風邪(ふうじゃ)

6.6/10
合計19件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   90分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   木田薫子
劇場で   09月27日 2014
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風邪(ふうじゃ) プロット

極秘裏に開発された特効薬をめぐる利権争いに巻き込まれていく女性の姿を、小西真奈美の主演で描いたサスペンス。天才科学者の紀久生は、200種類以上にも及ぶ風邪ウイルスを駆逐できる奇跡の特効薬「風邪(ふうじゃ)ワクチン」の開発に成功する。しかし、紀久生の才能に嫉妬する医師・一ノ瀬や、ワクチンの開発技術を盗もうと企む秘密組織の幹部らが、それぞれの目的のため手段を選ばず紀久生を狙う。そして謎めいた女・桜子も紀久生に接触してくるが、彼女にもまた、紀久生に近づかなければならない理由があった。紀久生役の窪塚洋介ほか、柄本明、秋吉久美子、クリス・ペプラーらが共演。

風邪(ふうじゃ) 俳優

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風邪(ふうじゃ)コメント(20)

Cneheatalc
Cneheatalc
賛否分かれる映画だろう。
日本で配給されているハリウッド映画やアニメ映画に慣れている人には理解できない部分があるかもしれない。
私はそうではないものを観たくて、単館系に足を運んでいる。白黒すっきり分かれないストーリーと、この胸につかえる感じは嫌いでない。
勧善懲悪で単純明快なハリウッド映画に比べたら、この作品の方がよっぽどリアリティを感じる。
構成、演出で荒削りな部分はあるが、独特の世界感とオリジナルなキャラクターを自由に演じきった役者陣は賞賛に値する。
柄本明扮する壊れた医者の言動は、それだけでももう一度観たいと思わせられる。
「映画とはこういうもの」という型にはまっていないものを求めていれば、存分に楽しませてもらえる。後を引く一本だった。
Oipmhsxnksg
Oipmhsxnksg
魅力的なのは、配役だけだったか。
役者だけで観る映画を判断してはいけませんってことですね、とても勉強になりました。
Riveemonmnowcti
Riveemonmnowcti
ネタバレ! クリックして本文を読む
観終わった後からそれぞれの人たちの立場を考えてみたりしました。

人は正体がわからないもの、目に見えないものに恐怖を感じるとか言いますけど、目に見えないワクチンに翻弄されていく人たちの話だけれど、一番怖かったのは、それぞれの思惑というか、思いというか。お金に、名誉に、信じた道に、愛情という名の欲というか。

言葉が多すぎないくないからこそ、それぞれの役者さんたちの芝居がとても興味深くて、おもしろかったです。
後半の方での主人公の小西さん・窪塚さん2人の静・江本さんの動の対照的な感じとか、過去の明るさと現在の暗さとか。
そこから、想像力を掻き立てられながら、まだまだ理解しきれなかった部分があるんじゃないかと思ってきています。

どんな欲を持っているよりも母は強し、そして女性は怖しと・・・
Enidryntew
Enidryntew
お約束の展開とハッピーエンドに慣れた人では物足りない、映画好き向けの作品。
後味の悪さが、逆に印象に残る映画だった。

隣の人が「鼻歌」を歌ったり、「咳」をしたように錯覚する、生っぽい音が印象的。
ぐらぐらとしたカメラワークも、登場人物の心情を表し、臨場感がある。
気が付くと、グッと画面に引き込まれていて、細かい演出にこだわりを感じた。

主演の小西さん、窪塚さんとキャストの柄本さんなど
安定感のある出演者の演技には一見の価値あり。
nhonji
nhonji
【賛否両論チェック】
賛:伏線の回収が見事。欲望に取りつかれた人間達の行きつく悲劇が、赤裸々に描かれる。
否:テーマは大きいが、出てくる人間はごく少数なので、ツッコミどころは満載。気にしすぎると、話の内容に集中出来ない。グロシーンもあり。

最初は訳が分からないシーンが続きますが、後半になるにつれ、全てが見事に1つにつながっていきます。基本的には小さな世界観の人間模様なんですが、それらを通して描かれるのは、「万能ワクチンを取り巻く人間の欲望」という非常に大きなテーマです。そのギャップにツッコミどころが多々出てくることは事実ですが、私欲に走る人間の愚かさと、その結果訪れる悲劇が如実に描き出されていきます。
グロシーンも少しありますが、ちょっと変化球なサスペンスを観たい方に、是非オススメです。