サウダーヂ プロット

8ミリ映画「雲の上」や映画美学校のスカラシップで製作した「国道20号線」などで注目を集めていた富田克也監督が2011年に手がけた作品で、第33回ナント三大陸映画祭グランプリや第66回毎日映画コンクール日本映画優秀賞&監督賞など国内外で映画賞を受賞し、富田監督らによる映像制作集団「空族」の名を一躍世に知らしめた出世作。不況と空洞化の進む日本の地方都市を舞台に、日系ブラジル人やタイ人の労働者たちが、過酷な条件の下で働きながら懸命に生き抜く姿を描き、移民問題の実態をあぶりだした。ヒップホップグループ「アーミービレッジ」のクルーの猛は、派遣で建設現場の作業員として働き始め、そこで現場一筋に生きてきた精司や、同じく派遣のタイ帰りの保坂と出会う。彼らにタイパブに連れていかれた猛は、盛り上がる精司や保坂に違和感を覚える。やがて外国人を敵視するようになった猛は、ある行動に出る。2011年の製作・公開当時は映画館のデジタル化が進む中で35ミリフィルムで上映され、10周年を迎えた2021年10月にはデジタルリマスター版で上映される。

サウダーヂ オンライントレーラープレイ

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サウダーヂコメント(11)

Etoccslnglort
Etoccslnglort
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問答無用、世紀の大傑作。ソフト化されていないのでたまに劇場で上映されまして、俺は今回3回目の鑑賞でした。

本作は地方都市の衰退を、当事者である土方やその妻、ラッパーやブラジル人の群像劇です。
時代に流され、自分自身の力ではどうにもならなくなった人たちの郷愁が、バカらしく無情に、そして何よりも切実に哀しく描かれております。

主人公のひとり、土方のセイジは仕事がどんどん減っており、嫁ともうまくいかない。行きつけのタイパブの女の子・ミャオちゃんにすがるように付き合っている。
セイジの嫁もエステシャンとして生計を立てているが、子どももおらず、どこか満たされない。
ラッパーのアマノは両親が破産し、怒りと不満を抱えて生きており、その矛先がライブでトラブったブラジル人たちに向けられていく。
イベンターで介護士として働くマヒルは、一度東京に逃げたが地元に戻り、絵空事のラブ&ピースを唱えてドラッグに逃げている。

彼らの鬱屈の大きな背景には、地方都市経済の崩壊があると思われます。詳しくわからないけど、以前は地方の小さい商店や職人さんたちは割と保護されていて、その街の中で生計を立てて行けたのです。しかし、自由主義経済がやってきて保護がなくなり、自由入札となると、大手だけが肥えふとり、零細企業はどんどん死んでいくのです。
本作はシャッター商店街やどんどん仕事がなくなっていく土方が描かれてましたが、この辺の事情が影響しており、それゆえ登場人物が安心して地元で生きれないのです。
(直接影響があるのはセイジ夫妻くらいかもしれないけど、間接的には登場人物のほとんどが影響を受けている)

土方は食いっぱぐれない、セイジはその言葉を信じて生きてきました。しかし、現実は違う。時代が変わり、食いっぱぐれ始めたのです。『こうすれば大丈夫』というものがなくなり、どうすればいいかは提示されない。セイジは守るものもなく、タイ人のミャオにすがり、逃避せざるを得なかったのだと思います。
アマノもマヒルも現実がキツすぎる。身も蓋もないですが、安定した社会的地位や収入が約束されやすい、または未来に希望を持ちやすい環境ならば、2人とも(特にアマノは能力もあるし)今とは違う、穏やかな人生を送った可能性が高いです。

濁流。濁流なんですよ、彼らを襲っているものは!とてもじゃないけど抗えないのです。

本作では誰もコミュニケーションを取ることができません。自分のことばっかり。本作での『愛している』という言葉は、『私の不安をごまかすために私の望むような存在でいて』という意味でしかありません。
でも、そんなのしょうがないんですよ!濁流に飲み込まれ、息もできない人が他人なんて思いやれる訳がないのです。本作に出てくる自分中心主義はただただ切実です。もはや、何かにすがるしかない。
愛も夢も空回りで、何ひとつ残っていないのです。

本作の白眉は、クライマックスでセイジが見る幻です。
80年代くらいの商店街。ヤンキーが改造車を走らせ街はお祭り騒ぎ。おそらくセイジが少年時代に見た、そこにはかつて確かにあった風景なのです。
この場面は涙せずにいられなかった!なぜならば俺もその風景を見ていたから。この幻影の場面でかかる曲も、まさにそのとき流れていました。

濁流に飲まれた者は、たとえ生き残ってもその怒りや悲しみは消えないのです。

本作はこれからもたびたび鑑賞せざるを得ない、自分の心の奥底が欲し続けるガーエーなのだの改めて実感しました。
Pnoksmsighx
Pnoksmsighx
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2時間40分もある長い映画いだけど・・・

全然長さを感じさせない大傑作(・∀・)

バブル期に日本は公共事業に投資しまくって空前絶後の好景気を成し遂げたものの・・・

そこから先は坂道を転がるような大不況に(;´∀`)

