「ボーダー
二つの世界」の鬼才アリ・アッバシが2016年に手がけた長編デビュー作で、代理母となったシングルマザーを襲う恐怖を描いたホラー。シングルマザーのエレナは、ルイスとカスパー夫妻の家で住み込み家政婦として働くことに。夫妻は資産家だが自給自足の生活を目指しており、家には電気も水道も通っていない。幼い息子を実家に預けて出稼ぎに来ているエレナにとって、そんな夫妻の生活スタイルは恵まれた者の道楽のように思えたが、彼らの人柄に触れるうち、家族のように打ち解けていく。ある日、エレナはルイスから代理出産を懇願される。息子と一緒に暮らせるアパートを用意すると言われ、同情心もあり引き受けるエレナだったが、妊娠直後から身体に異変が起こりはじめる。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2022」上映作品。
マザーズコメント(1)
ビョルン・アンドレセンがご出演ということでしたが、誰が誰やら訳が分からないほどの変貌ぶりには脱帽するしかないのかもしれない。
全く意味不明なシナリオに絶えずノイズのようなサウンド・エフェクトが映画を観ているものを更に遠ざける演出は袋小路に入ってしまう。
ラストも意味不明のまま幕が閉じられる。
ただ一つ言えることがある... こんな映画に虐待にも見えるエロティシズムを追求したシーンを加えている。何故そんなことをしたのか? 性的な本質を超えた映画とあたかも言いたいように... ?
後で知ったことだが、個人的なことで失礼... この映画を製作したのが、擬人的人種を超えた心の自然との触れ合いを描いた『ボーダー 二つの世界』の世界観を持つ監督だとはにわかには信じられなかった。
幼児性愛主義者が作った亜流の『ローズマリーの赤ちゃん』のようでまた低俗なソープオペラ風ホラー『ダミアン』をアート・シアター・フィルムを装った努力の跡が分かる低俗な変態映画にも見えてしまう。あくまでも個人として...
AMGエンタテイメントさんへ、6年も前の映画を引っ張り出してきたことの方が意味不明ですけど... 何か?
明るい世の中も暗くする、利己的で陰気な日本人向け映画と言える... 失礼、あけすけで⁉