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詩人の恋 プロット 韓国 11月13日 2020 劇場で
妹の恋人 プロット アメリカ 10月23日 1993 劇場で
カトマンズの恋人 プロット フランス 03月28日 1970 劇場で
父の恋人 プロット アメリカ 06月30日 1990 劇場で
ブーベの恋人 プロット イタリア 09月12日 1964 劇場で
マリアの恋人 プロット アメリカ 12月14日 1985 劇場で
ノッティングヒルの恋人コメント(20)
たくさんの人があらすじや感想をかいているが、好きなシーンと感じたことをちょっと書く。
有名な女優、アナ(ジュリアロバート)が繊細でかつ思いやりがあり、正直な気持ちがお互いに伝えられるとおもったウィリアム(ヒューグランド)を好きになっていく。 それは、本屋で初めてあったとき、ウィリアムの万引き客の行為に対する寛大さが引き金になったと思う。その後、オレンジジュースをこぼされたアナは彼の誠実で、偽りのない行為に惚れたと思う。ウィリアムはアナが有名な女優だと気付いていた。
彼の態度はどんな人にでも変わらないと感じ、全くアナとは違っているところに(芸能界という仮の世界で生きているアナも実はそうなりたい)行為をもったと思う。自分のそのままを出せる世界は有名女優にはなかったと思う。ラブコメディであるが、二人の心の中を完全によみとるのは難しかった。
芸能界でマスコミから追われているアナはかなり処世術を身につけているが、人々の酒の魚になったりしているシーンにウィリアムは正義感に燃え行動に移す。最後のシーはまるで、ローマの休日のようで、グレゴリーペックがオードリーヘップバーンに、『欧州訪問でどこが一番好きか』ときくシーンと被る。王女(ヘップバーン)もアナ(ジュリアロバート)もマスコミに追われる表面的な社会に住んでいるが真実を語るところがいい。
私にとってベストシーンはジャガールの絵(La Mariée )を両方が好きだとわかるシーン。
アナ『信じられない! あなたが、この絵を飾っているなんて。』
ウィリアム『ジャガールが好き?』
アナは『愛というのはこの絵にあるようなものだと。青い空に浮かんでいるようなもの。幸せは バイオリンを弾いているヤギなしには幸せじゃない』と言っている。
アナは自分の心をわかちあえるボーイフレンドを持ったことがないと言っていた。それに、有名女優で忙しくて、何ひとつ自分の思うようなことはできないし。人を好きになることはこの絵のように宙に浮いている気分になれること。ヤギがバイオリンを弾くということも現実的ではないが、このような夢のような愛の世界に浸ったことがないということで、いま、ウィリアムにたいするきもちはこの世界のようだということだと思った。
それも、英国の伝統的な乗馬の雑誌の記者だと名乗って、彼女と面会する。それに、作家ヘンリージェームスの時代の映画をウィリアムはアナに提案したし、乗馬のことも話した。ロケ現場に行ったら、アナはウィリアムのアイデアを使った作品の主演女優だった。愉快な話。
違和感:ウィリアムは旅行専門雑誌の本屋の店主より、UK専門の本屋の方が合うね。かなりの読書家だしね。
掲題の通り、ウイリアムに対する評価が男性と女性で全く正反対なのが面白いと思う。
もちろん単純な二元論で斬って捨てるのはアンフェアだと思うが、私の周りではほぼ確実に意見が別れるから面白い。
私はアナがウイリアムを好きになった気持ちがよく分かる。
女性に対し、何の要求も強制もせず、傷つけることもせず、自分の気持ちを理解し沿おうとしてくれる人(たとえそれがアプリコットとハニーであっても)。
そんな奇跡のような人を見つけられたアナはまさにシンデレラだと思う。
そしてそれは決してタナボタなどではなく、自分の私生活を常に脅かされ、顎を痛みに耐えて削った彼女の努力が引き寄せたものに他ならない。
一見超ヒステリーな彼女。
でもウイリアムは彼女の中に自分と同じ傷を見つけたのだろう。
そしてその中で必死にもがき、輝きを見せる彼女のいじらしさも。
表面の華やかさに惑わされず、本質の豊かさに気づけるか。
この映画はそれを問うていると思う。
娯楽映画としては楽しめる。
まず、ウィリアムの優しいキャラに癒されながら、最後まで幸せな気分に。
また、ウィリアムを取り巻く人たちもおもしろい。リアルでも少し似たような人は身近にいたりして…。
そして、彼らと絡ませながら、世界的な女優も、一人の女の子で、悩みおおき一般人とかわんないのよ〜と持っていく。上手くできてる。
で、アナが、カッコいい女から、飾らない素直な女の子に見えてきて、
最後には、ジュリア・ロバーツの飾らない笑顔は本当に可愛くて素敵だな、と思えてくるわけで。
ありえない設定と認識しながらも、惹かれ合っていく二人の世界に引き込まれていく。
なかなか踏み出せないヒューグラント、、もどかしい!
中でも印象的だったのは、ヒューグラント演じるタッカーがジュリアロバーツ演じるアナを忘れるために紹介をたくさん受けた後のシーンで、大切なことを忘れている。素晴らしい人はいるけど、好き同士になるってことは奇跡なんだ、と話すシーン。
ひどい別れ方をしても、思い続けてしまう。それがとても丁寧に描かれていて、忘れられない人がいたことがある人は、きっと共感できるはず。