走れロム

6.8/10
合計20件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   79分
言語   まだ情報はありません
地区   ベトナム
書かれた   チャン・タン・フイ
劇場で   07月09日 2021
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走れロム プロット

サイゴンの裏町を舞台に、孤児の少年が夢をかなえるために巨額の当選金が手に入る違法宝くじに挑む姿を描いたベトナム映画。サイゴンの路地裏にある古い集合住宅。詐欺師の債権者からの借金を背負っている住民たちは、アパートを維持するため大金が当たる違法宝くじに熱中している。14歳の孤児ロムは宝くじの当選番号の予想屋で生計を立てていた。ロムは地上げ屋から立ち退きを迫られている住民たちを救い、生き別れとなった両親を捜すため、危険な違法宝くじで一獲千金をもくろむが……。監督は本作が長編デビュー作となるチャン・タン・フイ。「青いパパイヤの香り」「ノルウェイの森」のトラン・アン・ユンがプロデューサーを務めた。

走れロム オンライントレーラープレイ

走れロム 俳優

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走れロムコメント(14)

Elvyloplul
Elvyloplul
サイゴンのスラム街のような古い集合住宅で、詐欺師の債権者から借金してる住民たちは、生活維持のため大金が当たる違法宝くじに熱中していた。孤児のロムは宝くじの当選番号を予想して生活していた。ロムは地上げ屋から立ち退きを迫られている住民たちの一攫千金の希望と、生き別れとなった両親を捜すため、危険な違法宝くじの運び屋をしていたが・・・という話。
チャン・タン・フイ監督のオンライントークとQ&Aの回を観賞し、疑問点が解決できたのは良かった。
ベトナムは社会主義国家なので、検閲により本当に描きたかったラストに出来なかった話を聞き、監督が本当に作りたかった作品に再編集出来たらもう一度観たいと思った。
監督が少年の頃は実際に有った光景らしく、裸足で逃げ回る孤児の少年たちの厳しさ、ベトナムの風景が知れて良かった。
ベトナム人が宝くじ好きなのは今も変わらず、日本に来てるベトナム人もインターネットで参加してるらしく、驚いた。
フック役の少年のアクロバティックな運動神経の良さは素晴らしかった。
Ndeypicrklfa
Ndeypicrklfa
時代が不明である。映画紹介サイトの解説には「ホーチミン市」ではなく「サイゴン」と明記されているが、ホーチミン市の中心部のことだろうか。それともベトナム戦争が終結する前のサイゴン市のことだろうか。
数年前にハノイに数日間行ったことがあるが、誰でもスマホを持っていた。本作品にはスマホは登場しないから、ホーチミン市以前の話なのか、それともスマホも所持できないほど貧しい人々ばかりなのかもしれない。登場人物は女子供と年寄りがほとんどで、もしかすると若い男はみんな戦争に駆り出されているのかとも思った。
もし現在のホーチミン市の中心部を扱っているのなら、スラムのような場所に貧しい人々が犇めきながら住んでいることと、働かないで宝くじばかりやっているそこの住民たちを映し出す映画を、社会主義の当局が検閲で許可するとも思えない。しかしその一方、ベトナムも中国の役人のように賄賂天国で、金さえ出せば検閲にも手心を加えてもらえるという可能性もある。実際に本作品中の違法宝くじの胴元は当局と結びついているから取締を受けない。
ベトナム語がわかれば、現在なのかベトナム戦争終結以前なのかは言葉で解るのかもしれないが、当方にはわからなかった。

