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神様のいるところ プロット 日本 05月07日 2022 劇場で
れいこいるか プロット 日本 08月08日 2020 劇場で
遠いところ プロット 日本 07月07日 2023 劇場で
うるさい女たち プロット アメリカ 04月23日 1988 劇場で
いこかもどろか プロット 日本 08月27日 1988 劇場で
いのちぼうにふろう プロット 日本 09月11日 1971 劇場で
かいじゅうたちのいるところコメント(20)
たしかに私、原作のファンでもあり、その原作との違いとかが気にならなかったと言えば、そんなことはないのですが、でも、映画は映画、そこらへんの線引きはしているつもりで、他の作品でも原作との違いはあまり問題にしないでみているつもりです。
それでもやはり、今回の作品を楽しめなかったのは、純粋に映画として面白いか否かということなんだろうと思っています。
終盤のキャロルの変貌の瞬間は、ここからグッと盛り上がるのか、という映画的期待が少しあったのですが、それも尻すぼみのような感じになってしまったように思います。
耳心地の良い音楽と、夕陽の中の景色と、紗がかかった映像、このいわゆる美しさだけで、何とかしようとしているのが、どうも引っかかります。心地よいのかもしれないけれども、心に響きはしない、そんな印象です。怪獣たちとの遊びも楽しそうにしているけれども、こちらは楽しい気持ちにならない、そんな感じです。
『アイム・ヒアー』のところにも書きましたが、やっぱりスパイク・ジョーンズは映画があまり好きではないのではないかという印象は拭えなかったですね。
とりあえず、『her』は劇場でなく、DVD視聴で決定だっ!
ただ数年後に、どうしても忘れられないシーンを思い出し再び観た後での印象は、不思議な事に、まるで違うものになりました。
こんなに複雑な感情をぐちゃぐちゃにして、童心を蘇らせる映画を、私は他に知りません。
子育て若しくは、子供と関わる機会の多い方々ならば嫌という程分かると思いますが、子供っていつでも可愛いわけじゃないんですよね。
いや実際には、可愛くて仕方ないのですが、自分の要求を剥き出しにして全力でぶつかって来るところとか、泣き叫ぶところとか暴れる時には正直、可愛い反面、物凄く憎たらしく思ってしまう時もあるんです。(我が子よ、ごめんね。)
本人達(子供達)だって、駄々をこねたくてゴネているわけでは無いことも、重々承知してはいるのですが、親は親でしんどくなる時もあるものですよね。
そんな時に、ふと観直したらこの映画に対しての印象が、私には嘘のように変わりました。
大袈裟に言うと救われました。
大人の様に、物事を器用に対処出来なければ、自分の気持ちを上手に表現する言葉や術を知らないがゆえに、家族にさえどんな風にして、今の気持ちを伝えたら良いのか分からない。
でもどうにかして自分の気持ちを分かって欲しくて、泣き叫んでいた頃が、私自身にも確かにあったな…。
好きな物たちでいっぱいにした自分だけの特別な空間(秘密基地)に、お母さんを呼んだのも、お母さんを喜ばせたかったからだよね。
お姉ちゃんと一緒に遊んでた時だってそう、一緒に楽しみたかったからに決まってる。
ケンカをしたくて、一緒に遊ぶ子なんてどこにもいないはず。
子供だって、大人だって、みんな一人ぼっちは寂しいんだ。
だから誰かと一緒に、いたいんだ。
最後のケーキには、うるっときました。
お母さんも、我が子の喜ぶ顔が見たいんだ。
お互いの事を、大切に思っている気持ちは一緒。
こどもでいられる時間は、ずっとじゃない。(というより、あっと言う間に成長します。)
一緒に過ごせる今が、凄く貴重なんだ。
悪い事をしたらしっかり叱る。
その代わり、心細そうな時には、しっかりと抱きしめて「大事に想っているよ」という事も、今の内にきちんと伝えたいと思うと同時に、親への感謝の気持ちも伝えよう。
そう思えた映画でした。
私自身には観直して良かった映画でしたが、人にはお薦めしません。(^_^;)
家族にかまってもらえず家出した少年が、自分と似たような問題を抱える「かいじゅうたち」の暮らしを観ることで自分を客観視できるようになるという体験型成長物語。トム・ハンクスが製作した映画というので気になっており、鑑賞。
著名な児童文学の映画化なので今更内容に注文を付けてるのもどうかと思うが、まるで児童心理学者が描いたようだ。
子供向けなので島の原住民でなく、ぬいぐるみのような怪獣もどきに仕立てたのだろう。
主人公の気づきにフォーカスする為なのだろうか、飲食とか風呂とか生活感のある行為はいっさい省かれているし、かいじゅうなのに妙に話が通じるところも問答無用、真似して家出したりボートに一人で乗ったりとか大人たちの心配など蚊帳の外なのだろう。
海洋冒険や倒木、爆薬炸裂などアクション・シーンも取り入れて絵本の世界に躍動感を加えているが事故が無くて良かった、子役相手に65回もテイクさせたらしい、自己目的完遂型の監督のやり方も作者と似ている。
脱線だが、怪獣ものでは実相寺さんの「怪獣墓場」が記憶に残る、悪、暴力の象徴のような怪獣を弔うという斬新な視点で目を開かせてもらった。考えさせられる寓話と言う意味ではウルトラマンの方が高尚だった気がする。
かいじゅうたちはCGではなく、日本の昔のゴジラみたくスーツアクター(ようは着ぐるみ)で撮られているので、なんとも味わい深い映像になっているなーと感じた。これがCGだったら、あまり映画の世界に入り込めなかった。
基が絵本だから子供たちにむけたメッセージ性の強い作品なんだろうけど、ちょっと漠然とした部分が多かったかなと思う。
(大海原を渡るシーンからはてっきり夢かと思っていたけど、ここらへんは明確に表現されていない)原作絵本を読んでからもう一度鑑賞したら、原作が読み手に届けたいメッセージなども理解できてまた違う感じ方があるのかな。