4匹の蝿

7.1/10
合計17件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   101分
言語   まだ情報はありません
地区   イタリア
劇場で   06月19日 2010
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4匹の蝿 プロット

イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントによる「歓びの毒牙」(1969)、「わたしは目撃者」(70)に続く動物3部作の最終章。73年に日本で初公開され、37年ぶりとなる10年にリバイバル上映される。ロックバンドの若きドラマー、ロベルトは、執ように自分をつけ回す正体不明の中年男に悩まされていた。そしてある夜、その男と激しい口論になったロベルトは、あやまって男を刺し殺してしまう。その瞬間、不気味な仮面の男に現場の写真を撮られ、その事件をきっかけにロベルトの周囲で不可解な殺人事件が起こり始める……。

4匹の蝿 俳優

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4匹の蝿コメント(1)

Glhnodrauu
Glhnodrauu
イタリアを代表する名匠ダリオ・アルジェント。
彼の作品中、唯一ソフト化されず、1973年の日本封切り以来、実に37年も封印されてきた幻の傑作!
理由は会社の著作権問題等々あるのですが、長くなるので割愛😅

「歓びの毒牙」(69)
「わたしは目撃者」(70)
に続く、ジャーロ(伊製ミステリーの総称)の1本で、後に続く「サスペリアPart2」へのミッシングリンクとしても知られていた、重要な位置を占める作品です。
本作のオープニングに用意されていたテレパシーによる導入を「サスペリアPart2」に流用した事実からも、本作が後の大傑作「サスペリアPart2」の布石になった事はお分かり頂けるかと思います。

エンニオ・モリコーネには珍しいビートのきいた(ロックとは言い難い😅)スコアと奇抜なアングルを駆使した導入部から、壮絶な惨死の瞬間をスーパースロー映像で美しく詩的に切り取ったラストシーンまで、全編に若き気鋭アルジェントの非凡な才気が炸裂しております。

チュニジアで撮影されたあまりにも見事で美しい均整のとれた幻想的シーンを盛り込みつつ、トリノを舞台にした恐怖と戦慄を丁寧な演出で構築してゆき、時にコミカルな笑いをも絡めるという、アルジェントの野心が至る所に介在している作品でもあります。

しかし所詮はジャーロ😅
フーダニット(誰が殺したか)よりもハウダニット(どの様に殺したか)を楽しめない方にはピンとこない作品と言わざるを得ません。

こと、本作に至っては人物関係や、ミスリード(犯人はこいつだ❕と思わせる仕掛け)さえもが中途半端で、純粋なミステリーを求める方は無視された方が賢明かと…😅

かなり辛辣な物言いですが、純然なアルジェント・マニア、若しくは映画製作に興味がある方にとっては宝箱の様な映画。
画面構成、編集、照明、どれをとっても緻密な仕事ぶりが伺え、ワンカット、ワンシーン、の全てがお手本みたいな作品です‼(言い過ぎかな😅)

ともあれ、本作最大の魅力とも言われているクライマックスのスローモーションについて。

実はこのスローモーションは、超高速度撮影によるもの😓
当然、通常の35㎜カメラでは不可能な為、金属の融解を研究する為に使用されていたペンタゼットというカメラをナポリにある大学から借りて撮影に漕ぎ付けたそうです。

時をほぼ同じくして、同イタリアの名匠ミケランジェロ・アントニオーニが「砂丘」という作品のクライマックスで、超高速度撮影によるスローモーションをピンク・フロイドの迫力あるスコアと共に、実に美しく使用しております。

偶然とはいえ、同じ撮影時期に、同じイタリア人が、同じスローモーションで、同じくクライマックスに使用するって…😅

変人は考える事同じかも😅