「荒野の決闘」「果てなき航路」「駅馬車(1939)」のジョン・フォードが監督した1939年作品。ウォルター・D・エドモンズの同名の小説を「剃刀の刄」のラマー・トロッティと「育ち行く年」のソニア・レヴィーンが協力脚色した。撮影は「赤い家」「駅馬車(1939)」のバート・グレノンと色彩映画専門のレイ・レナハンが担当した、元来は色彩映画であるが輸入されたのは黒白板である。主演は「卵と私」「結婚五年目(パーム・ビーチ・ストーリー)」のクローデット・コルベールと「荒野の決闘」「運命の饗宴」のヘンリー・フォンダで、助演は「若草物語(1933)」などの故エドナ・メイ・オリヴァー、「駅馬車(1939)」のジョン・キャラディン、エディ・コリンズ、ドリス・ボードン、ロバート・ローリー其他である。
モホークの太鼓コメント(2)
総合:70点 ( ストーリー:75点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
本作品は『風と共に去りぬ』と同じ1939年の公開と古く、それにもかかわらず同様に天然色で撮影されている。とはいっても古い映画だし期待はしていなかったが、観てみると思っていたよりもずっと面白かった。
その要因は、開拓の厳しさと危険をしっかりと物語に取り入れているから。せっかく一生懸命働き少しずつ作り上げた農場と家は焼き打ちにあい、全財産を失ってから雇われた家でも焼打ちにあう。妻は流産し夫は戦争に徴用されて死にかける。アメリカの開拓は、努力を積み重ねて築いたものを突然にかくも簡単に全てを失ってしまうのだということを見せられた。悔しさいっぱいに燃やされる家を眺めるのはいたたまれない。
不満なところとしては、波乱の物語に押されて主人公の夫婦二人はそれほど存在感がなく、一番存在感があったのは二人を雇った老婦人。主人公側を襲う英国とその同盟相手のアメリカ先住民側のことは殆ど描かれていなくて、基本的にはアメリカ万歳、庶民一人一人がこうやってアメリカを建国したぞみたいな立場でしか展開がないのが残念なところではある。年代なりの演出は迫力に劣り古さも感じる。
映画 #モホークの太鼓 (1939年)鑑賞
#ジョン・フォード 監督、#クローデット・コルベール 主演、#ヘンリー・フォンダ 共演の西部劇映画
イギリス軍がインディアンを使ってアメリカ独立を阻止しようとしていたとは知らなかったな。勉強になった
途中、伝令の長距離走のシーンが長かった