ル・ジタン
プロット
フランス
04月24日 1976 劇場で
ル・ミリオン
プロット
フランス
01月01日 1900 劇場で
ル・ブレ
プロット
フランス
08月31日 2002 劇場で
ル・バル(1983)
プロット
フランス・イタリア・アルジェリア合作
03月29日 1985 劇場で
栄光のル・マン
プロット
アメリカ
07月17日 1971 劇場で
ル・ディヴォース パリに恋して
プロット
アメリカ・フランス合作
05月22日 2004 劇場で
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ヒメアノ~ルコメント(20)
その後は、ベッドシーンと、いじめと、猟奇シーンばっかでがちゃがちゃして、刺激だけは強いがメッセージ性の薄いポルノのような映画だった。
全然違う世界感を持ってる人間が同じ世界に同居している感をもっと表現できたら素晴らしい映画になったんだが。。
チープな表現(セックス、過激な暴力シーン)に頼り過ぎなのと、前半と後半で分断したのも安易だった。
濱田岳、ムロツヨシの演技は個人的に好きだったので、星は少し甘めに評価。
オープニングから甘ったるい恋愛劇でラブコメを強調しておきながらしだいに森田の影がちらつくのを微妙に醸し出し、岡田とユカが一夜を共にすると同時に森田の凶暴さがこれから始まりますよという意味でのタイトルが表示されるところのこのスタートの仕方が実に見事。
そこから怒涛の殺人劇が始まる。特に良かったのが生と死の見せ方をカットバックを駆使しながらリアルタイムで見せるところだ。
岡田がユカをバックでつく度、森田も鉄棒で女を付く。1回ずつ交互に見せることで森田にとって殺人行為が性的な快感を得るのだという内面的な描写をそれを「絵」でちゃんと見せるのが面白かった。
また登場人物のどこかかわいた演技が映画の世界を覆いどこか鬱屈したところを抱えていると見せかけて終盤はちゃんと感情を見せていくところも見ているこちらとして熱が上がってくる。
岡田の先輩も最初は情けなく見ているこちらとしてはイライラするが自身が最後まで岡田やユカを守りたい一心があったのだと分かるし、ユカを助けるために必死で森田と戦う所もよかった。
森田も非道な所はあるけれどそれは「いじめ」という過去があって人格が歪んだ状態だと分かるが通りがかりの犬は殺さなかった。
最後事故の衝撃で昔の状態に戻るが、殺人を犯している所が無機質な演技だったのがそこで柔らかい演技を見せるところの使い分けが本当に素晴らしい。
そして何より主演の森田剛の演技力が光っていた。どの演技も堂々と演じていて肝が座っている。
また役名と実名は同じだからそこもどこかリンクしているようで見ていて不思議な感じになったな。
そして映画の半分くらいで出るタイトルとキャスト紹介。それからは残虐なシーンばかりで圧巻。あの演出はこれからが本当の始まり感があって良かった。
ただし、グロい映像に耐性がついてしまったのか、ラストはもっと残虐でも良かった。
岡田のストーリーというよりは、森田のストーリー。
見ているこちらが同情してしまうほどいじめのシーンも強烈。
ヒメアノ〜ル=ヒメトカゲ、強者の餌になる弱者。
というタイトルも良い味だしてる。
高校時代あんだけ辛い思いをしたのだが、報われてほしい。しかし、現実は連続殺人で死刑囚。
そう考えるとかなり悲しい物語。
凡打無き邦画の星、吉田恵輔が、純喫茶、さんかくに混ぜた薄気味悪さを肥大化させ、撮るべくして撮った重要作。
思いのほか身持ちの悪い女性像も健在。
サイタマノラッパーからこう拝借とは。
同年マイテン上位。
途中からガラッと変わる映画の内容が本当秀逸。
とにかく森田剛演じる森田のサイコパス感がすごい。気分悪すぎて素晴らしい。
最後まで見た時の何ともいえない切なさも◉