ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン
地区
アメリカ
俳優
ジョン・コルトレーン
ソニー・ロリンズ
マッコイ・タイナー
ウェイン・ショーター
ベニー・ゴルソン
ジミー・ヒース
レジー・ワークマン
ウィントン・マルサリス
カマシ・ワシントン
カルロス・サンタナ
コモン
ジョン・デンスモア
ビル・クリントン
藤岡靖洋
デンゼル・ワシントン
書かれた
ジョン・シャインフェルド
劇場で
12月03日 2021
ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーン プロット
ジャズ界史上最大のカリスマと称されるサックス奏者ジョン・コルトレーンの、短くも求道的な人生を描いたドキュメンタリー。わずか40年の生涯でありながら、ジャズのみならずアメリカ・ポピュラー音楽の歴史に多大な影響を与えたコルトレーン。レコーディングの機会に恵まれなかった不遇なキャリア初期、恩師マイルス・デイビスのバンドへの抜てき、薬物とアルコール依存症を乗り越え才能を開花させた1957年、そこから約10年間で数々の名盤を生み出していく姿を、コルトレーンに影響を受けたアーティストたちの証言や貴重な映像の数々を元に振り返る。さらに、これまであまり語られてこなかった彼の家族やプライベートについても描く。オスカー俳優デンゼル・ワシントンがコルトレーンの声を担当。Netflixでは「コルトレーンを追いかけて」のタイトルで配信。
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ジョン・コルトレーン チェイシング・トレーンコメント(2)
“My music is the spiritual expression of what I am．．．I want to be
the force that is truly for good.”
生涯にわたりテレビやラジオのインタビューを受けなかったとされるジョン・コルトレーン愛称トレーン．．．
サックス奏者でもあったことを忘れていたクリントン元大統領がとても笑えないくらい年老いて見えたのがその立派なアウトフィットとのギャプ観から、そこまで映すことが個人的に結構この映画は良いのかもしれないと思えてしまう。
John Coltrane gave more to jazz in his 40 years than many who
lived a much longer life.
冒頭のスペース・オデッセイ的な映像とワシントンの言葉が、この映画がコルトレーンへの尊敬の念とのオマージュであり、コルトレーンの伝記と彼の音楽的革新とのバランスをうまく取り、2つがどのように絡み合っているかを描いている。
Only one time did it ever become difficult for me, and that
was when he was withdrawing and I could hear him. I could
see Mommy taking him to the bathroom because he was always
regurgitating. He was doing the cold turkey. One night it was
really, really, bad, and I became really afraid, and I remember
praying, saying to myself, "Please, God, don't. Don't take my
father."
彼の継娘アントニアがヘロインからの彼の "He was doing the cold turkey" を語る瞬間が特に印象に残っている。彼女は幼い女の子として、彼女が今まで知っていた優しさ溢れる唯一の父親を連れて行かないように神に祈っていたと語っている。それはただ単に麻薬を断ち切る意思のようなものを表すのではなく、コルトレーンが当時の世界最高峰のマイルス・デイヴィス・クインテットを解雇になって普通なら麻薬に走るところを彼、コルトレーンが人生を変える分水嶺の瞬間を血のつながっていない娘が目撃者になっている。そのことがバイオピックとしての真摯にストレートに描かれているところにある。
「人がよいアイデアを共有する」というコンセプトのトーク・ショウの "TED" をご存じなら、いかなる一つ一つの要素においても、演じる登場人物が動作をし、あるいはしようと試みることを理解するだけであるべきではなく、これらに相互にリンクし、要素をひとつにまとめる、一貫したテーマ「スルー・ライン」をも、理解する努力をするべきなのである．．． ことを前提に
本作は彼の精神的な探求に関するスルーラインを描いていると言える。コルトレーンによる多くのパフォーマンス（おなじみのフィルムクリップを含む）が特徴で、アニメーションやグラフィックやナレーションの下にそれらを実践し、ワシントンのあくまでも役者としてだけでない語り部とコルトレーンとして存在を示している．．． でもしかし？
コルトレーンの薬物乱用の期間については、見苦しい痕跡はすべて消し去り、ただリハーサルの失敗とさまざまな簡単な話が語られ、その後コルトレーンと言う死者の病気を語ることはあまりなく、病気が存在しなかったようにも感じる。その様な聖人の生活はしばしば退屈なものに映ってもしまっている。
2006年の映画『PEACE BED アメリカVSジョン・レノン』の監督として．．．
シャインフェルド監督はアーティストの物語を通じて人物の内面を一つ一つめくる様に剥がしていく才があるのかもしれない。
それに味付けをするかのようにドアーズのドラマーであるジョン・デンスモアがコルトレーンとの出会いを語るときに、ある時点で焦点をぎこちなく変えることや、熱心なファンであり、ホテルの部屋から精霊を浄化するために、お香を焚き、愛の至高を演じていると語っているカルロス・サンタナが情熱的に簡潔に彼について語るとき、そのことをより輝いて見せている．．．
“After all the investigation, all of the technique-doesn't matter!
Only if the feeling is right.”
－ John Coltrane
余談として．．．
むかし、南の島で働いていた時、方向音痴なものが隣町に買い物に行くときは車ではなくバスを利用していた。テナーサックスを買うためにバスに乗り込み、予め降りるバス停で止めてもらうようバスの運転手に頼んでいたが．．． 案の定、彼は忘れていた。
今、手元にあるそれを見て懐かしく想いだしてもいる．．．
でも今だにうまく吹けませんけど．．． 何か？
後半から舞台が日本になり、来日してからの長崎の原爆や、コルトレーン・マニアの日本人が登場したりして。
ジャズメンの方々が語るコルトレーン、息子たち、サンタナやThe Doorsのドラムの人やクリントン元大統領など豪華な出演陣。
デンゼルがコルトレーンの言葉をセリフで語るが、どうせならインタビュー映像などがあっても。
教材代わりにコルトレーンの活動などは知れたが、人物像としてはイマイチ伝わりきれていないような！？