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パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉コメント(20)
本作の弱点は、イアン・マクシェインがジョニー・デップやジェフリー・ラッシュと比して映画俳優としては格段に役不足で、黒ひげに強敵感が出てないこと。
陸が多いのでスケール感も出てこない。
決してつまらなくは無く、人魚と美男子の結末なんか寓話的で良い感じなんだが。
ちょっとイマイチだった(^^;)
どこにでも現れるバルボッサ。彼は片足が義足になっていて、ジャックが問うとブラックパール号とともに沈んだという。偽者ジャック・スパロウが船と乗員を探しているという噂を聞き、偶然にもそのバーに立ち寄ったジャック。そこで父ティーグ(キース・リチャーズ)と再会。生命の泉に行く前に銀の聖杯2個を探せと告げられる。偽者の正体は元カノのアンジェリカ(クルス)だった。彼女の父親は最恐の海賊“黒ひげ”エドワード・ティーチ(イアン・マクシェーン)だ。その黒ひげの船に乗せられ、ジャックは生命の泉を探す航海に出る・・・一方、義足のバルボッサもギブスを伴って公賊として航海に。 黒ひげはゾンビメーカー。集められた船員たちはゾンビにこき使われていた。黒ひげが泉を欲しがっていたのは、義足の者に殺されるという予言があったから。
黒ひげ、バルボッサの船は時間差で人魚の住むホワイトキャップ湾に到着。泉の儀式に人魚の涙が必要だという噂があったからだ。黒ひげの一行は一人の人魚シレーヌを捕らえ、泉へと向かう。ジャックだけが先に行かされ、バルボッサが先に到着。しかし聖杯はスペイン軍の一行が先に手に入れていた・・・
生命の泉は、実は永遠の命を得るものではなく、涙と泉を入れた聖杯を飲んだ者が泉だけの聖杯で飲んだ者の寿命をもらうというもの。予言通りにバルボッサは復讐を果たし、黒ひげもアンジェリカも瀕死状態に。最後には黒ひげとアンジェリカの駆け引きになるが、欲の深い黒ひげがジャックに騙されて寿命を取られてしまう。
元カノのエピソードといい、聖杯といい、崖でのシークエンスといい、『インディ・ジョーンズ』へのオマージュ?というか、今作はほとんど陸地がメインになって、インディ・ジョーンズ風の冒険モノになっていた。ゴア・ヴァービンスキー監督の前3作よりも分かりやすくなっていたことが救いでもある。ウィル親子やエリザベスも出てこないけど、バルボッサ、ギブスがレギュラーになった感があるので、ちょっと嬉しいかも(笑)。