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ダークタワーコメント(20)
原作をだいぶちょん切った感じで、原作読んでないとナンジャコリャだろうな。
結構楽しめた。いわゆる異世界モノ。映画はかなりライトな作り、ほんとライトノベルのような。でも悪くない。
ガンアクションとマシュー・マコノヒーの悪役が見せ場かな。少年の成長物語としても良かった。
怪しげな男たちに監視された子どもたち、ジェイクの見る悪夢、悪夢の存在が実際に現れる恐怖。
掴みはいいのだが、面白くなりそうでいて、いまいち盛り上がりに欠けた。
全体的に感情のトーンが暗いのもあるが、ガンスリンガーと敵のウォルターとの因縁がよく見えてこないのだ。ガンスリンガーがどのようにタワーを守ってきたかも不明。
また、導入はジェイク少年の視点だったのに、途中からガンスリンガーの視点に移行してしまったため、主役の比重がどっちつかずの印象。
(ポスターでは完全にジェイク少年は外されているので、本来はガンスリンガーがメインなのだろう)
マシュー・マコノヒーのサイコパス風演技は良かった。胸を打ち砕かれたとき。
ジェイクの母親に「恥を知れ」と呪いをかける場面。
根源的な原因は分からないが、世界をひたすら忌み嫌ってる様子が伝わってきた。
ガンスリンガーがアーサー王の末裔だとか銃がエクスカリバーだとか、根元世界の伝説が中間世界で息づいていて面白みはやや増したが、やはり一族の過去が語られないため、戦いの年月への深みが感じられない。
などなど、いろいろと不明点が多すぎるので、制作陣にまとめきれる手腕が足りなかったということだろう。やはり幾度も頓挫してきた難しい企画であったということ。
二丁拳銃のアクションはかっこよかった。
キング原作の映画はB級ホラーからヒューマンドラマまで幅広く楽しんで観てきたが、この『ダークタワー』はどうかと言えば、正直微妙。CGにお金がかかっているのはよくわかるが、ストーリーの軸を少年の成長に置くのかガンスリンガーと黒衣の男の因縁の対決に置くのか、どっちつかずの印象だ。
主人公の母親役のキャサリン・ウィニックという女優、魅力あっていいなと思ったらあっさり殺されてしまうし。
あわよくばシリーズ化して……という目論見なのだろうが、米国では興行成績も評価もいまいち。「ダイバージェント」「メイズ・ランナー」とヤングアダルト向けのファンタジーは下火になってきた感じがする。
それなのに主演が黒人とは、発表時点で駄作決定だった。人種差別でもなんでもない。主人公がはっきりと白人として描かれていのを黒人でやる理由がどこにあるのか。そもそもイドリス・エルバは007でも物議を醸したのに。過酷な旅をしてきたとは思えないほど健康な顔だし、絶対マコノヒーこそガンスリンガー顔してる。
そこからもわかる通り、原作の世界観をガン無視なのだ。設定を変える、キャラを変える。その辺は映像化に付き物なのでしょうがないとして、「カ」の世界観は一体どこに。
細かい違いはあげるとキリがない。そもそも子どもたちは暗黒の塔を支えるビーム「を」破壊しているはずなのに、ビーム「で」破壊しているというとんでも間違い。つくったひとたち英語できないのか?
中間世界しか知らないはずのローランドがガスボンベを知ってたりと、めちゃくちゃすぎて、むしろ原作と同じところを探す方が難しい。極めつけはマーティンの必殺技「呼吸を止めろ」。ひどい。かっこ悪すぎて小物感しかない。
この原作シリーズは超大作で、キングが30年以上かけて築き上げた世界なのだ。そもそもキングという作家自体が日本では正当な評価は受けていないが「モダンホラーの帝王」なのだ。すごいひとなのだ。その彼のライフワークを90分でつくるなんて無理なのはわかりきっていて、スターウォーズなりスタートレックなりの規模でやらなきゃ駄目でしょう。
原作原理主義でなくとも、ファンからすればとんでもなくひどい駄作だった。それをわかっていても観てしまうのがファンの宿命なのだけど……。
いつかNetflixあたりでテレビシリーズ化されるのを期待したい。