梟 フクロウ
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風よ あらしよ 劇場版
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02月09日 劇場で
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ザ・フェイス
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02月23日 劇場で
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X エックスコメント(7)
普段ホラーをあまり観ないが、そのジャンルには一口では括れない斬新な企画と脚本だろう。その分純粋なホラーを求めている人にはやや拍子抜けしてしまう内容かもしれない。
さすがはA24、カメラワークやカット割に細部までこだわりを感じられスタイリッシュな映像に仕上がっているが、その中に「性」や「老い」という社会問題にも繋がるテーマをしっかりと忍ばせている。(ただしかなり生々しいのでエログロが苦手な人は要注意)
70年代の映像の質感や音楽もクールで、特にオープニングの小屋の中から出ていくことでスタンダードサイズからワイドに広がるように見せるカットは秀逸。
試写会の上映前に会場BGMでヘビロテしていて耳から離れなくなったが…予告編でも流れているテーマソング、というかスリルを煽る効果音のような曲もクセになる。
全く気づかなかったが老婆を誰が演じているかも注目どころ。
Sheriff : Must be one goddamn fu*ked up horror picture.
保安官のセリフから...
出だしのシーンだけでスラッシャー映画と分かる惨劇後の表現や描写の仕方はノンリニアー・ナラティブが持つスレッドの時間軸を前後させることで... 人の怖いもの見たさの習性を利用して興味をそそるように仕向けてはいるが...?
ただこの作品を製作したオトボケさん(ひどい言い方でした。失礼)は、冬でもないのに凄惨な死体に欠かせないある生物を羽音だけで済ませて、本編に登場させていないのは手抜きと言えて、その事で現実味を感じさせはしてない。それと出だしのところで遠くに見える工業地帯が、マットペイントと一目でわかるのもこんな低質なことでしか表現できない映画は見る気持ちを失せさせてしまう。
若者たちが乗るバンの場面で、あれっ? これってカルト映画『悪魔のいけにえ』なのか?って、
そのことは、本作『X』を1979年に設定するあたり1974年にリリースされたオリジナルの『悪魔のいけにえ』に見えるけれども、でもそのオマージュぶりから実態はジンゴイストのノータリン・リンが製作したオリジナルのティストを完全にぶち壊した2006年のリメイク版『テキサス・チェーンソー ビギニング』の方がお似合いかな⁉
主人公のマキシンを演じたミア・ゴスが本編では一人二役をこなすなんて最近ではとんと見かけなくなったけど、ラテックス製の愚かで稚拙なエイジングのためのギミックの仮面が、この映画『X エックス』の汚点の一つと言えるものとなり、またシナリオにも反映されていてラストのシーンに集約されている。それはシナリオの平凡さに興味を完全にそがれてしまうところにある。というのも性的興奮を狂気的嫉妬心や人を殺害することで得る本当の快楽殺人鬼をそう簡単に殺してしまっては面白みもへったくれも直接過ぎて身も蓋もない白けた代物にしか見えやしない。
ところで70年代と言えば日本のピンク映画での革新的なものとして、それまでは性交のシーンをただ見せるだけのアダルト映画において、お笑いを初めてプラスした晋也監督による『未亡人下宿・・・』フランチャイズが登場し、アメリカでは法規制の緩和からそれまでのハード・コア・ポルノが世間から隠れるように "のぞき小屋" でしか上映されなかったものが映画館でも公開されるようになった変革の年代ともいえる。今では洋ピンと言えばストーリーなんてものが度外視し存在しない映像媒体と呼べないものに成り下がっているけど、当時のものにはストーリー性豊かなものがあり、伝説のポルノ映画『ディープ・スロート』では爆発的に全世界でヒットしたおかげから主演のラヴレースの伝記映画も8年前に公開され、またファウストをパロった『ミス・ジョーンズの背徳』なんてものも製作をされ洋ピンの全盛期を迎えている。
それと個人的なことで恐縮するけどブリタニー・スノウという女優さんがポルノ女優ボビー・リンを演じていたけどこの人の容姿から伝説のポルノ女優ジュリエット・アンダーソンを思い出しながら、彼女は普段はショートカットのヘアースタイルが定番だったけれども極まれにボビー・リンのように肩ぐらいまでブロンドを伸ばしていたことがある... 彼女は日本の上智大学に編入をし日本文学を学んだと伝え聞く。しかも彼女がポルノ女優となったのが、40才前後になった時で、ちょうどブリタニー・スノウさんとダブラシもしていた。
映画の評価の指針として、いつも参考にしているのがamazon.comのレビューなんだけれどもスラッシャー映画としたら本作に対して☆4と5と評価した人が57%しかいないのが気になるのとその反対に☆1をつけた方が20%もいるのはある意味アメリカの視聴者は的を得ていると言えるかもしれない。
失礼だけれども、そんな映画と言える。