クエンティン・タランティーノの監督第1作で、宝石店強盗計画に失敗した男たちがたどる運命を、独特の語り口で緊迫感たっぷりに描いたクライムドラマ。宝石店を襲撃するため寄せ集められた黒スーツ姿の6人の男たち。彼らは互いの素性を知らず、それぞれ「色」をコードネームにして呼び合う。計画は完璧なはずだったが、現場には何故か大勢の警官が待ち伏せており、激しい銃撃戦となってしまう。命からがら集合場所の倉庫にたどり着いた男たちは、メンバーの中に裏切り者がいると考え、互いへの不信感を募らせていく。キャストには本作の制作にも尽力したハーベイ・カイテルをはじめ、ティム・ロス、スティーブ・ブシェーミ、マイケル・マドセンら個性豊かな顔ぶれが揃った。
レザボア・ドッグスコメント(20)
最後結構悲しい。
古い映画で名作と呼ばれているものは大抵つまらなかったけど、これは結構面白かった。
1.今作以降、タラちゃんの映画はドンドン長尺化していくが、今作は僅か100分で、超一流のクライムムービーとして見事に成立している。無駄がないのである。
2.登場人物は、”ジョー”の指示により、”カラフル”な名前を与えられるが、
・ホワイト(ハーヴェイ・カイテル)
・ブロンド(マイケル・マドセン)
・オレンジ(ティム・ロス)
の3人のみ、劇中、テロップが流れた後、ダイヤモンドを奪う前の姿が描かれる。(で、彼らの本当の姿が”観客にだけ”分かる。)
タラちゃんの構成が、上手すぎる・・。
ちなみに、タラちゃんが扮したブラウンは逃走中、車中で敢無く絶命・・。(立場を弁えている・・)
3.オレンジが、一般市民の女性に撃たれ、反射的に撃ち殺してしまった後、死に瀕して、自暴自棄になる気持ちと、最後まで任務を全うしようとする姿が絶妙である。
ホワイトが最期まで”オレンジは仲間だ,良い奴だ”と命懸けで庇う姿。
銃撃戦の後、オレンジが瀕死のホワイトに謝るシーン。
そして、ホワイトの慟哭の後の銃撃音・・。(このシーンのハーヴェイ・カイテルが凄い。今作は、全編に亙り、ハーヴェイ・カイテルが引っ張っているのだが・・。)
<この作品の尺は100分であるが、体感60分である。それで、充分すぎる位に凄い映画を観たなあ、という満足感を得られる作品はそうはあるまい。傑作である。>
ストーリー的には、強盗に失敗した男達の末路なんだけど、車は血だらけだし、Mr.ブロンドの本名はヴィック・ベガ…そして、あの人はヴィンセント・ベガ…
うわぁ〜こりゃ堪らんですwww
敢えてだらだらダベり続けるのを見せるというその驚愕のスタイル。時間軸ツイスト&大胆な省略。金はそんなにかけれないがアイデアだけはぶち込むぜ!をこんな風に。
役者の活かし方も抜群だわ、バイオレンスシーンの見せ方は上手いわ、音楽最高だわ。
最初から作家性立ち過ぎでしょ。デビュー作でこれに匹敵するの他にゴダールぐらいしか思い浮かばないです。最高。
パルプフィクション観る前か若しくは観た後の余韻に浸ってる時期に観るべきだった。
今更観ると「こんだけか…」 と思ってしまう。当時は斬新で衝撃的だったんだろーが…。
ただ相変わらす俳優達の個性が立って魅力的じゃわ。
主演のハーベイ・カイテルは勿論の事、ティム・ロス、ブシェミ、そしてマドセン…。
バイプレーヤー達の豪華共演を観るだけでも価値ある作品。