終着駅 トルストイ最後の旅 プロット

ロシアの文豪トルストイと、世界3大悪妻として知られる妻ソフィアの知られざる生活を描く伝記映画。主演のヘレン・ミレンほか、クリストファー・プラマー、ポール・ジアマッティ、ジェームズ・マカボイら豪華キャストが顔をそろえる。晩年を迎えたトルストイは突然、爵位や財産を捨て、菜食主義の独り身になると宣言する。献身的な妻として50年近くトルストイに寄り添ってきたソフィア伯爵夫人はこれに驚がくし、憤慨(ふんがい)。ソフィアは夫を崇拝するワレンチンを利用し、トルストイを引き止めようとする。そして、自分を取り巻く環境や陰謀にうんざりしたトルストイは、82歳にして家出をしてしまう。

終着駅 トルストイ最後の旅 俳優

終着駅 トルストイ最後の旅 写真

終着駅 トルストイ最後の旅 Related

デストラップ 狼狩りオンラインで映画を見る
デストラップ 狼狩り
プロット  カナダ・アメリカ合作
03月29日 劇場で
FPSオンラインで映画を見る
FPS
プロット  日本
03月29日 劇場で
ただ、あなたを理解したいオンラインで映画を見る
ただ、あなたを理解したい
プロット  日本
02月23日 劇場で
ARGYLLE アーガイルオンラインで映画を見る
ARGYLLE アーガイル
プロット  イギリス・アメリカ合作
03月01日 劇場で
コットンテールオンラインで映画を見る
コットンテール
プロット  イギリス・日本合作
03月01日 劇場で
ゴーストバスターズ フローズン・サマーオンラインで映画を見る
ゴーストバスターズ フローズン・サマー
プロット  アメリカ
03月29日 劇場で
成功したオタクオンラインで映画を見る
成功したオタク
プロット  韓国
03月30日 劇場で
朝をさがしてオンラインで映画を見る
朝をさがして
プロット  日本
03月29日 劇場で
霧の淵オンラインで映画を見る
霧の淵
プロット  日本
04月19日 劇場で
キック・ミー 怒りのカンザスオンラインで映画を見る
キック・ミー 怒りのカンザス
プロット  アメリカ
03月15日 劇場で
神探大戦オンラインで映画を見る
神探大戦
プロット  香港・中国合作
02月23日 劇場で

終着駅 トルストイ最後の旅コメント(11)

Fccuiatdlillf
Fccuiatdlillf
2019年3月15日 #終着駅トルストイ最後の旅 鑑賞
トルストイは有名だし作品も映画化されたりしてるけど人物像はよく知らなかったので勉強になった。妻のソフィアは世界三大悪妻ってことだけどその三大があることが凄い。マーシャ役の #ケリー・コンドン が魅力的。#ジェームズ・マカヴォイ ファン必見
Snrtwgreoa
Snrtwgreoa
ネタバレ! クリックして本文を読む
映画「終着駅 トルストイの死の謎」原題「THE LAST STATION」を観た。

作品:独 英 露 3カ国共同製作
監督:マイケル ホフマン
原作:ジェイ パリーニ
キャスト
トルストイ:クリストファー プラマー
妻ソフィア:ヘレン ミレン
娘サーシャ:アン マリーダフ
弟子チェルトコフ:ポール ジアマテイ
秘書ワレンチン:ジェームス マカウェイ
マーシャ:ケリー コンドン
2010年アカデミー助演男優賞ノミネイト:クリストファー プラマ
主演女優賞ノミネイト:ヘレン ミレン

レオ トルストイの「戦争と平和」、「アンナカレーニナ」を 若い日に読んで、影響を受けた人は 多いだろう。ロシアの文豪トルストイは「われわれは他人の為に生きたとき、はじめて真に自分のために生きるのである。」と 言った。
彼の人道主義と、徹底した非暴力と自己犠牲の思想に共鳴したトルストイアン{トルストイ信奉者}は 彼の理想とする生き方を追求し その動きは運動となって ロシアだけでなく世界中に影響を与えた。
晩年のトルストイは ヤースナヤ ポリャーニャーの生家に住まい、近くの農場では、トルストイアンたちが トルストイの思想を生活に取り込んで自給自足のコミュニテイーを作っていた。そのコミュニテイーを馬で訪ねて行き そこで生まれた子供達を祝福し、和やかな田舎の暮らしを トルストイは楽しんでいた。

