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母桜 プロット 日本 11月16日 1960 劇場で
徒桜 プロット 日本 10月29日 2021 劇場で
修羅桜 プロット 日本 04月05日 1959 劇場で
薄桜記 プロット 日本 11月23日 1959 劇場で
桜の温度 プロット 日本 10月29日 2011 劇場で
薄墨の桜 プロット 日本 03月11日 1977 劇場で
山桜コメント(11)
総合65点 ( ストーリー:65点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
よくある物語で藤沢周平らしい内容だが、言い換えれば平凡な展開だったし、重臣が場内で暗殺されたというのに沙汰が出ないなど強引。藩士の会合や農民が集う場面などで出演者たちの科白の言い方は、いかにも覚えた科白を台本に書かれている順番通りに言っていますという不自然な感じだし、悲惨な農民の生活もあまり伝わってこないしで、あまりいい演技・演出ではない。田中麗奈にも東山紀之にも悪くはないが特に強い印象が残らなかった。
それなのに最後で相手の家を訪ねる場面は、辛い現実を経験した二人が心を通わせ美しくて安らかであった。予定調和な結末なのだけど、やっと安住の居場所が出来たのかもしれないという希望を見いだせた気がした。この場面は良かったし、母親役の富司純子の存在にほっとした。これがなければ作品全体にもっとがっかりしていた。