷路の中。行き止まりの連続。来た道を戻ってはまた選び直す。

どこかちぐはぐでうまくいかない家族。好きでもない彼氏とたまたまそこにいる友達。トランポリンで思い切り跳び跳ねる。まるで日々のうっぷんを踏み潰すかのように。

裏切りと耳の後ろのしこり。振り返らない母。

14才の日常が静かに狂い始める。

ある日突然現れたタバコを吸う女性教師。口許で小さく微笑みながらウニの思春期を刺激する。

14才でなくてはならなかった主人公。かつて 14才だった全ての人がきっと持っていたどこかのしこり。

絶対誰にも傷付けられたりなんかしない。必死にもがくウニ。チヂミをちぎってむさぼるシーンにその心の葛藤を見た気がした。

1994年。隣国でのある死。崩れた象徴。届くことのない手紙。すれ違っても5人で囲む食卓。真っ白なスケッチブック。

ウニ、焦らないで。思い悩んだら指を1本ずつ動かしてみて。ゆっくりとステキな大人になってね。

まるで14才の自分に語りかけたくなるような心に残る138分。
ppkjtw
ppkjtw
とても普通な話。
25年くらい前の韓国の中学生の普通の悩み。
基本は日本と変わらないんだなと思いつつ、ところどころ韓国の団地生活にノスタルジックを感じます。
ウニがどこまでも可愛らしい守りたくなる。応援したくなる。

あらすじをぶんしょうにしたらなんてことないかも知れませんがウニが可愛すぎる事と、演出なのか引き込まれた。

ただ、少し長い。
意味不明のシーンがいくつか?たくさん?あって、何かの導線かと思ったら意味不明のまま終わる
最後のオチが弱い良いうか、、びっくりはしない

1番びっくりなのは、韓国にもこんな静かな映画があって、さらにヒットするんですね。そこにびっくり。

1晩寝たらの余韻が素晴らしいので追記。

ふと自分の14歳と比較して
万引きしたり
自分が死んだらみんな泣いてくれるのか
親友と絶交して仲直りしてみたり
そんなことを思い出しました。
単に大人になった自分がこの映画を見ると
「子供だな」、「そんなことしても意味が無いのに」、「そんなことで悩むかな?」と思ってしまいますが、自分の14歳を思い出すととても良い余韻がありました。
一晩寝てから良さがジワジワ出てくる映画は良いですね。
岩井俊二監督みたいです。
cioazbe
cioazbe
決して派手ではない描写ながら、日常から少しずつ前に進んでいく少女の姿が本当によく描かれていて、じわりじわりと染みてきて良作!という感覚になった。
kzbnbtx
kzbnbtx
ネタバレ! クリックして本文を読む
クラスには馴染めず、家は両親が共働きで家族皆がギスギスしていて何となく居心地が悪い。一番かまってほしい思春期の少女にとっては自分の痒いところに手の届かない両親の自分への対応はまず理不尽であろう。自分はこんなに寂しいのに、自分はこんなに苦しいのに、少しも気遣ってくれない。それどころか寂しさから不良行為をしようものなら厳しい叱責の嵐である。かまってほしいからこその不良行為であるにもかかわらずである。
両親にしてみれば共働きで何とか家計を支える状況、子供への気遣いも不十分にならざるをえないがそんな両親の立場は娘にはわからない。ただ不満だけが蓄積される。
担任教師の非常識な生徒指導、親友と思っていた人間の裏切り、好きだと告白してきた後輩には所詮前の学期の話に過ぎないと突き放される、付き合っていたと思っていた彼氏は他の女子と遊んでいたりと、全てが万事思うように行かない。
人生経験を多少なりとも積んできた人間からしてみれば、人生そんなもんだよと達観したものの見方は出来るが、全てが未知の彼女にとってはそれらはひとつひとつが理不尽でしかない。
ある時、彼女が慕う塾講師が投げ掛ける。顔を知ってる人間の中で本心まで知ってる人間は何人いるか。自分に理不尽な扱いをする両親の心の内を彼女はどれほど知っていたであろうか。いつも怒鳴ってばかりの暴君と思われた父が娘の自分に手術で傷が残ることを告げられ泣き出す、また自分に暴力を振るう兄も姉が九死に一生を得たことで安堵から泣きじゃくる。仲直りした親友からはウニは時に自分勝手だとなじられる。
自分の気持ちばかりを優先し相手のことについてはたしてどれだけ気を配れていただろうか。まだまだ幼い彼女には無理な話かもしれないが、自分を取り巻く環境が理不尽だと感じるか否かは自らの成長次第で変わってくる。自分のわがままから理不尽に感じることも多いであろう。
人は成長する。オンマーと叫び続けてもいつまでも母親はかまってはくれない。部屋を間違えたなら自分で自宅にたどり着くしかない。
そして自分の未熟さゆえに自分の身の上を理不尽だと感じていた彼女もいずれ現実を直視せざるを得なくなる。
まさに本当の理不尽な出来事が起こってしまうのだ。橋桁崩落事故により彼女が唯一の拠り所としていた塾講師の命が失われてしまう。原因は手抜き工事によるものだった。この事故で多数の命が失われたが、まさにこれこそが理不尽以外のなにものでもないだろう。
そう、この世は理不尽である。今まで健康に生きてきたのに突然原因不明の難病におかされたり、見ず知らずの人間にいきなり背後から刺されたり、無理して購入した自宅を災害で失ったりと、本当に様々な理不尽なことが人生で起こりうる。
しかしそういった理不尽な出来事を人はただ受け入れるしかないのも事実である。自分の腹の中にストンと落ちるのは時間を要するだろう。あるいは一生涯受け入れることなどできはしないのかも。それでも人は生き続けるしかない。
慕っていた塾講師の命を奪った橋の前で彼女はまぶたを閉じて手を合わせ涙する。自分に起きた理不尽を彼女ははたして受け入れられたであろうか。
単なる暴君の父、暴力をふるう兄、かまってくれない母としか周りを感ぜられなかった彼女もひとつ大人になり、周りの人の別の面が見えてきて、すこしばかり余裕も生まれたはず。
新学期を向かえ、新たなめぐりあいに胸踊らせているかのように周りをみつめる彼女のその瞳は輝いていた。
それにしてもエイスグレードしかり、本作しかり、やはり思春期ものはおもしろい。誰もが経験する思春期独特の不安や心の揺れ動きにいちいち共感できるし、映画的題材としてもうってつけであろう。
そして本作は監督の実体験がベースになっているだけに主人公の心情やそれを取り巻く環境などかなりリアルであり、デビュー作ながら韓国でヒットしたのは頷ける。またデビュー作とは思えぬ異常なまでの完成度でもあり彼女の次回作が今から楽しみでならない。
yedltyx
yedltyx
90年代中盤から後半、日本では不景気、震災、歴史的なテロ事件などが続きものものしい時代だと認識してます。
一方でこの映画では穏やかな日常が描かれ、韓国は平和な時代だったのだと感じました。