カー・ウォッシュ
プロット
アメリカ
09月17日 1977 劇場で
ザ・カー
プロット
アメリカ
08月13日 1977 劇場で
ユーズド・カー
プロット
アメリカ
11月22日 1980 劇場で
クレイジー・ドライブ
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
人生ドライブ
プロット
日本
05月21日 2022 劇場で
バッド・デイ・ドライブ
プロット
イギリス・アメリカ・フランス合作
12月01日 2023 劇場で
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ドライブ・マイ・カーコメント(20)
脚本にかなり手を加えているのに、村上春樹らしさを保ちながら映画として成り立っていると思う。
原作では舞台俳優の主人公とドライバーの話・妻の不倫相手の話くらいだったが、
映画では
①舞台俳優の妻との暮らし
②演劇祭への参加とドライバーとの出会い
③コミュニケーション手段が入り交じる『ワーニャ伯父さん』の下読み・稽古風景
④ロードムービー
などがかなり重層的に描かれている。3時間という長尺の中で、
韓国手話で何言っているのか分かるようになってきたりという謎の
「今なんでわかったんだ?」感を感じながら見ることができる。
この「?」が嫌味ではない形でかなり多い作品なのだが、なんで嫌味ではないのかよくわからない。
劇中の③下読み風景はそのヒントになるのか、
演技がゾーンに入る瞬間を、完全な形でお客さんに見せるということを
劇中劇で実践しているのが面白い。この劇中劇がまさに映画の稽古でも行われたはずで、
不思議なシンクロ感を感じながら見られた。
『ハナレイ・ベイ』を彷彿とさせる描き方もあり、
大事な人を失った人間が、それを引き受けるというテーマ性なのかもしれない。
村上小説の空気感はかなりうまく再現できていたように思う。家福役の西島秀俊とみさき役の三浦透子が交わす言葉と心の距離感も精妙に表現されていた。家福の亡き妻・音役・霧島れいかに関しては、車中でたびたび流れる録音済みの朗読で聴かれる声のトーンは耳馴染みがいい。ただし、若手のイケメン俳優・高槻(岡田将生)と浮気もするやり手の脚本家という音の人物設定と霧島の話し方に微妙なずれがある気がする。ドラマ「24 JAPAN」でテロ対策ユニットの新班長を演じた時も、切れ者であるはずの役と霧島のどこかのんびりした話し方に違和感を覚えた。彼女は颯爽としたインテリや切れ者のキャラクターよりは、品のいいおっとりした女性の役を演じるほうがはまる気がするのだがどうだろうか。
原作はもちろん、監督、実力派の役者さんたちの創り出す世界は傑作でした。終盤のシーンは今の時代だからこそ考えさせられる言葉、所作の一つ一つが圧巻でした。
素晴らしい時間をありがとうございました。