ただ、時代がどうあれ、本作品で扱われている、貧しい人々が自分の利益だけを考えて一攫千金に走る現象は、昔から普通に起きていると思う。暖かい国では酔っ払って道路に寝ても凍死することは少ない。住居の心配がそれほどないのだ。隙間だらけの家でもいい。寒い国のように常に家の補修を行ない、暖房のための燃料を確保するために働き続けなければならないのと比べて、暖かい国ではいきあたりばったりでも生きていける。勢い怠け者になり、やりたくないことはしないから、不労所得を求めるようになるのは自然の流れだ。
本作品に登場する低収入地域の住民の家は、勝手に他人が出入りするほど防犯性が低く、財産を安全に管理できない状態である。贅沢をするためにはまず大金を手に入れてちゃんと鍵のかかる家に住むことが第一だ。普通に働いていてはそんな金は一生稼げない。そこで宝くじに手を出すのだが、宝くじは賭博と同じで、のめり込むと人生観が刹那的になり、拝金主義に陥る。まさに本作品に登場する人々だ。
我慢することをしないから、暴力が日常的で、人から暴力を振るわれるのも人に暴力を振るうのも普通のことになってしまう。ボニー&クライドのように絶望的
少年には将来が見えない。かすかな望みは、ここにいなさいと自分を置いて戻って来なかった親との再会だが、再会しても幸せになる訳ではないことは、ロムも知っているようだった。な日々で、いつか破綻することは目に見えている。
主人公の少年ロムの人生は、更生して堅気の生活をする可能性はとても低く、おそらくは裏社会に入って暴力の日々を送るか、または若くして非業の死を遂げるか、あるいはその両方になるのだろう。
原題は「Rom」で「走れ」などとはどこにもない。邦題の「走れロム」は、ロムが実際に作品の中で走り回っているから、疾走感や躍動感を出したかったのかもしれないが、ロムの走る先には絶望しかない。原題の通り「ロム」だけにしておいたほうがよかったと思う。
Kmhsoxinpgs
Kmhsoxinpgs
最初に、“デー”という闇賭博と、この映画が検閲を受け、検閲後の内容になっていることが字幕で説明される。
映画は、主人公のロムが走ることで構成され、カメラワークは斜めに傾き、ロムは対角線上を走る。
貧しいがゆえに、様々なことが起こる。賭博の予想が外れたと責められ、公安から追われ、人に騙されて金を取られる。その度に、ロムは走る。
日銭を稼ぐロムの未来はわからない。親もいない。住む場所も屋根裏のような場所だ。
映画では削除されているのだと思うが、“デー”という闇賭博は、汚職が関係しているのではないか。
私腹を肥やす人間と、欲望を支配され、搾取される貧しい人々。社会主義国家の闇は深い。
検閲をくぐり抜けて世に出てきた、この作品にどのような意味があるのか?到底、知ることはできないと思うが、本当に知らなければならない問題は検閲で削除された部分にあるのではないだろうか。
いつの時代も存在する問題だと思うが、やはり、国家による検閲は悪と言って、間違いはないだろう。。
nqlxqko
nqlxqko
高邁な理想の犠牲者たちのフラストレーション
それすらもまた食いものにされる悪循環

にっちもさっちも行かない状況を打破すべく 路地裏を全速力で駆け回る

横溢する若さ 持たざる者の苦悩 やるせない青春
aafinfu
aafinfu
ネタバレ! クリックして本文を読む
めっちゃ面白いという前評判の割に結構人を選ぶ作品だと思います。
なんか爽快感のある作品が観たいという人よりは、社会派作品を好む人向け。

内容。
主人公のロムは両親を亡くした後、『デー』と呼ばれる違法賭博で生計を立てている。
『デー』とは国が発行する正規の宝くじの末尾二桁を予想するもの。
ロムの仕事は『走り屋』で、いつも決まった時間に行われる宝くじの抽選までに、末尾二桁を予想してカモから元手となる金を巻き上げている。
カモとなるのは、日々の暮らしも決して裕福とは言えない、老朽化した集合住宅の住民達。
住民達はお金がないので、自分の家を抵当に入れてくじの結果に全てを賭ける。

当たれば一攫千金。外れれば一文無しへ。

彼らの命を預かっているとも言える『走り屋』は、ロムを含めて子どもが多い。
皆、様々な理由で家族と別れているため、自分の力で生計を立てなければいけない。
塀を軽々と乗り越え、バク宙も難なく行える驚異的な身体能力の持ち主であるフックもその一人。
ロムとフックは常日頃から自分の予想屋としての能力を売り込み、顧客を増やそうと画策している。

そんなある日、何もかもを失くしかけている一人の老女から、くじ予想の依頼を受けるロム。
くじの結果を受け、彼女の元へと走っていくが―

まず、衝撃的であるのは、14歳の主人公の少年が当たり前のように違法賭博に関わっている件。
そしてそれ以上に、ある意味病気なんじゃないかと思うくらい賭け事にのめりこむ人々の中に、その一員として溶け込んでいる件。

割と子どもをメインに据えたこの手の映画は、どこか道徳的な観点から方向性が修正されることが多いのですが(本人の能力が開花することによる貧困層からの脱却だったり、富裕層による保護だったり)、この映画。最初から最後までロムは搾取しつつ、自分自身も搾取されるというガチ貧困層の立場を守り抜きます。サクセスストーリーとかンなもんないです。くじの予想が当たって一瞬パリピになるくらい。

ただ、それ故に生々しく、特に同じく子どもであるにもかかわらず、ヤクザっぽいアニキとの繋がりもあるフックとの縄張り争いは、ちょっとやそっとでこの立ち位置からは抜け出せないという非情な運命みたいなもんも感じました。
多分、アメリカンドリームとか見慣れた層のアメリカ人なら、きっとこの映画を観たらあまりの理不尽さに耐え切れずに号泣することでしょう。自信ある。

…という感じで。
社会の闇とか貧困層の文化を知りたいという方には、うってつけの映画かもしれんです。
ただ子どもが走り回っているだけの、爽快感のある映画を観たいという人は決しておすすめ出来ません。