世界に名を知られたトルストイの一挙一動は 新聞社によって報道されていたが、厳しいツアーリズムの政権下、彼の一番弟子チェルトコフは 官憲によってモスクワで自宅軟禁され自由を奪われていた。彼は若い秘書ワレンチンをトルストイのもとに、送り込む。
82歳のトルストイには 死が近ずいている。彼は遺産も著作権もみなロシアの国民のものに残したいという意志を持っていた。しかしそれを実行するためには 新たな遺書にそういった意志を明記する必要があった。新しい遺書を作らなければ すべてのトルストイの遺産は妻のものになってしまう。それで 自由を拘束されているチェルトコフは 自分の息のかかった秘書ワレンチンをトルストイのもとに送り込んだわけだった。

画面が美しい。
趣味の良い家具、調度品。サモワールや優雅なお茶のセットやテーブル。庭園での夏の午後のお茶。美しい印象画を観ているようだ。
そして、衣装の素晴らしさ。妻ソフィア演じるヘレン ミレンが シーンが変わるごとに美しい19世紀の貴族女性の服を纏って現れる。凝った刺繍の立て襟、裾の長いドレス、美しい帽子いレースの日傘。やがて貴族階級が民衆の力で引き摺り下ろされることを予兆するかのような哀しいほどの華麗さだ。
トルストイアンたちのコミュニテイーで、自給自足の生活に挑戦する知的女性ミーシャら、自由を求める人々の農婦姿と対照的だ。
またトルストイが晩餐と旅行に出る時以外は いつも百姓服なのも、印象的だ。古い習慣に捉われず 飾らず 実直な作家の生きる姿が胸をうつ。

映画の中で はじめてトルストイが画面に登場する場面が感動的だ。秘書のワレンコフがモスクワから長旅でやっと 彼の家にたどり着く。と、しわくちゃな立て襟シャツにブーツといった農夫姿に 笑顔いっぱいで現れるトルストイの魅力的なこと。弟子のチェルトコフが送り込んだ秘書ならば 大歓迎というムードで 若い秘書を抱きしめて 「僕のことは知っているでしょう。君のことを聞かせてくれ。」と好々爺の顔で覗き込むトルストイに、秘書は感激して言葉を失って涙ぐむ。 良いシーンだ。

また秘書ワレンチンが トルストイの妻ソフィアに始めて会うシーン。「あなたは”戦争と平和”を読んだ?」と問われて、彼は「勿論です。何度も。」と答えて、ソフィアに睨まれ、「い、いえ、2回読みました。」と答え、ふたりで微笑する そんなシーンも良い。何度も何度も 簡単に読み返せるような小説ではないものね。
そして、ソフィアは トルストイがこれを書いている時 わたしが清書してあげたのよ、小説の中の女性の会話ではわたしが沢山アドヴァイスしたのよ、だから”戦争と平和”は、わたしたち二人で作ったようなものなのよ、と言ってきかせる。そんなソフィアの言葉に嘘はないだろう。本当に仲の良い夫婦だったのだろう。

しかし、トルストイは 愛人をもつ。自由に羽ばたいて因習や拘束を超えて創造を続ける。嫉妬に狂いトルストイを独り占めしたい妻の心情などおかまいなしだ。トルストイは愛人との性交渉、ベッドの中のことまで隠すことなく秘書のワレンチンに語って聞かせる。若いワレンチンには恋愛経験がないので、理解できずにいて、トルストイに笑われる。
そんなワレンチンも コミュニテイーのなかで生活している女性 ミーシャに出会い、恋に陥る。はじめて出合った愛に有頂天のワレンチン。しかし、ミーシャは刹那の感情よりも、自由を求めて止まない女だ。習慣からの自由、拘束からの自由、婚姻からの自由、を求めてワレンチンのもとを去る。

