83歳のやさしいスパイ プロット

老人ホームの内定のため入居者として潜入した83歳の男性セルヒオの調査活動を通して、ホームの入居者たちのさまざまな人生模様が浮かび上がる様子を描いたドキュメンタリー。妻を亡くして新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオは、80~90歳の男性が条件という探偵事務所の求人に応募する。その業務内容はある老人ホームの内定調査で、依頼人はホームに入居している母が虐待されているのではないかという疑念を抱いていた。セルヒオはスパイとして老人ホームに入居し、ホームでの生活の様子を毎日ひそかに報告することなるが、誰からも好まれる心優しい彼は、調査を行うかたわら、いつしか悩み多き入居者たちの良き相談相手となっていく。舞台となった老人ホームの許可を得て、スパイとは明かさずに3カ月間撮影された。第17回ラテンビート映画祭や第33回東京国際映画祭では「老人スパイ」のタイトルで上映。第93回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。

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83歳のやさしいスパイコメント(20)

Skgmoxnihsp
Skgmoxnihsp
冒頭はドキュメンタリーっぽくなく、まるでドラマのような感じで、アル・パチーノの写真が映ったりする。だが不意に83歳の主人公・セルヒオを捉えていたカメラの後ろにドキュメンタリーを撮っている監督やスタッフがいることが映し出される。ドキュメンタリーでありながら、フィクションとの境界線を敢えて曖昧にすることで、リアルな人間の冗談のような本当の話こそが、まるでフィクションのようなドラマとなり得ることを描こうとしているようだ。

この作品を魅力的にしているのは、なんといってもセルヒオの人柄である。雇われスパイであることを隠し、老人ホームに同じ入居者として潜入してみると、誰よりもやさしくて涙もろく男前な彼は、スパイなのにホームのおばあさんたちの人気者となってしまう。そして、いつしか入居者たちの良き相談相手となった新人スパイが見つけ出したのは、老人たちの孤独、彼らの心の叫びだった。

だが、この作品が深い感動を呼ぶのは、老人たちの孤独な現実を重く受け止めるだけでなく、同じ老人でありながら、生きがいを求めて新人スパイとして奮闘するセルヒオを通し、ある種の“喜劇”へ昇華しているからではないだろうか。
Hkimssnopgx
Hkimssnopgx
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実際に一般の高齢者を先入スパイとして雇い、老人ホームとそこに暮らす高齢者の姿を映し出したドキュメンタリー。
一人の老人の目を通して高齢者の抱える様々な問題が浮き彫りになってゆく。

老人ホームに暮らす母親が虐待を受けているとの疑惑の調査依頼を受けて、その証拠を掴むため探偵事務所は一般人のセルヒオ氏を送り込む。しかし、実際はホームでは虐待などないのでホームにカメラなど撮影スタッフを入れて、スパイ活動を行うセルヒオ氏を中心にホームでの暮らしが撮影される。
セルヒオ氏自身どこまで本気でスパイ活動をしているのか、あるいはスパイの役柄を演じることを楽しんでいるのかはわからないが、彼が生真面目にスパイ活動を行うシーンやボスの探偵とのやり取りはとても可笑しく、ユーモアに溢れている。
本作の成功はとにかく彼を主役に抜擢したことにあるだろう。誰に対してもわけへだてなく優しく接する人柄の良さ、柔らかな物腰、口調、上品さ、誰もがこんな年齢の重ねかたをしたいと思うような人物である。彼をスパイに、いや本作の主演に抜擢した監督の目に狂いはなかった。

彼がホームで知り合う入所者たちは彼に恋心を抱く人や、詩が得意な人、幼児退行により母の迎えを待ちわびる人、認知の衰えにより他人のものを盗んでしまう人、常に家に帰りたいとホームの玄関前にいつも佇んでる人等々、様々な入所者を通して次第に彼ら共通の悩みが浮き彫りになってくる。それは年老いたことにより感じる孤独。当初のスパイの目的である対象者へのホーム側の虐待などはなく、むしろ皮肉にも彼女に全く面会に来ないという家族側の一種の放置虐待が今回の調査で明らかになる。他にも一年以上面会すら訪れない家族など。本作で唯一家族が面会に来るシーンはセルヒオ氏のものだけだったのはたまたまだろうか。

