「ミッドナイトスワン」の内田英治監督が阿部寛を主演に迎えたヒューマンドラマ。警察音楽隊のフラッシュモブ演奏に着想を得た内田監督が、最前線の刑事から警察音楽隊に異動させられた男の奮闘をオリジナル脚本で描き出す。部下に厳しく、犯人逮捕のためなら手段を問わない捜査一課のベテラン刑事・成瀬司。高齢者を狙ったアポ電強盗事件を捜査する中で、令状も取らず強引な捜査を繰り返した結果、広報課内の音楽隊への異動を言い渡されてしまう。不本意ながらも音楽隊を訪れる成瀬だったが、そこにいたのは覇気のない隊員ばかりで……。音楽隊のトランペット奏者・来島春子を清野菜名、サックス奏者・北村裕司を高杉真宙、捜査一課の若手刑事・坂本祥太を磯村勇斗が演じる。
異動辞令は音楽隊!コメント(20)
兎に角、ど真ん中狙いの王道ストーリー。安心して見ていられるのが良かったです。と言うか、邦画大手には、こう言う大衆小説的人情噺を、もっとガンガン撮って欲しいです。
良かった。
普通に。
テンプレートのように中盤から心を入れ換えるが、切っ掛けが薄い。心が弱った時に一押しされたらイチコロって在り来たりすぎる。
痴呆の進んだ母と親身な娘を出しておいて、徹底して別れた奥さんを出さなかったのは何故なのか…。
主人公があんな粗野で暴力的な人間になってしまった部分を亡くなっている父親や別れた奥さんで肉付けするだけで、作品の印象も変わると思うのだが。
まぁ、どちらかと言うとエンタメ作品なのでそこまで言うのは野暮なのかもしれない。
演者としては清野さんと渋川さんが際立っていた。高杉さんと磯村さんは別に他の人でも良い様な役で勿体無く思う。
ストーリのアクセントとしてハツさんが殺されてしまうのはどうかと思う。別に大怪我くらいで良かったのでは?命を粗末に描いている様に思えて星を0.5下げました。
・〝掃き溜めに鶴〟の訳あり女性。
注:掃き溜めというのは、飛ばされた阿部寛からはそう見えるということで、音楽隊は決して掃き溜めではありません。
・分かってくれば、それぞれがそれぞれのスタイルや歴史を持っている仲間たち。
・嫌われ者だった主人公の〝ある覚醒〟をきっかけにまとまり始めるチーム。
・貼り合わされた写真(ストレスがたまらない程度の伏線と回収は見るものに一定の快感をもたらします)
ヒューマンドラマのひとつのパターンを見事に脚本としてまとめてくれました。
こういう映画が一定の頻度で我々を楽しませてくれるのは、それだけ映画という文化が着実に厚みを増しているということですね。ありがたいことです。
こういう映画が作られ続けるためにも、映画館に足を運び続けなきゃ❗️
妹 見上愛さんとのセッション、清野さんとのセッションよかったです。
犯人確保、みんなとのセッションでしたね!
ラストの演奏、とってもよかったです。
音楽隊、解散の危機は回避しましたね。
幸子さんのお見送りシーンは、しびれました。
本作はベテラン刑事が高齢者のアポ電強盗事件に
対してかなり強引な捜査をおこなったため
音楽隊に異動させられてしまい
そこでもう一度やり直すというヒューマンドラマ
予告で観たよりも
そこそこシリアスなシーンが多く
音楽隊のファンであるおばあちゃんが死んでしまうシーンもある
個人的には最初に描かれているアポ電強盗シーンの被害者も
死んだと思っていたが、ほかの高齢者は生きていたんだな
なんというか、本作はいろいろな要素を詰め込みすぎているのかな
母親がボケている要素はべつに作品にはそこまで関係なかった
主人公がアポ電強盗事件に対して熱心になるのは
自分の母親が被害者になりかねないのが理由なのかもしれないが
ちょっと感情的になりすぎている感じがする
作品のなかで
仕事のコンプライアンス、ボケた母親の介護、娘との関係、シングルマザーなど
いろいろ要素を詰め込んでいる感じがして
前半はなんかちょっと、重苦しい場面が多く
後半がそれが解決するという部分もそこまでなかった
アポ電強盗事件の主犯は見た目は普通の老人っぽいのに
ムダに強くて、確保することに手間取っていることや
コンプライアンスにこだわる坂本が
終盤でコンプライアンスを違反することをよしとしたことが
最後にスッキリしない理由だと思う
予告よりも重苦しい作品だったので
評価が分かれるかもしれない