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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたコメント(5)
映画 #宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年)鑑賞
板門店に勤務する韓国軍人は6億円の宝くじを拾って大喜びしていたが、くじが風に吹かれて北朝鮮のエリアに飛んで行ってしまう
俳優がみんな個性的で魅力的です
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
今年416本目(合計1,066本目/今月(2023年12月度)17本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
寒くなりました。この時期にオンライン試写会に招待いただいたfansvoiceさまにご厚意を。
映画のタイトル通り、1等当選くじ(日本でいうロト6かロト7にほぼ相当するタイプのもの。韓国では「645」という。45個の中から6個を選ぶタイプのもの。日本のロト6は43個からなのでほぼ類似する)に当たったはいいのだけど、不運なことに38度線を超えてしまって北側の兵士と返すのだの返さないだの、返してもいいけど分け前はどうするんだといったお話で、後半はその「くじの処理」に焦点があたります。
ジャンルとしてはこうした事情もあるため、「ある程度」韓国がどうしても運命的にかかえる「南北統一問題」を取り上げつつもコメディ色にしあげた部分があり(なお、こういった関係で北朝鮮の扱いも「韓国の北側にある国交を結んでいない国」程度の扱いで悪者扱いされていない)、ここも良かったかなといったところです。
一方、この映画、極端にマニアックな知識を要求してくる部分があり、そこがかなり厳しいかな…といったところです(大阪市では韓国映画といえばシネマートですが、シネマートでは放映予定に入っていないし、一般の大手の映画館扱いだし、この映画、かなりの韓国映画好きでないと理解できない点が結構多くコメディとは裏腹に理解が難しいです)。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/南北の言語の違い、ハングルの違いに関して)
もっとも「北朝鮮式の話し方」(専門用語では「文化語」という)まで扱うのは厳しすぎるので、ストーリー上すべて韓国語(標準韓国語)で統一されていますが、ご存じの通りかなりの差が生じます。
韓国なり北朝鮮(文化語)にせよ、その表記はハングルによりますが、ハングルもまた母音と子音の組み合わせで、これら「母音・子音それぞれ」にも実は名前がついていますが、韓国と北朝鮮ではこの表記が違い(例えば、カ行を表す「キヨク」は韓国表記で、北朝鮮では「キ"ウ"ク」)、実はこのことが話のトリックになってくるところもあります(ただ、それは気がつくか?程度でスルーしても大丈夫で知らないと展開に躓くところはない)。こういった部分に加え、日本にせよ韓国にせよ、中高生のいわゆる「若者言葉」が続出するので(「文系ですみません」は、日韓において文系理系の差があることを前提に「論理的思考ができずにこうしたことをして申し訳ありません、程度のスラング語だったりする)、これらまで理解するのは、とてもじゃないですが一般の大手の映画館では無理ではなかろうかと思うところです(かつ、大阪市にはシネマートがあるのにシネマートが扱わないのも謎)。
(減点0.2/拾った宝くじに何の法律が適用されるのか)
突然「遺失物管理法」という字幕が出て「5~20%はもらえるんだぞ」みたいなことを言うので、日本でいう「遺失物法」に相当するものと思いますが、その前提として民法の事務管理(韓国民法第734以下)があるのは当然のことですが、その話は出てこず。おそらく「事務管理」という語自体が極端にマニアックなので(すでにもうハングルの子音の読み方だの若者言葉だのであふれかえっているので)、もうすっ飛ばしたのかもしれません。
ただいかんせん「北と南で国が違う」ので、どこの国の法律が適用されるかは微妙です(日本では「法の適用に関する通則法」があり、韓国にも同趣旨の法律はあるものと思いますが、実際に行使が期待できない北朝鮮に適用されるかはかなり怪しい)。
随所に落とし所が用意されていてその度にまんまとハマって爆笑。めちゃめちゃ笑った。
北と南の彼らがお互いに会う回数、出会う人数が増える毎に更に仲良く面白くなっていく。でもやっぱ韓国映画なのでホロリもちゃんと用意されていて、最初から最後まで色んな意味で面白かった。
韓国ではインディーズ作品とされているそうだけど、色々セットとかもお金かかってるしCGも入ってるから、日本だと結構な予算かけてる組に入れられるよね、とアフタートークで話されていました。
そして俳優陣の演技力!
シリアスからコメディまで、どんな役でもこなせるのすごい。
やっぱ韓国エンタメはすごいなと改めて思った。
当たりくじを飛ばすなんて、なぜ?
北と南が協力って、不思議。
今年、420本目です。
館内はご年配の方ばかりで、ずっと笑いが止まりませんでした。