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欲望の谷 プロット アメリカ 02月08日 1955 劇場で
欲望の法則 プロット スペイン 05月01日 1990 劇場で
女狐の欲望 プロット イタリア・スペイン合作 07月01日 1989 劇場で
欲望(2005) プロット 日本 11月19日 2005 劇場で
欲望(1966) プロット イギリス・イタリア合作 06月03日 1967 劇場で
ビジター 欲望の死角 プロット アメリカ 11月13日 1993 劇場で
欲望の翼コメント(20)
彼はサッカー場で働くスー(マギー・チャン)と恋仲になるが、堅実な関係を望む彼女の気持ちに応えられない。
一方、別れてもヨディを忘れられないスー。
夜間巡回中の警官・タイド(アンディ・ラウ)は、そんな彼女に徐々に想いを寄せていく。
◆感想
・全体的に、虚無感が漂う映画である。だが、その雰囲気の中に流れるラテンミュージックが印象的である。
・屈託した想いを心に抱えて生きる男・ヨディは、”一分は、短いが長い・・”等と、スーに声を掛け、あっと言う間に、彼女の心を惹きつけるシーンなどは、気障と言っても良い程である。
・ヨディは、スーと結婚する気などサラサラなく、別の女ミミ(カリーナ・ラウ)とも遊び半分で、付き合い始める。
<今作は、ウォン・カーウァイ監督のスタイリッシュ且つスノビズムが横溢している作品である。(ヨディが実の母に会いに行き、会って貰えず振り返りもせずに歩き去るシーンなど。)
ストーリー展開は粗い。
だが、不思議な魅力を湛える作品である。
ラスト、トニー・レオンが登場し、映画は終わるが、続編を考えていたのかな・・。
故レスリー・チャン、カリーナ・ラウ、マギー・チャン、ジャッキー・チュン、トニー・レオン、アンディ・ラウという、香港のスター勢揃いの作品でもある。>
どうにもこうにも陰鬱でついてゆけない。見る人見る日の体調によって受け止め方は違うかもしれないが、とにかくもう私には無理です。
明るい女が出てくるとほっとする。
今週の気付いた事:水の使い方が下手な映画
何度目かな。10年ぶりくらいに鑑賞。
ただただなつかしい。
若かりしトップ俳優たちの表情と体温、
色彩とムードに押し切られ
雨の匂いに包まれる。
この映画は未完らしく
とても妙な部屋にいるトニーレオンのシーンで終わるのだけれど
この唐突さが物語全体を軽やかにもしている。
そして
レスリー・チャンのしなやかで儚すぎる佇まいに涙。
マンダリンオリエンタルの窓から飛び立ってしまったことが
いまだ残念でならない。
作品全体に漂う雰囲気はとても良いが、深いストーリーがあるようには思えない。アーティスティックに作ろうと意識しすぎていやしないだろうか。
届かないと判っていても、諦めずに思い続けられるのは若さなのか。
惨めで、苦しくて、強い言葉で感情をぶつけあう。
そして縋り続ける。
それは残酷だ。
ヨディがたった一つだけ心から願い続けた思い。
その思いもまた純粋で残酷。
オープニングからクソが付く程の気障な台詞に苦々しく思いながらも、引き込まれていくウォン・カーウァイの世界。
他人を突き放し、残酷で我が儘な様でも、人は皆どこかで優しい。
憎めなくて、愛おしくなる。
亜熱帯の湿度の高い映像、ラテン音楽、60年代の空気、それらが調和した美しさ。
超超余談ですが、若い頃のマギー・チャンが出会った頃の妻にそっくりで。
この映画を観て2年後に妻と出会い、確かに似ているとは思っていたけれど、改めて観てちょっと驚いて。
それで、尚更当時の思いを重ねてしまったという、超超余談です。