そんな閉塞感たっぷりな社会で、様々な思いが入り混じって見事な群像劇に仕上がってる(゚∀゚)

日本人もタイ人もブラジル人も、みんな同じ人間。

そこはやっぱり同じサウダージ(憧れ)を持ってる。

それが郷愁だったり、家族だったり、ここではないどこかへの憧れだったりする。

タイパブの女の子に入れ込むあまり「俺とタイで一緒に暮らそう」と迫るも「私はお金が欲しい」と正面切ってその憧れを断ち切られる男。

一緒に働いてる同僚は、ラッパー志望で夢を実現しようとするけどなかなか思うようにいかずライバルに水をあけられて、ついにはそいつを刺殺してしまう。

その後輩の女の子は、東京に行くもうまくいかず傷心のうちに帰郷して、良く分からんスピリチュアル的なものにはまって自分の居場所を探そうと必死。

タイ人の子に入れ込む旦那を横目に、奥さんはエステで働いてて怪しげな水を売るスピリチュアル系の商売をする女が客に来てビジネスに誘われて入れ込んでいく。

しかしその女も、財産があって生活には何不自由ないのに実はNo.1のデリヘル嬢。

ブラジル人労働者は仕事を次々となくし、帰郷せざるを得ない状況にまで追い込まれ、その仕事を斡旋してる派遣会社に努めるブラジル人も帰郷してしまう。

現状に満足してるのはマリファナの売人と女の子3人組の美神会のみ( ゚д゚ )

しかしこんなにマリファナが出てくる日本映画今まであったか???Σ(゚Д゚ノ)ノ

さらに美神会のキャラもΣd(゚∀゚d)イカス!

宮台真司さんも怪しげな政治家を熱演してて良かった(゚∀゚)

それぞれの関係性の中でサウダージが連綿と連なってる様子は見事としか言いようがない( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチ

有名な役者を誰も使ってない中で、それぞれの演技もキャラも立っててすごくいいと思う。

やーさんの親分も本物の親分をキャスティングしてて、あれは演技じゃなくてまじでびびってるというのもすごくいい(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )ウンウン

繁華街でフリースタイルラップをするところのかっこ良さはスンゲェ──―Σ(゚∀゚ノ)ノ─―─ッ!

異常なくらいの完成度ですよこれd( ^ω゚ )バッチリ!!

クライマックスからラストに行く怒涛の展開はさすが(・∀・)

最後の田我流の「俺・・・自首するわ!!」って言う時の泣き笑いの表情もすごく(・∀・)イイ!!

台詞や演技テンションだけじゃなく、今の日本の閉塞感をリアルに描ききれてると思う。

観ててとにかく痛々しいし身につまされるし、日本という国の縮図がここに凝縮されてる感じ。

インディペンデント映画でこれだけの重厚さと完成度、さらにテーマ性を持たせてるのは見事としか言いようがない。

さらに監督の映画愛と社会に対する痛烈なメッセージ、そしてこれを作りきった情熱と志は本っっっ当に頭が下がります<(_ _)>

ビッグバジェットでくそ映画、誰得映画を乱発させてる今の日本の映画界にも一石を投じる重要な作品だと思う。

広告代理店やテレビ局、芸能プロ、スポンサーの言いなりになってるだけの有名な監督やプロデューサーはこれを観て映画の原点に戻れ!!!!(`・д・´)9m ビシッ!!

日本映画界の宝ですよこれはワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪
Mpssgohkinx
Mpssgohkinx
田舎の若者たちの日常をただただのんびりと描いているだけのつまらない映画しかも2時間40分もある
よっぽど暇な人にしか進めない
Gkmsoshpxni
Gkmsoshpxni
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山をつぶし道つくり、ダムつくったり、田畑を潰し高速道路や新幹線通したりと公共の土木事業で金を地方にばらまいてきた昭和イケイケのニッポンは、バブル崩壊、長引く不況、地方はどんどん高齢化して、日系ブラジル人も働き場所がなくて、ヤクザもシノギに困ってますという絶望的な状況を観る側に突付けるディストピアもの。自民党さんとその他の野党さんが一致団結して作ったニッポンがこのザマと痛感。映画見終わって館から出たとき、間違いなく世界が違ってみえる。
Ostagrrned
Ostagrrned
最初見たとき寝てしまったので、新潟での上映でまた見てきた。登場人物の実在感がすごい。本当にそういう人を連れてきてそのまま場面をやってもらったのを撮影したとしか思えない。山梨のその夏の数日間をドキュメントとは違う形で実際の場面を撮影しているんじゃないかと錯覚してしまうほどであった。音楽とドラッグの描写が素晴らしい。

ドラマとしてはなんてことないんだけど、すごい映画だった。

ビンがセイジに「だったら離婚だよ離婚」と土方の仕事現場を歩きながらヘラヘラ語る場面がある。そういってくれる人がいると本当に気が楽になる。どうなるかなんて分からないんだから、適当に好き勝手にやればいいではないか、そんな適当な優しさに満ちた映画であった。

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