モーターサイクル・ダイアリーズ
プロット
イギリス・アメリカ合作
10月09日 2004 劇場で
バスケットボール・ダイアリーズ
プロット
アメリカ
01月20日 1996 劇場で
ミャンマー・ダイアリーズ
プロット
オランダ・ミャンマー・ノルウェー合作
08月05日 2023 劇場で
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カセットテープ・ダイアリーズコメント(20)
ブルース・スプリングスティーンは、青春をテーマに歌ったり、社会派的なメッセージ・ソングを歌うこともあるミュージシャンだが、そんな彼の姿勢と本作の社会派+青春という姿勢は絶妙にマッチしていて、映画と音楽の幸福なカップリングが成立している。グリンダ・チャーダ監督の作品では『ベッカムに恋して』に近い作品だ。あれはインド系の少女の話だったが、こちらはパキスタン系の少年の話。民族的には近い両国には複雑な歴史があるが、その複雑さを『英国総督 最後の家』で描いている。イギリス・インド・パキスタンの3国の関係と複雑さ、引き裂かれた思いなどを背負って、こういう爽やかな青春映画を作るという姿勢が素敵だ。
とても良い話だと思うのに、印象に残り辛い…
主人公がブルース・スプリングスティーンの曲と出会った事で、
考え方を変え、行動を変え、とどんどん前向きになっていく。
しかし、唐突に始まる曲と歌詞の羅列で現実に引き戻されてしまい、
個人的にはあまり好みでは無い演出方法でした。
ブルース・スプリングスティーンの曲を知っていれば、
また違った感想になったのかも。。
途中の主人公が女の子に告白するシーンは、キュンとしてとても良かったです。
パキスタンといえば、インドとの間でのカシミール地方をめぐる紛争がよく知られていますが、移住先のイギリスにおいても(イギリスから独立を勝ち取った形となった)、何かと移民は雇用のパイを奪ってしまう、文化が合わない…と差別されたり低くみられたようです。
そうした差別問題に対して(なお、極端な排斥運動はあまり描写されない)、自身も暴力で訴えていくのではなく、自身の夢を音楽という形でかなえていくことで、少しずつ回りの目を変えていきたい、換言すれば、移民への差別はあるけれども、学力次第では一定の道が開かれていた当時のイギリスで、必ずしも「親の希望」とは相いれない形で、自分のやりたいことをやる、(悪い意味での)「古い習慣にとらわれない」、「夢を信じる気持ちや作品を作る力、学力…は逆風が吹く自身を変えてくれる」という信念で、自身の夢をかなえていく、良い内容だな、と思いました(実話に基づく、とのことで、最後に実際の当事者の方の写真などが出ます)。
あえて0.3点減としたのは、以下の通りでしょうか。(4.7点ですが、そのようにつけられないので0.5減扱いにしました)。
0.3点減: 実は「カセットテープ」という点はあまり本質論ではなく(ただ、当時は今のような最新式ウォークマンもiPhoneもあるはずもない)、「音楽」が一つのファクターとなります。むしろ、実在のミュージシャン(今年で70歳だそう)の音楽に主人公が触れ合うこと、それが「夢をかなえるために頑張ろう」という方向に向かっていくのであり、その点が本タイトルだけではわかりづらい(ややもすると、「カセットテープ」を延々聞くだけの映画に思えてしまう)のが、やや「もったいない」印象を受けました。
※ こうしたことはすべて説明があるので大丈夫ですが、最初から「カセットテープの時代なんて…」ってなっちゃうと、もったいないので。
音楽がとても良い演出をしていると思う。
ストーリーも変に複雑でなくわかりやすいので気軽に楽しめる作品。
親と子供の人生は別物ではあるが、全く切り離して成り立つものでは無く
お互いを認め尊重することが大切なのかなと。
最後に、父親が息子に車の鍵を渡して運転を促すシーンが全てを物語っていたと思う。
社会的背景を含む友人や近所や街との関係も描かれていて、
今に至っても、まだまだ移民問題や、人種問題があるこの社会で考えさせられる作品でもあると思う。