友だちのうちはどこ?
プロット
イラン
10月16日 2021 劇場で
どっちもどっち
プロット
日本
11月10日 1990 劇場で
もどり川
プロット
日本
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シン・ちむどんどん
プロット
日本
08月19日 2023 劇場で
君たちはどう生きるか
プロット
日本
07月14日 2023 劇場で
太陽はひとりぼっち
プロット
イタリア・フランス合作
02月19日 2018 劇場で
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はちどりコメント(20)
ストーリーは、14歳のウニの日常ってところでしょうか。特別な事件なども起こらなかったです。韓国映画って、裕福な家庭か、貧困家庭のどちらか…もしくは、その間で起こる出来事が、作品になる事が多い。ウニの家庭は、ごく普通の階級の人たちで、こういう中流階級が描かれた作品は珍しいなと思いました。
兄の暴力、信頼する先生の死など、悲しいことも起こりました。かと思えば、夜遊びしてみたり、万引きしてみたり、悪行への興味もあり、彼氏がいたり、同性愛に興味を持ったり、青春って感じですかね。
特別な事件が起こるわけではないし、韓国に興味がある人でなければ、つまらないかもですね。最も、反韓の方は、観もしないんでしょうけど…。
いざこざが起きても揃って食卓を囲み、喧嘩をしても
(DVは論外ですが。。)本気で心配をする、そんな
彼等の姿に、家族に対する監督の思いを感じました。
作品全体を通して、柔らかな光や色調に包まれており、女性監督らしい優しい眼差しに溢れていました。
「ウニ」、韓国ではどういう意味が込められた名前なのでしょうか。
主演の少女の素直な演技に好感が持てました。
映画館での鑑賞
あるとき中国語塾で、相識満天下/知心能幾人を習いました。『この世で知っているひとは、おおぜいいるはずです。だけど、ほんとに理解しあっているひとは、そのなかに何人いますか?』という意味です。そのときから中国語のヨンジ先生だけがウニのメンター/理解者となります。
これは映画のテーマにもなりえています。思春期にゆれ動く、傷つきやすい内面にありながら、日々さまざまな哀傷がウニに降りかかってきます。かのじょは絶えず孤独を乗り越えなければなりません。
その、いわば韓国版エイスグレイドの側面にくわえ、時代は韓国経済の過渡期にありました。バブルに沸いていた日本とは対照的に社会が殺伐としています。安普請による聖水大橋や三豊デパートの崩壊は、象徴的なできごとだったわけです。監督自身、インタビューに応えて、急いで成長させた軋轢があの時代にあらわれた──と述懐していました。
監督のボラキムは38歳(2020)(映画は2018年製)の女性です。脚本も書いています。実体験にもとづいており、脚色はあれど、ほとんど自分史といえるものです。デビュー作品ですが、海外の賞を多く獲っています。
演出は動かないカメラです。手持ちせず、長回しもしませんが、長く回します。シーンがほかの映画より半拍長い──という感じです。ですがそこに退屈はありません。表情と心象がすごく語ります。もっとも貢献しているのはウニ役の女優パクジフです。演技の気配がまったくありません。
このようなスタイルの演出家は大勢いると思いますがボラキム監督はそれらより強力なものを核心に感じます。聖水大橋の崩壊とリンクしている、14歳のアイデンティティの危機と確立を、そのときから書きはじめ、ひつような技術や資本をえて、22年後に映画として完成させた──そんな長い道のりが感じられる映画だからです。
ウニ役のパクジフを探すだけで三年かかったと監督は言っています。興行のための謳いではなく、橋の崩壊から構想をはじめ事実20年超の歳月をかけてつくった映画でした。
したがって実質デビュー作でありながら、つたなさはまったくありません。わかりやすさのために乱暴なたとえをするなら、是枝裕和と河瀬直美を足して二で割った──という感じです。技術もカメラも、すでに本物です。
本物でありながら、日本のコンテンツがよくやるように、女性であることも初監督であることも、壮語あるいはポイント化していません。そんなことを弁解する必要がないほど本物だからです。そしてインタビュー等を見ると、およそ日本なら「きれいすぎる」を冠してポイント化させるであろう一個のきれいなひとです。──Nadine Labakiを見たときに感じたような、なんともいえない、その凄み。
ネットフリックスのように、日本映画/ドラマの拙劣さが、公開処刑になってしまう世界型デマンドが世に浸透していることもありますが、韓国映画の「パラサイトだけじゃない感」というか、次から次へ感というか、無理感のぜんぜんない底力には瞠目させられます。
本作でも韓国映画が日本映画とは比較にならない高みにいることを再々痛感しました。
日本映画に望むことはありませんが、このようにサラリとデビュー作で傑出してしまう映画がある以上、とりあえず「第一回監督作品」っていう意味不明の誇示、あれ、みっともないから、やめてもらいたいです。
でもそれが人生そのものだし、圧倒的なリアルがあるからだ。
生は偶然、死は必然。ただただ生老病死。この世になぜ生を授かり、なんのために死に向かって生きていくのか。産めよ増やせよの右肩上がりの時代ではごまかされてきたが、このモノやサービスに満たされた、表面的には豊かな時代に生きがいを見失っている人が蔓延している。
家族、友人、恋人、上司と部下…常になにかしらの人間関係の悩みを抱えている。永遠に安息できる場所なんて存在せず、くっついたり離れたりを繰り返すのが人生である。
決してうまくいかないときがあっても、自分そして相手に向き合うことが大切である。最後に救ってくれるのは、他のなにものでもなく寄り添う人の心なのだ。
「つらいことがあっても指は動いている」悩んでいるより、とにかく行動に起こしてみることが大事。
この世界は不思議だけど美しい。
『はちどり』というタイトルには、「世界で最も小さい鳥のひとつでありながら、その羽を1秒に80回も羽ばたかせ、蜜を求めて長く飛び続けるはちどりは、希望、愛、生命力の象徴とされる」その姿が主人公のウニと似ているという監督の想いが込められている。
そしてなにより主演パク・ジフの圧倒的な力。他を寄せ付けないかわいさがあり、表情豊かで目の演技が素晴らしい。
ひとつ引っかかったのが、下の階のお母さんはどういう意味だったのか。僕には分からなかった。
映像は美しいし、俳優たちの演技も素晴らしい。韓国作品は骨があるといつも思う。
しかし、本作は正直、高評価を受けている理由が分からない。映画祭ではいくつもの賞を受賞した、何故なんだろう。
完全に個人の感想であるし、私は映画をさほど知らないので、映画を批評する力はないことを断るが、
まず気になったのは、人間関係の構築に至るまでの過程の描写不足。ウニが先生とああまで親密になれたのは何故か。先生がウニに親切だったから…としか読み取れない。そもそも、先生とウニの関係が主題であるはずだが、圧倒的に2人の場面が少なく、納めきれていないように感じる。
ウニが「先生大好き」と言って抱きついた時、私は違和感を感じた。親密になるまでの幾つか必要な過程を飛ばしてしまったように感じる。
なにもフォレストガンプ程に人の過程を説明して欲しいとは言わない。
私には是枝監督作品の類似作品にしか思えなかった。物語の展開に関しても盛り上がる部分がない、あえて言うなら橋が落ちる場面だろうか…それにしても弱すぎる。
エンディングも呆気なく、よくあるシーンという感じであった。リアルな生活を描きたいのは伝わるが、私には合わなかった。芸術映画なのか、エンターテインメントなのか、どちらつかずである。
高評価されているから高評価にしている人も中にはいるのではないかと感じてしまうほど、高評価の意味が分からない。
全て個人の感想である。