弟子のチェルトコフが自由になりトルストイのもとに帰ってきた。
遺言の作成が急がれる。時間がない。トルストイの偉業をロシア国民に残さなければならない。
一方、妻のソフィアは仮病を使ったり 様々な方法で夫の目を自分に向けさせて、遺言状作成の妨害をする。困難を乗り越えて チェルトコフはトルストイを家から離れた森に呼び出して遺言にサインをさせる。それを知って 狂ったように夫を責めるソフィア、、、安住の場を失ったトルストイは 妻も家も捨てて旅に出る。
しかし、高齢に無理がたたり旅の途中、ロシア南部のアスターポポ駅で肺炎を患って、彼は倒れる。心の平静を求めて妻や家を捨て旅に出た はずのトルストイが 熱にうかされて帰っていく場は、ソフィアのもとだ。ソフィアの腕に抱かれてトルストイはその人生という長い旅を終える。
わがままで嫉妬深く 独占欲のかたまりのようだったソフィアが 長い生涯を共に連れ添った夫が息を引き取る間近に、聴こえないトルストイの言葉を聞きとり、他の誰にもできない会話を交わし 優しく見送ってやった。毅然としたソフィアの顔が光を放つ聖母の顔になる。美しい瞬間だ。

総じて原作「トルストイ死の謎」より ずっと映画の方がよくできている。トルストイを愛する人々の心を裏切らない。
トルストイを誰よりも愛していながら 真の彼の理想を決して理解することのなかった妻ソフィアと 芸術家として自由を求めるトルストイとの軋轢がよく描かれている。老練のふたりの俳優の演技がみごとだ。

対する 若々しいミーシャの新しい時代を切り開こうとする女の知性と行動力、ケリー コンドン演じるミーシャが きらきら輝いている。
ミーシャの「自由」がまったく理解できなくて 傷つくワレンチン、、、内気で チェルトコフと、ソフィアとの間で どちらに組することも出来ず 苦しむワレンチンを 今がシュンのジェームス マカォイが演じていて適役だ。この映画、ヘレン ミレンにしても、クリストファー プラマーにしても、英国俳優のなかで一番うまい役者だけを引き抜いて集めてきたみたい。

とても良い映画で、これを機会にトルストイが好きになって読んでみる人も多いかもしれない。トルストイアンはハンカチを持って行ったほうが良い。
xwcwiw
xwcwiw
クリストファー・プラマーとヘレン・ミレンという、
英国の名優ふたりがトルストイ夫妻を演じる本作。
観る前は、静かで穏やかな「老人映画」を想像していました。

が!!!

まさか、こんなに激しいとは~~~!!

いや、私がトルストイについての知識が乏しすぎたからいけないのです…。

ちょっとでもトルストイについて知識があれば、
晩年のトルストイが思想活動に没頭し、
そしてそんな夫を罵倒し続けた妻ソフィアは、
世界三大悪妻の一人として悪名高いというのは周知の事実でしょう。

しかし、ここで描かれるソフィアは、ただの悪妻ではありません。

むしろ、いつまでも夫を愛し続ける、少女のような可愛い女性。
ま、思いが強すぎて激しすぎる…というのは事実ですけが、、、

そしてトルストイも、潔癖で四角四面な人格者などではなく、
むしろ遊び好きな、話のわかる曲者のじーさん。

ソフィアは、そんな楽しくて遊び人の彼を愛していたのに、
なぜか神のように崇められてしまう夫を
「そんなのちがーーーーーう!!!」と全力で歯向かっていたように見えました。

それは、単に「そんなの間違っている」という思いもあったでしょうし、
単に「自分から離れてしまうのが寂しい」という
ワガママからくる思いもあったでしょう。

ただ、この作品を見ている限り、
トルストイを崇めていた取り巻き(実の娘も含めて)のほうが
計算高く「トルストイを利用しよう」としているように見え、
ソフィアのほうがずっと純粋に夫を想っているように見えます。

