キアヌ・リーブス主演で、仮想現実空間を舞台に人類とコンピュータの戦いを描いたSFアクション。プログラマとしてソフト会社に勤務するトーマス・アンダーソンは、ネオという名で知られた凄腕ハッカーでもあった。ある日、トリニティと名乗る美女から接触を受けたネオは、彼を探していたという男、モーフィアスと会う。モーフィアスは、人類が現実だと思っている世界が実はコンピュータにより作り出された「マトリックス」と呼ばれる仮想世界であり、本当の現実世界でネオをはじめとした人間たちはコンピュータに支配され、眠らされているという驚きの真実を明かす。モーフィアスの誘いに乗り、本当の現実世界で目を覚ましたネオは、ネオこそが世界を救う救世主だと信じるモーフィアスやトリニティとともに、コンピュータが支配する世界から人類を救うため戦いに乗り出すが……。香港アクション界の雄、ユエン・ウーピンをアクション指導に招いて取り入れたワイヤーアクションや、バレットタイムと呼ばれる撮影法により革新的なアクションシーンを生み出し、世界的大ヒットを記録した。監督は「バウンド」のウォシャウスキー兄弟。製作20周年を迎えた2019年の9月には、20周年を記念して4D(体感型上映システム)で2週間限定上映。
マトリックスコメント(20)
モーフィアスを助けに行くネオとトリニティーが素敵でかっこ良くて、音楽もこんなによかったっけ~!!と盛り上がりました。4回目か5回目なので、頭の中オロオロしないで楽しめました!エージェントがモーフィアスに向かって、哺乳類はバランスをとって生存する、でも人間は哺乳類ではない、なぜなら固まって、どんどん繁殖していくからだ、ウイルスだ、という台詞に、コロナの時代の私は同意しました。
闘い系の場面(カーチェイスも)は、早く終わんないかな~が常なのですが、matrixでは大好き!と、ガラガラの映画館で幸福でした。
そして、フェイス・シールドをした映画館スタッフがやってきて、座席の消毒とか換気をする。映画の中の人間は温かくて匂いがあって、それをエージェントは嫌悪してたなあ。今の私たちは、どっちなんだろう?
(2020.6.26)
................................................................
かっこいい!以前、「ワンダーウーマン」でかなり興奮してたら、家族の男どもに「マトリックス」知らないの?と言われ、何のことかわからず放置してました。が、満を持してこの映画を見て、何のことか自分なりにわかりました。20年前に見たかった!去年秋の、4Dとかまだ未経験でわからないけれど水が出るとかそういうversionも見たかった!
期間限定でいいので、また映画館でやってください!
..........
三回目見ました。いい映画ですね。タトゥーがこれからの行動のきっかけを与えるのは、ソレンティーノの映画「LORO」と同じと勝手に思いました。
全ての資源を食い尽くしては生息地を広げる
その在り方はウイルスと同じだ
これを、2020年5月に聞くことの意味
私たちがこのままあまりに傲慢でいるならば、
こういう有りもしない世界もいつか、可能性があるかもしれないという恐怖を与えるテーマを描きつつ、こんなにもアクションが、ファッションが、映像が、今観ても新しいこの世界観
名作ってのは凄いなと改めて思わされる
続編の「マトリックス リローデッド」も「マトリックス レボリューション」も見ましたが、何度も見るのは本作品のみ。
どちらも一度は見て欲しいですが、本作品の衝撃が強すぎたせいか、どうしても続編を見るより、本作品を見てしまいますね。
いかにも「俺らカッコイイでしょ?」な映画はちょっと苦手なのだが評価にたがわず相応に面白かった。リアルタイムで観ていたらまた違った思いもあったろう。
基本的にはぞわっとしたり余韻に浸れるようなのが好きなのでそういう意味で惜しかったのは主人公が「真実の世界」に行くまでの印象的なエピソードの無さ。
たとえば家族や恋人との平凡だが幸せなひとコマであったり、ペットの猫が死んでしまって悲しかったり、主人公の体験からそんな誰もが日常で感じる喜怒哀楽を思い起こさせたうえで、あんなこんなの様々な出来事ももしかしたらVRだったのかもしれない?と思わせながら人間の意識と記憶の曖昧さと薄弱さ、掴みどころのなさをもっと描いて欲しかった。
最初から主人公の現代人としての日常生活を描写していないので現実とVRが逆転してしまった落差が結果的に矮小化されてしまったように思う。