隠し砦の三悪人

7.3/10
合計20件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   109分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   12月28日 1958
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隠し砦の三悪人 プロット

黒澤監督初のシネスコープ作品。戦国時代、敗軍の大将真壁六郎太が、世継ぎの雪姫と隠し置いた黄金200貫とともに敵陣を突破し、同盟軍の陣内へ逃亡するまでの脱出劇。難関につぐ難関、次々とと襲い来る絶体絶命の危機を間一髪で切り抜けるアイデアの数々は、黒澤ほか三人の脚本家により練り上げられたもの。また、六郎太一行に付き添う狂言回しのごとき百姓コンビが、後に「スターウォーズ」の『C-3PO』、『R2-D2』の原案になった逸話はあまりにも有名。スリルとサスペンスとユーモアにあふれた、痛快娯楽時代劇の傑作巨編。

隠し砦の三悪人 俳優

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隠し砦の三悪人コメント(20)

djeeud
djeeud
序盤の城内での混乱、雪崩を打って段を下っていく捕虜達。凄まじい動感。
馬上にて刀を構えたまま不動の三船敏郎が敵を追い詰める怒濤の姿。
火祭りの民衆の興奮、炎のように群衆が躍り、姫にも飛び火したように躍る。そら楽しかっただろう。
隠し砦の絶景は言うまでもない。あり得ないような画が散りばめられる。
zznazo
zznazo
モノクロながら迫力のある画面、ケチらない映画。

スターウォーズ絡みで、とある映画館のサヨナラ上映で観た。

午前10時で見逃して、もう見ることないと思ってたけど、こうやって見ることができました!

二人の百姓、人の業の深さと性善性がええバランスで、笑わせてもらいました。

できれば、音も良くなればエエなって。
snwawe
snwawe
お金に異常な執念を燃やすおバカな二人組、又七と太平、決して演技はうまくはないのだが気品に野性味が加わったお姫様の上原美佐、この三人のキャラが出色の出来。
藩の後継者であるお姫様を守りながら、襲い掛かる難題に対処、金の亡者二人で肩の力を抜きながら、敵陣を突破するという手に汗握るアクションを楽しむ。
bofjnzw
bofjnzw
七人の侍や用心棒と比べるといまいち印象が薄いのは、シナリオの起伏がやや平坦で盛り上がりどころに欠けるからだろう。
後述の百姓ふたりの生々しくも誇らしい漫才喜劇的な側面と、三船敏郎のプロモビデオを足して、そこに黒澤ならではの高度な時代考証と説得力のある描写が彩として添えられてるような作品。

主役であるふたりの百姓は、端的に言ってしまえば間抜けで強欲だ。そうでしかあるまい。でもそんな単純な言葉に収まらない人間臭さがなんとも魅力的である。
彼らはラストシーンを迎えるまで変わることは無い。愚かで、単純で、目先のことしか考えない。しかして作品のヒロインたる棒読み姫や、とりあえずカッコいいとこだけ見せてる三船敏郎よりも、ずっと愛おしいキャラクターに仕上がっているのが絶妙ではないか。
その理由は、彼らの短慮も欲深さも、現代の価値観に汚れていない非常にプリミティブなものだからではなかろうか。彼らのあの言動は人間が誰しも備えていて、でも合理的に物事を考えられるが故に、あるいは現代社会のモラルに反するから実際に口にしていないだけなのだ。だから彼らを「馬鹿だなぁ、浅ましいなぁ」と眺めながらも嫌いにはなれないし、その行く末をハラハラしながら見守ってしまうのだ。

一方、三船敏郎は他の傑作と比べてまったく面白みのないただのカッコイイ侍に収まってしまってるし、お姫様はなかなか棒読みで大根なあたりに世間ズレしてる風を演じているのかと思いきやマジで素人だったりと、とくに良い印象は残っていない。

描かれる戦国時代の世界は流石で、宿場町の雑踏も、負けた領地の兵士や平民の行く末も、これまであまり気にしてなかったこともバッチリ描かれてて作品世界にぐいぐい引き込まれている。
重要なのは、これはリアルではなくリアリティであるということだ。エンタメ性質を阻害しない部分は、徹底してリアル"風"の描写を徹底している。近年のクソ時代劇が蔑ろにしてる全てがここにある。

姫様が常時化粧バッチリなのは凄まじい違和感があったが、ラストシーンではしっかり時流にあった化粧をしてるので(これには少し驚いた)きっとずっとすっぴんだったに違いない!
myegvym
myegvym
ネタバレ! クリックして本文を読む
DVDで2回目の鑑賞。

これぞ活劇映画の決定版!
決して過言で無いのは周知の事実!!

黒澤明監督作品の中でも一際エンターテインメント性が強い…。ストーリーも「いかにして敵中突破を成し遂げるのか」というただ一点に注力しているという単純明快さ。その過程をハラハラ・ドキドキの展開で紡いで行く手腕がお見事!

三船敏郎の問答無用のカッコ良さ、千秋実と藤原釜足の凸凹コンビのコミカルさ(「スター・ウォーズ」のC-3POとR2-D2の元ネタになったのは有名な話)、「裏切り御免!」の藤田進の潔さ、本作が映画初出演にして演技初挑戦だった上原美佐の見事な男勝りの姫っ振り―登場人物全員が本当に魅力的でした。

黒澤監督作品として初のシネマスコープ画面が採用され、横長大画面いっぱいに炸裂するダイナミックなアクションシーンが本作のもうひとつの魅力でございます。
六郎太が刀を構え、手放しで馬に乗り騎馬武者を追い掛ける場面は、実際に三船敏郎がスタント無しで演じていることがすごい…。背筋がピシッと伸びて、憤怒の形相で敵を追撃する姿はまさに本物の武士のようだなと思いました。
一寸先も見えない暗闇の中、敵の銃弾の雨あられを逃げ回るスリルと言ったら、筆舌に尽くしがたい名場面。手に汗握るとはこのことを言う…。仲間たちは散り散りになり、ある者は捕えられ、ある者は逃げる・逃げないで迷い道…(笑) 圧倒的に追い詰められてからの華麗なる逆転劇も痛快の極みでした!

危機また危機! それを乗り越える知恵と奇策!! …最後の瞬間まで目を離すことが出来ませんでした。とことんまで楽しさと面白さに満ちた作品だなと思いました。

【余談】
樋口真嗣監督のリメイク版も観ましたが、本作の出色した出来には到底及ばず、何ともかんとも言いがたい出来になっていました…。サブタイトルが英語なのも気に食わん(笑)