任務を終え、退所するセルヒオ氏を名残惜しそうに見送る入所者たち、その入所者たちのいるホームが映されるシーンで本作は幕を閉じる。

「ファーザー」とはまた違った老いによる人生の悲哀を感じさせるドキュメンタリーの佳作であった。
Nyrielgrbdfin
Nyrielgrbdfin
妻を亡くして新たな生きがいを探していた83歳の男性セルヒオは、80~90歳の男性が条件という探偵事務所の求人に応募し、採用された。その業務内容は、老人ホームに入居してる依頼人の母が虐待されているのではないかという疑念のため、その調査をするというもの。セルヒオはスパイとして老人ホームに入居し、ホームでの生活の様子を毎日報告することなるが、誰からも好かれる心優しい彼は、調査を行いながら入居者たちの良き相談相手となり悩みを聞いていたという話。
ドキュメンタリーらしいが、あまり面白いものではなかった。
入居者はみんな孤独、って事が言いたかったのかな?
入居施設に了解をとったドキュメンタリーなら施設に不都合な真実が有っても無い事になるよな、って下衆の勘繰りをしてしまった。
Torbynueha
Torbynueha
高齢者施設に潜入して内部捜査せよ。そんな任務を負った素人スパイのご老人が、ひみつ道具や慣れないスマートフォン機能を駆使しながらその様子を探偵事務所へ報告する。この設定だけですでにドラマや映画へ応用できそうな気がするが、しかし本作の面白さ、というか”素朴さ”は、ドキュメンタリーだからこそ獲得できたものと言えそうだ。入居者たちも、83歳のスパイも、決して”演じている”わけではない。それぞれが素の人間としてここで出会い、言葉を交わし、交流を深めていく。そうやって人々の心に触れる自然な能力が、主人公にはもともと備わっているのだろう。作品として「スパイ」というキャッチーな部分が強調されているものの、その芯にあるのはここで暮らす高齢者たちの心の内側を覗き見ること。はたまた、任務を通じて生じる主人公の”心の移ろい”を感じること。全てはその瞬間をカメラに刻むための壮大な仕掛けですらあったかのように思える。
ndeqpe
ndeqpe
83歳のセルジオが生きがいをまた見つけたということは大事である。高齢になると新しく仕事を見つけることや時代についていくことも大変だ。アルツハイマーや身体の病がなくて健康寿命の長い人がますます増えてきているようだ。こういう人の中で働きたい人が働ける場があるのは幸せだが。セルジオは現状維持派で頑固な高齢者じゃない。高齢者になると頑なに自分中心な動きをする人が多いが彼は違う。数多くの高齢女性が紳士だというがその通りだと思う。ましてや、刑事コロンボのようだ。
それに、彼は、また訪問しに来ると思う。最後に流れる曲、チリのアリカ出身の マヌエルの歌うTe Quiero ( Manuel Garcia)は 締めくくりに合っている。 セルジオは絶対に訪れてくれるという希望を与えている。

Te quiero, te quiero
Y eres el centro de mi corazón
Te quiero, te quiero
Como la Tierra al sol

Manuel García

サンチアゴのサンフランシスコという老人ホームに入っている人々はそこが姥捨山のようで、家族が訪問しに来ない。なんと! 探偵事務所に頼むなら訪問せよと思ったりもしたが。ソフィアも大家族だったようで、セルジオが写真を見せた時、はじめ子供たちの名前も取り違えているようだった。老人が自分を失ってきている時、写真を見せてあげるといいらしく、それが、記憶を繋げるだけでなく、記憶の奥深くをよみがえさせてくれるようだ。セルジオがそれを時間をかけてソフィアのためにしてあげる。 老人施設が、心の安らぎを与えられる場所になるといいが、職員は誰も忙しいようだ。セルジオのようなボランティアを雇って、一緒に住んでもらわない限り、考えられないことだ。 セルジオのような人が施設に必要だ。