空宇宙から帰還した夫に対する妻の不信をスリリングに描くSFサスペンス。監督・脚本はこれが長編初監督のランド・ラビッチ。製作は「ザ・メイカー」のアンドリュー・レイザー。製作総指揮は「フェイク」のマーク・ジョンソン。撮影は「コンゴ」のアレン・ダビュー。音楽は「オースティン・パワーズ:デラックス」のジョージ・S・クリントン。美術は「オルランド」のジャン・ロールフ。編集は「ラスト・サマー」のスティーブ・ミルコビッチ。衣裳は「ダンテズ・ピーク」のイシス・マッセンデン。出演は「ラスベガスをやっつけろ」のジョニー・デップ、「マイティ・ジョー」のシャーリーズ・セロン、「フェイス/オフ」のニック・カサヴェテスほか。
ノイズコメント(10)
B級の映画にメジャー俳優が出ているだけ。
小説で読んだほうが楽しめそう。
午後のロードショーで随分前に鑑賞しただけで、既に内容は覚えていなかった。
本作は「静かに乗っ取る系」のエイリアン映画。単体としてのパワーが無さそうなエイリアンは頭脳戦という訳か。エイリアンが派手な光線を放つようなタイプでなければ、作品も正直言うと地味である。だがそれは本作で初めて描かれた訳ではない。そこで重要なのがストーリー。誰もが驚くような展開、予想を上回るラストが重要になってくる。映像的に地味であれば、勝負どころはそこだ。
本作の足りないと感じた箇所は無論その部分である。変化球でなく直球で攻めてきた印象だ。作品として悪いという事はなく、称賛をしたい部分もある。だんだん強まる恐怖感等が上手く表現されており、ジョニー・デップらの演技力が相まって、観ていて迫力を感じる。要の部分はこれでかなり決まっているのではないか。
だがどうも後半まで同じ様なテンポで続くため、緊張感が消えてしまい、恐怖感が薄れていってしまうのである。それが残念でならない。豪華俳優陣を起用した理由も知りたいが、なんと言っても邦題の「ノイズ」。何がどうノイズなのかぜひとも知りたい。
浦沢直樹作品みたいな展開でした。
信じていたものが偽物で、疑っていたものが真実で。
なんともワクワクするシナリオでした。
ただ、奥さんが徐々に疑心暗鬼になっていくと観るのが面倒な展開もあったりして、もっと引き込まれる作りが欲しかったですね。
アイディアが良かっただけに期待は外れてしまいましたね。
【2014,9.20鑑賞】