夏時間の庭

6.5/10
合計12件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   102分
地区   フランス
劇場で   05月16日 2009
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夏時間の庭 プロット

画家だった大叔父のアトリエに1人で暮らしていた母が突然亡くなり、その3人の子供たちにパリ郊外の広大な屋敷と庭、貴重な美術品コレクションが遺産として残される。3人は遺産の相続処理を進める中で、思い出の詰まった家への愛着と、経済的に厳しい現実とのジレンマに向き合うことになる。出演はジュリエット・ビノシュ、シャルル・ベルリング、ジェレミー・レニエ。監督は「イルマ・ヴェップ」のオリビエ・アサイヤス。

夏時間の庭 俳優

夏時間の庭 写真

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夏時間の庭コメント(8)

oscvkdi
oscvkdi
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名画座にて。

あまり美術品に造詣も深くないし、
オルセー美術館にも(もちろん^^;)行ったことはない。
なのでここで貸し出されたという
美しい美術品の数々…を目当てでいくことはまずない。
ただ、こういう、
自分ではおそらく選ばない作品を観られるのが名画座、
ということで果敢にチャレンジ(爆)してみたのだが…

う~ん。。それ以前に話が面白くなかった。
一応は家族の話なのだが、兄妹たちの静かな?確執、
老いた母が大切に守ってきた屋敷と美術品を
売るの売らないのとそんな話が堂々巡りで延々と続き、
睡魔が襲ってきてしまった…。

せっかく「夏時間の庭」なんていうお洒落なタイトルを
つけたのだから、ゆったりと美しい景色を眺められる
作品に出来たなら、もう少し楽しめたのでは…と思う。

長女役でJ・ビノシュが出ていたが、今回は随分若い!
…とその風貌に目を見張ったが、調べてみたら元々
そんなにお歳でもなかったんですね…失礼しました^^;

(お庭があるだけでも素敵。箱庭ってのはダメかしら?)
Sksmoipxhng
Sksmoipxhng
ネタバレ! クリックして本文を読む
ワーストとまで言われていますが、なかなか印象深い作品だと思います。
ただ遺産相続などの話は退屈で憂鬱で切なくなる。
そんなにどろどろしないのは美しい風景と音楽のおかげなのでしょうか。

私が考えたのは「美術館とはなんぞや」ということです。
今まで、美術館はみんなで価値や感動を共有できるすばらしい措置だと思っていました。
けれどこの映画を観て、
思い出や愛情がつまった作品を人から奪って、光・命を作品から奪うことが「寄贈」なのか?と
考えさせられました。花が生けられていない花瓶、からっぽの机・・・本当に、「死んでいる」みたいって思いました。

これから日用品を素通りしないで、それらが愛されてきた日々に思いを馳せられるという点で
観る価値は十分にあると思います。

ただ、残念だったのは

・売りなはずの美術品はそこまで美しいと感じなかった。
・最後までもやもや感につつまれた。

の2点です。

はっきりとしたストーリー展開や楽しさを映画に求める方ならおすすめできませんが、
美術がすきな方にはそれなりの充足感はもたらされるのではないかな・・・と思います。
Eeadalccufnr
Eeadalccufnr
ジュリエット・ビノシュは河瀨直美監督の「Vision」で見たのが初めてだった。河瀨監督らしい難解な映画で、心に空いた穴を埋める何かを探すような役柄を演じていたのが印象的だった。
本作品のビノシュは10年以上前の映画とあって、見た目も演技もかなり若い。今回は三兄妹のひとりで、ニューヨーク在住のデザイナーの役である。珍しく英語を話すシーンがあって、フランス訛りの英語がアメリカンイングリッシュの溢れるニューヨークで異彩を放っていた。
原題の「L'heure D'ete」はそのまま夏の時間であり、実家の家と庭が中心的な舞台となっていることから、邦題「夏時間の庭」はわかりやすくて秀逸だと思う。三兄妹はそれぞれフランス、アメリカ、中国に住んでいて、たまに実家に帰ってくる程度だ。母がなくなって家を処分することになる。その経緯の中での家族模様を描く作品であり、時の流れと人の移ろいが中心的なテーマだと思う。
坦々と進むストーリーで起承転結がないから、物語としての盛り上がりには欠けるが、全体を通じて底に流れている無常感のようなものがあって、大森立嗣監督の「日日是好日」を思い出した。
三兄妹は実家と庭のこまごまとした思い出をいつまでも心にしまって生きる。孫にとっておばあちゃんの家は人に自慢ができる宝物だ。家政婦にはそこで働くことが人生だった。家と庭に関わった人々にとってはどこまでも美しく楽しい場所であり品々であったのだ。
俳優陣の演技があまりにも自然であり、本物の家族にしか見えなかった。映画としての完成度はとても高いと思う。こういう映画は雰囲気だけみたいに感じてしまう場合もあるが、本作品のそれぞれのシーンの奥にある世界観は、日本文学に通底する諸行無常のような死生観に通じるところがある。奥の深い作品である。