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02月16日 劇場で
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ヒルコ 妖怪ハンターコメント(16)
古きゆかしい特撮映画で怖さを味わうと言うよりは懐古趣味的な味わいが強い。
特撮なので目を見張る演出はないが、個人的に夏場のワンシーンを感じさせる。
田舎のロケーションは素晴らしいと思う。
諸星大二郎の原作とは圧倒的に雰囲気が違う為、原作ファンには向かないと思う。原作はキャラクターが総じて暗い(笑)笑っていても陰がある。
負の何かを背負った顔をしている。
作品は徹底的にホラーに寄せてはおらず、沢田研二がドタバタと見苦しい様を見せ続けて、「何をやってんだ?」と突っ込んでしまう。
30年前の日本の作品でそこまで本格的なホラーを見せつけるものは無かったと思うから、沢田研二にワザワザ三枚目をやらせ、ドタバタにしてホラー慣れしてない観客のレベルに合わせていたと思いたい。
その見苦しいドタバタを除けば、陰惨な歴史を持つ物語を“それなりに”見せてくれているとも言えなくない。
これほど、キンチョール買いたくなる映画もないとは思うので、大日本除虫菊株式会社は大きなスポンサーだったのだろうか?
まさか日曜日の朝に観ることになるとは(笑)
ジュリーがダメだなぁ…
塚本監督、イマイチ気合が入ってないのかなぁ…
公開時に大学生で古町の松竹で見て、あまりの面白さに大興奮した記憶があるのだけど、改めて見ると、そうでもなかった。物語の展開がかなり強引だ。それほど熱心に古墳の謎を解いていなかったのに急に答えが分かる。
かっこ悪い役の沢田研二かっこいい。室田日出夫が狂った用務員。女の子の顔が飛んでくるのは不気味だ。DIYの秘密道具が面白い。人面蟹みたいなのがあんなに素早く動ける感じはしないのだけど、実際の蟹は素早く動くので、動けるのかもしれない。
『岬のマヨイガ』『チャン・チー』と続いて、これも魔物の封印を解く話しだった。