梟 フクロウ
プロット
韓国
02月09日 劇場で
Firebird ファイアバード
プロット
イギリス・エストニア合作
02月09日 劇場で
COME TRUE カム・トゥルー 戦慄の催眠実験
プロット
カナダ
02月09日 劇場で
雨降って、ジ・エンド。
プロット
日本
02月10日 劇場で
フジヤマコットントン
プロット
日本
02月10日 劇場で
シノアリス 一番最後のモノガタリ
プロット
日本
02月23日 劇場で
このサイトは、映画のポスター、予告編、映画のレビュー、ニュース、レビューに関する総合的な映画のウェブサイトです。私たちは最新かつ最高の映画とオンライン映画レビュー、ビジネス協力または提案を提供します、私達に電子メールを送ってください。 (著作権©2017-2020 920MI)。メール
君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956コメント(1)
ボールの奪い合い時の水中の足蹴りの応酬、コートチェンジの時も選手どうしでの罵り合い…。水球を見たのがそれが初めてだった私は、テレビに映る格闘技まがいの乱戦に呆気にとられてしまった。が、両チームの選手たちが必死に戦っている姿に、国の威信やプライドをかけた「聖戦」のように見えた私は、その試合から感動以上のものを与えてもらった。今回見た映画のクライマックスとなった、1956年メルボルン五輪大会水球準決勝・ハンガリー対ソ連が、五輪史上に残る「聖戦」だったことを知ったのは、そのすぐ後のことだった。
この作品は、ハンガリーとソ連が対戦する直前まで起こっていたハンガリー動乱の物語だ。自由を求めて立ち上がった若者たちや市民たちが、侵攻してきたソ連軍の戦車へと立ち向かっていく姿が画面に何度となく映し出され、その結果が歴史上の事実として分かっているだけに、ハンガリー国民が受けた悲しみに観客は胸を痛める。そして、物語が水球の試合へと移ると、当時のハンガリーの国民が受けた感激がどのようなものかを実感する。この作品を観ていると、ハンガリー動乱当時の人々になったような気分になってくるのだ。
ただ、この作品の水球は、「聖戦」には私は感じなかった。それは、演出が水球選手と革命戦士の女性との恋に偏り、ソ連軍に立ち向かった者たちの心の琴線まで触れられなかったからだ。結局、ソ連と戦った水球選手たちの心意気を描くところまでも演出は至らず、その試合が国民の威信をかけた「聖戦」だったはずなのに、そこまで緊迫したものを感じられなかったのである。情緒的な物語にせずに、革命を志す者たちを描くことに演出が集中していれば、ハンガリー国民の「聖戦」が描かれたものになっていただろう。演出の舌足らずが目立った惜しい作品だと思う。