トルストイは結局、最後はソフィアのもとを離れて
家を出てしまうのですが、
それにしても、自分の信念のためというよりは、
売り言葉に買い言葉とゆうか
じーさんの癇癪とゆう感じ、、、

まさにLove & Hateのお手本のような二人です。

それでもやはり、息を引き取る間際に呼ぶのはやっぱりソフィア。
本当に信じて、愛していたのはソフィアだけだったのです。

こんな年をとってまで、ここまで激しく愛し続けるなんて、
辛く苦しいけれど、なんてチャーミングで素晴らしいんだろうと
心を打たれ、憧れました。
Xpnmgshokis
Xpnmgshokis
『戦争と平和』等の著作で知られる文豪レフ・トルストイ。
本作は彼が晩年起こした騒動の顛末を、
彼の助手ワレンティンの視点から描いた作品。

僕は彼の著書を読んだ事は無いが、映画ではいわゆる
“トルストイ主義”の一部について簡単に説明してくれる。
私有財産権の放棄——つまり財産は皆で共有すべきという考え。
実に高潔な思想だ……実現できるかどうかは別として。

彼の思想に心酔する男チェルトコフは、トルストイ主義を
より多くの人々に伝えるため、彼に死後の著作権を放棄するよう迫る。
しかしトルストイの妻ソフィアにとっては、彼の著作権は
家族の大切な財産。奪われないよう躍起になる訳で……
板挟みのトルストイ、大いに悩む。

劇中、トルストイが微笑みながら言う台詞は実に皮肉が利いている。
「私は純粋なトルストイ主義者ではないよ」
トルストイ主義者が生み出した彼は、彼の高潔な理性だけが
抽出された完全無欠の神様で、彼自身とはもはや別物なんすね。
どんなに優れた思想を示そうが、人から崇められる行動を
してみせようが、それでも人間は神様なんかじゃない。
時々とんでもないヘマをやらかすし、本能の赴くまま、
まるで理にかなわない行動をとる事もある。
だけど、目の前でニワトリの鳴き真似をしてみせた所で、
その神様は腹を抱えて笑ってくれるだろうか?

理性だけじゃこの世界は理解できない。
それができたら世界はどれだけ楽で、味気無いか。
トルストイはソフィアのヒステリックな行為が、保身ではなく
「家族の将来を案じているだけ」の行動だと理解している。
ソフィアはトルストイが、立派なスピーチの録音よりも
美しい音楽に聞き惚れる事を知っている。
夫婦してニワトリの鳴き真似をしながら笑い転げる姿なんて
恋する子どもみたいに無邪気で幸せそうじゃないか。
トルストイ主義を頑なに守ろうとしながら、『愛してる』
という説明不能の情熱に任せて突っ走るワレンティンも然り。

映画『マリー・アントワネット』のサントラに収録されている
『Fool Rush In』の歌詞を思い出した。

“愚か者は賢い人間が絶対に行かないような所へ突っ走ってく
けど賢い人間は絶対恋になんて落ちない
そんな連中に何が分かるって言うの?
あなたと出会った時に、人生が始まったと私は感じたの”

ニワトリみたいに突っ走りたくなる(?)素敵な映画でした。

<2010/11/27観賞>
Replpckpiu
Replpckpiu
ネタバレ! クリックして本文を読む
トルストイの妻ソフィアは三大悪女とされているが、この作品では深く夫を愛した女性として描かれている。
夫、妻どちらの気持ちも理解できるしその葛藤もわかる。全体的に綺麗に描かれすぎている感じがしないでもなかったが、素敵だった。
やっぱりヘレン・ミレンはさすがだった。

共有する

関連映画

エレベーター・ゲーム オンラインで映画を見る エレベーター・ゲーム
プロット  アメリカ
02月02日 劇場で

マイセルフ オンラインで映画を見る マイセルフ
プロット  アメリカ
02月02日 劇場で

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ オンラインで映画を見る ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
プロット  アメリカ
02月09日 劇場で

まどろみの彼女たち オンラインで映画を見る まどろみの彼女たち
プロット  日本
02月09日 劇場で

WILL オンラインで映画を見る WILL
プロット  日本
02月16日 劇場で

ニューリリース